艦これ ケッコン 修羅場 ss。 [B!] 【艦これ】俺の鎮守府が修羅場…?|SSまとめアンテナ

[B!] 【艦これ】俺の鎮守府が修羅場…?|SSまとめアンテナ

艦これ ケッコン 修羅場 ss

コンコンコン 提督「入っていいぞ」 ガチャ 足柄「失礼するわ」 提督「ん、足柄か」 足柄「本部から通知が来ているわ」スッ 提督「おう、ありがと」 足柄「それじゃあ、失礼するわ」 提督「ん、お疲れ」 ガチャ バタン 提督「さて、中身は何かな」ビリリッ スッ ペラッ 提督「 なになに 」 提督「 ケッコンカッコカリについてのお知らせか 」 提督「……」 提督「 正式な結婚でなくても形だけの結婚を艦娘と出来るねぇ 」 提督「 練度が最大の艦娘なら誰でもケッコンできると 」 提督「 んで、燃費も良くなるし能力も上昇する 」 提督「 ケッコンするとともに、その艦娘はさらに強くなれるってことか 」フム スッ 提督「 んで、一緒にこの指輪もあると 」 提督「……」 提督「 この鎮守府の艦娘達の錬度は一応全員最大までなっている 」 提督「 ケッコンしようと思えば誰とでも出来るがどうするべきか…… 」 提督「 やはりコストで考えるべきか、それともお気に入りの艦娘にするべきか…… 」 提督「 コストで考えるなら戦艦の娘か、お気に入りは…… 」 提督「 長い付き合いで、ずっと秘書官をやってもらっている足柄かな 」 提督「 ……まあでも俺が良くても相手が俺のことどう思っているのかもあるか 」 提督「 そうだよな、一方的にケッコンしてくれっていっても、相手が嫌がったら嫌だもんなぁ 」 提督「 ん~どうしようか…… 」ハァ 提督「ケッコンねぇ……」ボソッ ガタッ ガチャ バリーン ドゴォ ゴトッ 提督「」 島風「ケッコン!?」 鳳翔「私とですか!?」 鳥海「いつでもいいですよ!」 利根「準備は出来とるぞ!」 如月「如月とかしらぁ?」 提督「……」 島風「?、どうしたの提督?」 提督「……」 利根「どうしたのじゃ提督。 鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして」 提督「……」 鳥海「まさか……!?私が窓ガラスを割ってしまった事でその破片が提督にっ!?」 提督「……」 提督「ちげーよ!」 提督「今の流れが処理できなかったんだよ!」 艦娘「?」 提督「?じゃねーよ!えっ、なんで?なんで聞こえているの?えっ、えっ?」 提督「あれ、そんな大きな声出した俺?」 島風「ううん、大きな声出してないよ」 提督「だよねだよね?あれっ?んじゃ何で聞こえているの?えっ?おかしくない?」 如月「おかしくないわぁ、だって聞こえたんですもの」 提督「いや無理でしょ!?ってか、司令室には俺しかいないんだし聞こえるはずがないじゃん!」 鳳翔「提督これです」スッ 提督「えっなにこれ?」 鳳翔「提督と私達を繋ぐ愛の形です」 提督「愛の形じゃねーよ!それ多分、いや絶対盗聴器だよね?」 鳳翔「愛の形です」 提督「ちげーよ!そんな綺麗な言葉に直しても全然よくねーよ!」 提督「ってかなんで仕掛けてあるんだよ!」 鳥海「それは……」 島風「いつでも提督の声が聞きたいからだよ?」 利根「島風!それは本音じゃ!建前をいうのじゃ建前を!」 島風「あっ、そうだった!」 提督「……」 利根「ほれ、提督はまだ聞こえてないフリをしてくれているから、もう一度言うのじゃ」 提督「聞こえてるから」 島風「うん、わかった」 提督「ねえ聞いて?聞こえてるからね?」 島風「提督!これはね?提督に何かあったら大変だから仕掛けてあったんだよ!」エッヘン 提督「俺の話し聞いてぇ!」 利根「そういうことじゃ提督!」エッヘン 提督「あ、うん。 そう……」 提督「お前達には心配をかけてしまったな。 だが、もう大丈夫だ」 提督「そんなの必要ない」 鳳翔「そんなっ!?」 提督「そんなにショック受けることないでしょ!」 如月「轟沈不可避」 提督「そんなんで轟沈すんなよ!」 鳥海「もう……もう駄目です……生きる希望が持てません」 提督「持ってよ!?そんなんで生きる希望なくさないでよ!?」 利根「提督」 提督「なんだ?」 利根「そんな提督には、ある言葉を言うだけで艦娘達、主に我輩が元気になる言葉があるのじゃ」 提督「……どうせ結婚しようとかじゃないのか?」 利根「……」 提督「……」 利根「……」 提督「……」 利根「……」 提督「えっ、図星?」 利根「……」 提督「と、利根……?」 利根「轟沈不可避」 提督「だからなんでだよ!」 提督「てかそもそもさ、お前ら一人を除いてどっから入ってきてんだよ」 島風「机の下」 鳥海「窓から」 利根「床から」 如月「天井から」 鳳翔「私はドアから来ました!」エッヘン 提督「あ、うん。 鳳翔はいいんだけどね」 鳳翔「じゃあケッコンしましょう!」 提督「それはおかしいだろ!」 鳳翔「……」ガーン 鳳翔「……鬱です、轟沈しましょう……」 提督「轟沈すんなっ!」 提督「……」 提督「……あのね、鳳翔以外のお前達、ドアから入ろうって思わないかな?かな?」 島風「?」 鳥海「?」 利根「?」 如月「?」 提督「?じゃねーよ!色々破壊されまくりだぞ!」 提督「これ後で妖精さんに直してもらわなきゃいけないんだぞ」 提督「てか、それまで俺どうすればいいんだよ」 島風「ケッコンすればいいじゃん」 提督「なんでだよ!ケッコンすれば良いってわけじゃねーんだよ!」 鳳翔「じゃあ、私とケッコンしましょう」 提督「そういう問題じゃねーんだよ!」 如月「提督って以外に我儘なのねぇ」 提督「我儘じゃねーよ!」 鳥海「提督!」 提督「あ、うん、なにかな」 鳥海「ケッコンのことですが!誰とケッコンするのですか?」 提督「あー、ケッコンねぇ」 他艦娘「うんうん気になる!」 提督「ちょっとまだ考え中だなぁ」 鳥海「それじゃあ私とケッコンしましょう!」 提督「えっ」 他艦娘「あ"っ?」 提督「 こえー…… 」 鳥海「私なら提督の望む事を何でもしてあげます」 提督「それはありがたいけど、んー……」 鳥海「駄目ですか?」 利根「提督、我輩のほうがいいぞ!」 他艦娘「はっ?」 提督「 こわいよぉ…… 」 利根「これでも我輩は家事の事は何でも出来るぞ!」 利根「おはようからおやすみまで、我輩にすべて任せるのじゃ!」 提督「なるほどねぇ……、んー……」 鳥海「それだけで提督を満足させれると思っているんですか?」 利根「家事を出来ない女など必要ないわ!」ジャキ 鳥海「言わせておけば……!」ジャギ 島風「はいはーい!あんなのは放っておいて、私がいいと思いまーす!」 他艦娘「……」ギロッ 提督「 ひぃぃ…… 」 提督「し、島風は何かアピールはあるのか?」 島風「うん!私ね!」 提督「うん」 島風「速いよ!」 提督「?、うん?」 島風「?」 提督「えっ、他には?」 島風「あるわけないじゃん!」 提督「えぇー…… 困惑 」 島風「提督も速いほうが好きでしょ?」 提督「いやそれは……」 島風「だって提督速いじゃん!」 提督「いや俺そんなに早くな……って何がだよ!」 提督「そんな経験ねーよ!」 鳳翔「あっ……」 提督「おいやめろ」 島風「?、何のこと?」 提督「すまん、島風はわからなくていいんだよ」 提督「……てか今はすぐ決められないから帰ってくれ」 艦娘「えぇー!?」 提督「ケッコンてさ、結構大事なことなんだ」 提督「俺とお前達今後にかかわることだからな。 わかった」 大和「えっ、わかってくれたんですか!!」 提督「……まあ、今回の話は見送りにしようかなって」 大和「……」 提督「……」 大和「……」 提督「……」 大和「あ、あー、そ、そういうこと言っちゃうんですかー?」 大和「あー、私、次の出撃で確実に大破しますよ。 あー、資材がいっぱい消費しちゃいますねー」チラチラ 提督「……」 大和「ま、まずいですねー、私ほどの戦艦が大破なんてしたら資材いっぱい無くなっちゃいますよー?た、大変だー」チラチラ 提督「……」 大和「あ、あー!提督!そう言えばケッコンカッカッコカリって言うのがあるんですよねー?」チラチラ 大和「えっ、ケッコンすればコスト削減できる!?う、うわぁ、すごいですね!大和、知りませんでした!!」チラチラ 提督「……」 大和「えっ、駆逐艦とかよりやっぱり戦艦の娘とケッコンしたい!?え、えーそれってまさかー、わ、私とですかー?」チラチラ 提督「……」 大和「わ、わー、どうしましょうどうしましょう」チラチラ 大和「や、大和まだ心の準備が出来てないですよぉ!で、でもー、提督が望むならー」チラチラ 提督「大和」 大和「はい!ケッコンですか!?いいですよ!」 提督「ケッコンはまだ決められないよ」 大和「……」 提督「……」 大和「……ケッコンしてくれなきゃ、轟沈しますよ?」 提督「なんでだよ!ってかそんな脅しすんなよ!」 大和「だってケッコンしてくれないんですもん」グスン 提督「泣くなって!」 大和「じゃあケッコンしてください」 提督「いやだからな?まだ決められないんだ」 提督「もう少し考えてから答えを出すから、それまで待っててくれ」 大和「一応は、私が選ばれる可能性ってあるんですか?」 提督「……まあ可能性がないとは言えないな」 大和「……!わかりました!大和待っていますね!」 提督「あ、ああ」 大和「それでは提督!いい知らせを待っています!」 大和「それではっ!」ガチャ バタン 提督「……」 提督「……はぁ、どうしよう」 またまたまたそれから ガチャ 皐月「司令官!ケッコンしようよ!」 提督「 皐月が来ました 」 提督「皐月、皐月とは結婚はまだ早いよ」 皐月「どうして?聞いた話だと錬度が最大なら誰とでもケッコンできるって聞いたよ?」 提督「いや、まあそうなんだけど」 皐月「ボクね司令官の子供が欲しいんだ!」 提督「ブフッー! 」 提督「 えっ、えっ、いきなりこの娘は何を言っているんだ 」 提督「さ、皐月、何で子供が欲しいんだ?」 皐月「?、え、だってケッコンすると子供ができるんでしょ?」 提督「いやまあ、そうかもしれないが」 皐月「だってね?男の人と女の人がキスすると、赤ちゃんが生まれるんだよ!」 提督「えっ?」 皐月「?、司令官知らなかったの?」 提督「 もしかして皐月はそういう知識がない? 」 皐月「だからさ、ケッコンする時キスするよね?そしたら赤ちゃんが生まれるんだよ!」 提督「 そうだもんな、まだこの年だもんな。 知識がないのは当然か 」 提督「じゃあ、ケッコンした時キスするけど、それ以外のときにもキスしたらいっぱい赤ちゃんが出来るな」 皐月「あっ」 提督「 あ、なんか面白くなってきたかも 」 提督「皐月はたくさんの赤ちゃんの面倒見れる?」 皐月「えっ……2、3人ぐらいなら……?」 提督「俺皐月が好きで毎日キスしたら、毎日赤ちゃんで来ちゃうね」 皐月「そ、それはボクは嬉しいけど、そんなに面倒見れないよぉ!」 提督「あれー、でもケッコンするならそれなりの覚悟がないとー」 提督「 駆逐艦をいじる提督の屑だなこれ 」 皐月「あ、あー、やっぱりまだボクには早いよぉー!」 提督「今キスしちゃおうかなー?」 皐月「あ、だ、駄目だよ司令官!ボクはまだ心の準備がぁっ!」 提督「ほれほれどんどん近づいていくぞー」スタスタ 提督「 いや本当にキスはしないからな 」 皐月「わぁー!やめてよ司令官!」キヤー 提督「 皐月可愛い 」スタスタ 皐月「わー、やっぱりボクには早かったよぉー!」ガチャ 皐月「わぁぁぁー!」ソトニデル 提督「ほれほれーキスするぞー」スタスタ 神通「……」 提督「ほれほれキス……」 神通「……」 提督「キス……」 神通「……」 提督「……」 神通「……」 提督「……」 神通「……」 提督「うーし、仕事すっかなー俺もなー」グルッ 神通「……」ガシッ 提督「あっ……」 神通「提督」 提督「あ、はい、な、何でしょうか神通さん……?」 神通「ロリコン」 提督「ウ"グッ」 提督「 このあと滅茶苦茶怒られた 」 またまたまたまたそれから 提督「 神通怖い 」 提督「 もう変なことするのはやめよう 」 提督「 なんか神通に、このことがバラされたくなかったらケッコンしてください、って脅されたけどどうにか乗り切った 」 提督「 てか、脅しでケッコンってなんだよ、そんなケッコンしたくないわ! 」 提督「っ!?」ブルル 提督「 な、なんだ……?いま悪寒が……。 気のせいか……? 」 コンコンコン 提督「 お、また誰か来た 」 提督「どうぞ」 ガチャ スタスタ スタスタ スタスタ スタスタ スタスタ スタスタ 提督「 お、多いな 」 吹雪「司令官にアピールすることでケッコンできると聞いてきました」 提督「ごめん。 それじゃあアピールの意味がないじゃないですか」 提督「まあ確かに」 吹雪「それでは早速はじめます。 みんなお願い」 白雪「ピカチュウ、カイリュー、ヤドラン」 初雪「ピジョン、コダック、コラッタ」 深雪「ズバット、ギャロップ、サンダース」 叢雲「メノクラゲ、パウワウ、カラカラ」 磯波「タマタマ、ガラガラ、フシギダネ」 提督「……流石に5人一度に話されるとわからないな」 吹雪「ふむふむ、なるほど」 提督「吹雪は全部わかったのか?」 吹雪「ええ、わかりました。 簡単すぎましたね」 提督「ほぉ、やるじゃないか」 吹雪「それでは誰が何を言ったか答えたいと思いますので、司令官誰か指名してください」 提督「わかった。 提督「ブフゥー!! 提督、いい返事を待っています」 加賀「それでは」ガチャ 提督「ああ、まあ考えておくから」 バタン 提督「……なんか疲れてきた」 またまたまたまたまたまたそれから 「提督」ガチャ 提督「おっ、お前か」 足柄「ええ、ちょっと今回の件でね」 提督「ケッコンカッコカリのことか」 足柄「ええ、……提督は結局誰とケッコンするの」 提督「まあ、それは……、まだ決まっていないんだよなぁ」 足柄「や、やっぱり、ケッコンするならお互い信頼できる人がいいわよね」 提督「ん?まあ、そうだなぁ」 足柄「やっぱり、ずっと秘書官で提督と付き合いが長い艦娘がいいと思うの」 提督「それで考えると……」 足柄「あ、あらそれってもしかして、わ、私?」 提督「ん、まあそうだな」 足柄「あ、あー、ケッコンかー、ど、どうしようかなぁ」 提督「足柄は俺とケッコンしたいか」 足柄「したいに決まっているでしょ!」 提督「お、おう 即答か 」 足柄「あ、いや、その、したいと言えばしたいかなぁ……って」チラチラ 提督「んー、なるほどなぁ」 足柄「……」 提督「……」 足柄「私じゃ……駄目かしら……?」 提督「んー……」 提督「 足柄とするべきか、だがそれでいいのか 」 足柄「今まで一番近くで貴方を見てきたわ。 もちろんそれは貴方もだと思う、そうであって欲しい」 足柄「私も艦娘の前に一人の女だから、ケッコンってすごく憧れているの」 提督「……」 足柄「私は貴方を愛しているわ」 提督「……」 足柄「……確かに、コストとかを考えると私は向いていないけど……でも、この愛は本物よ」 足柄「貴方とケッコンしたい、いや、貴方じゃないとだめなの」 足柄「初めて会ったときはちょっと頼れる人ぐらいにしか思わなかったけど、ずっと付き合っていくうちにわかってきたわ」 足柄「私にとって貴方はとても素敵な人。 運命の人だって」 提督「……」 足柄「こんな一方的に言って、重い女って思われるかもしれないけど、私は貴方が好き、愛している」 足柄「それはこれからも変わることないわ」 提督「……」 足柄「こんな私じゃ、駄目かしら……」 提督「……」 足柄「……」 足柄「やっぱり駄目かな……?」 足柄「……ごめんなさい、変に気を使わしちゃったわよね」 足柄「でも……駄目だったかぁ……グスッ……」 提督「足柄……」 足柄「ごめ……ごめんな……さい……グスッ、涙が……でて……きて……」グスッ 提督「 俺も、覚悟を決めるか 」 足柄「うっ……あっ……」グスッ 提督「足柄」 足柄「な……に……グスッ」 提督「ケッコンしよう」 足柄「……っ、えっ……?」 提督「俺もお前が好きだ。 足柄、俺とケッコンしてくれ」 足柄「……っほんとに……?ほんと……?」 提督「……ああ」 足柄「あっ……あぁ……ぁあっ…………嬉し……い……嬉しい……よぉ…………」グスグス 提督「……」ヨシヨシ ナデナデ 提督「 俺と足柄はケッコンした。

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[B! 艦隊これくしょん] 提督「ジュウコンするって事を当日まで黙っていたら」 : あやめ速報

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叢雲「ちょっと話があるんだけど」 吹雪「なあに叢雲ちゃん。 叢雲「私は今、話したいの」 吹雪「…………何かな?」 溜息を吐きながら吹雪は妹を見た。 彼女の顔は一目で分かる程怒りに満ちていた。 叢雲「あいつが全部白状したわ。 あんたとのことを」 吹雪「あいつって誰?」 叢雲「ッ! 司令官よ!」 吹雪「……ふ~ん。 司令官、話しちゃったんだ」 悪びれる様子も無く、吹雪はニヤニヤといった表情で言った。 だから司令官が悲しそうにしてるのは耐えられない」 吹雪「だからね、妹の不始末はお姉ちゃんである私が何とかしなきゃって思ったんだ」 吹雪「叢雲ちゃんがしてあげられなかったこと、私がしてあげたら司令官凄く満足そうだったよ」 叢雲の顔が真っ赤に染まり、頭の中があらゆる感情でかき回された。 吹雪「けどゴメンね。 私が最初に司令官の想いを受け止めてあげちゃって」 叢雲「ッ!」 叢雲の頭の中をごちゃごちゃにしていた感情が瞬時に激しい怒りのみへと変わった。 その時は私が勢いに任せてですけど……」 羽黒「でも今のは司令官さんからしてくれました。 コンコン 羽黒「はい……あっ、初霜ちゃん」 初霜「ゴメンなさい羽黒さん。 こんな遅くに」 羽黒「だ、大丈夫だよ。 何の用かな?」 初霜「うふふ。 すぐに済みます」 初霜「消えて」 その一言と共に初霜は後ろ手に隠し持っていた包丁を躊躇無く羽黒の胸元に突き刺した。 【報復】 阿賀野「最近提督さんと夫婦の営みが出来てない」 酒匂「ピャ、ピャ~……阿賀野姉大胆」 矢矧「ゲホッ、ゲホッ。 い、いきなり何を言い出すのよもう」 阿賀野「だって変なんだもん。 つい最近までは毎日のようにしてたのに……」 阿賀野「何か急にパッタリ止まっちゃったの。 もう欲求不満だよ~」ブーブー 酒匂「ま、毎日……」ピャ~ 矢矧「それだけ頑張ってたら疲れもするでしょうに。 その内また元気に再開するわよ」 阿賀野「そ~かな~? 能代はどう思う?」 能代「ん~? そうねえ、阿賀野姉に飽きたとか?」 阿賀野「え」 不穏な空気を感じ、阿賀野は思わず能代の方へ振り向いた。 矢矧「ちょ、能代姉ってば」 能代「あはは、冗談冗談」 阿賀野「も~、笑えないよそれは」 能代「ごめんてば。 じゃあ私、秘書艦の仕事があるから行くね」 ギー、バタン 酒匂「最近秘書艦のお仕事多いよね。 能代ちゃん」 矢矧「要領が良いからね能代姉は。 提督が頼るのも分かるわ」 阿賀野 そう言えば営みが止まった次の日からよね。 能代が秘書艦に抜擢されたのって 阿賀野 ……偶然よね? 酒匂「あっ、能代ちゃんまたミカン食べてる。 これも最近よく食べるなぁ」 【手遅れ】 陽炎「天津風、司令の様子はどう?」 陽炎「司令、ちょっと話したいことが……って天津風。 居たのね」 陽炎「司令から何かされたりとかしてない? ふふ」 最近の陽炎は天津風によく提督のことを聞いてきた。 可愛い妹が何か良からぬ事をされていないか気になるのだろうか。 それにしても過保護すぎるぐらい聞いてきた。 天津風「陽炎姉さん」 陽炎「ん? 何?」 天津風「私のことを心配してくれるのは嬉しいけど、大丈夫よ」 天津風「あの人はとても信頼出来る人だから、変な心配はいらないわ」 陽炎「えっ? 何言ってるの? 天津風なんか心配してないよ」 天津風「えっ……? じゃあ誰の……」 陽炎「決まってるじゃない。 司令よ」 天津風「ど、どういうこと?」 陽炎「だって私が居るのに、天津風に変に誘惑されてないか心配なんだもの」 陽炎「付き合いの長い私に言ってくれれば、色々な事をしてあげるのになぁ」 陽炎「それこそ一緒に寝たりとか、ね?」 あまりに悪びれなく言う姉の姿に天津風は堪らず左手の薬指に付けている指輪を見せた。 天津風「さっきから何言ってるのよ!! 私とあの人は!!」 陽炎「あのさぁ、あの人あの人って司令のことを呼ぶの止めなさいよ」 陽炎「正直我慢するのも限界があるんだよねえ」 笑みを浮かべた表情からうって変わって、陽炎の顔は怒りに満ちていた。 赤く腫れた箇所をさすりながら陽炎は言った。 陽炎「まっ、精々それで満足してれば」 陽炎「その時が来れば私が変わりに司令の事をあの人って呼ぶからさ」 天津風「最低……!!」 陽炎 そんな紛い物より、私はずっと良い本物を貰ったからさ 天津風に背を向け、その場を陽炎は立ち去った。 自らの腹部を愛おしそうに撫でながら。 【心配】 山城「扶桑姉さま……」 扶桑と山城の私室。 そこへ山城が悲痛な表情で乗り込んできた。 扶桑「あら? どうしたの山城。 顔色が凄く悪いわ」 山城「て、提督が今、私と別れようって……」 山城「代わりに扶桑姉さまとケッコンするから指輪を外せって……」 扶桑「あらあら」 山城「わ、わ、私、訳が分からなくて執務室から飛び出してきちゃって……!」 山城「わ、私どうしたら……提督と別れたくないです。 どうしたら良いんですか姉さま」 扶桑「もう山城ったら。 駄目じゃない」 扶桑「提督にちゃんと指輪をお返ししなくちゃ。 ね?」 山城「えっ……」 敬愛する姉の言った言葉が信じられず、山城の目は驚愕に見開いた。 山城「ね、姉さま……何を仰っているんですか……?」 扶桑「聞こえなかったの? ならもう一度言うわね」 扶桑「提督にちゃんと指輪を返しなさい」 扶桑「それとも今この場で私が貰いましょうか? 元々その予定だったのだし」 扶桑が立ち上がるのを見て、山城は反射的に左手を背に隠した。 一瞬何が起きたのか分からず、山城は呆然とした。 扶桑「いい加減にしなさい! 今まで提督を邪険に扱っていたくせに!」 山城「ね、姉さま……」 扶桑「提督の気の迷いだったの。 ずっとお慕いしていた私じゃなく、山城をケッコン相手に選んだのは」 扶桑「このままだと互いに不幸になる。 だから私は提督を必死に説得したのよ。 山城とは別れてくださいって」 扶桑「身体をはって、ね」 姉の言葉の意味を悟った山城は、扶桑を殺さんばかりに睨み付けた。 今まで生きてきて初めてのことだった。 敬愛する姉を憎しみの対象として見たのは。 扶桑「貴女でもそんな目をするのね」 扶桑「でももう遅いわ。 提督は隣に私を選んだの」 扶桑「さあ、指輪を渡しなさい」 山城「い、嫌ッ! 絶対に嫌ッ!」 扶桑「渡しなさい!!」 片付けらていた二人の部屋が滅茶苦茶になった時、扶桑の手には山城の指輪が握られていた。 扶桑「全く、分からず屋の妹を持つと不幸だわ」 扶桑「さて、あの人のところに行きましょうか。 改めて指輪をはめてもらいましょう」 扶桑が出ていった部屋には、山城が涙を流しながら倒れていた。 その瞳に光は無い。 山城「不幸、うふふふ、不幸だわ……」 ゆっくりと立ち上がった山城は静かに艤装を展開した。 向かう先は決めている。 全てを無かったことにするために。 【転落】 蒼龍「私が貴女の部屋に来た意味、分かるよね」 大鯨「はい。 何となくですが、分かります」 蒼龍「それなら話が早いわ。 もう提督のことを誑かさないでくれるかな?」 大鯨「誑かす……?」 蒼龍「惚けないで。 空母のみんなに協力してもらって、全部知ってるから」 蒼龍「私っていう恋人がいるのに、何で提督を奪おうとするかな?」 大鯨「私は誑かしていませんし、蒼龍さんから提督を奪おうとしていません」 蒼龍「この期に及んでまだそんなことを……!」 大鯨「本当ですよ? 提督自ら私のところに来てくれるんです」 大鯨「蒼龍さんとケッコンされる前からそうでしたから」 大鯨「私からの特別補給、忘れられないみたいです。 うふふ」 蒼龍「ふ、ふざけないで! 私をそんなに怒らせたいの!」 大鯨「そんなカリカリしないで下さい。 私だっていつも言ってるんです。 蒼龍さんに悪いですよって」 大鯨「それでも提督が求めて来てくれるのなら、拒む理由はありませんよね」 蒼龍「いい加減に……!!」 大鯨「そんなに言うなら蒼龍さんが満足させてあげれば良いんじゃないですか?」 大鯨「私のように特別補給で」 ガタンとテーブルがひっくり返り、蒼龍が大鯨を掴んで引き倒し、馬乗りになった。 怒りに燃える彼女から何度も叩かれながらも、大鯨の目は笑っていた。 大鯨 提督ならきっと…… 騒ぎを聞いて駆けつけた彼は蒼龍を止めるだろう。 そしてその後、自分を心配してくれるだろう。 大鯨は蒼龍から提督を奪う必要は無かった。 ケッコンする前から心は既に貰っていたのだから。 【もぬけの殻】 綾波「司令官、喜んでくれるかな?」 午後11時、殆どの艦娘が眠りにつく中、提督はまだ書類と格闘している。 少しでも彼の助けになればと綾波は手作りの夜食を手に執務室へと向かっていた。 綾波 司令官が夜食を食べ終わったら、綾波もお手伝いしなくちゃね 夜食を乗せたトレイを持つ左手の薬指にはケッコンカッコカリの指輪があった。 自然と笑みがこぼれる。 そして愛しい人の喜ぶ顔を思い浮かべながら、綾波は到着した執務室の戸を叩いた。 綾波「綾波です。 司令官、夜食を作ってきました」 気配はあるが、返事がない。 自分が居ない間に眠ってしまったのだろうか。 綾波「失礼します。 大鳳が提督に馬乗りになり、深い口付けを交わしていたのだから。 綾波「…………えっ」 トレイが手から落ち、地面へと落ちた。 食器も割れ、夜食が散乱する。 それに気付いた大鳳が口付けを終え、顔を綾波へ向けた。 大鳳「……あら。 もう戻ってきたのね」 綾波「何、してるんですか……」 わざとらしい口調だった。 服も所々がはだけ、妖艶な雰囲気を醸し出している。 大鳳に乗られたままの提督はただ綾波を見つめ、顔を真っ青にしていた。 大鳳「ごめんなさい。 貴女が戻るまでに済ませるつもりだったんだけど……」 大鳳「提督との口付けが気持ち良くてつい夢中になっちゃったの」 大鳳「綾波、貴女もする? まあ、私が済んでからになるけどね」 綾波は扉を勢いよく閉め、力が抜けたように廊下に座り込んだ。 そして再び遮断された執務室の中からは大鳳の声が聞こえてきた。 大鳳「そんなに動揺しないで提督。 綾波はもういないわ」 大鳳「心配することない。 貴方は私が守るから」 大鳳「だからもう一度、して……」 その言葉の少し後、大鳳の嬌声が執務室の中から響いてきた。 綾波は両耳を抑え、全ての音を遮断した。 自分の心臓の音が聞こえたが、不思議と落ち着いていた。 綾波 どうして司令官と大鳳さんが……? 綾波 司令官の顔は真っ青だった。 つまり無理矢理大鳳さんが……? 綾波 司令官は襲われた……? 愛しい人が襲われ、望まぬ行為を強いられている。 ならば自分がするべきことは一つだった。 綾波「司令官……綾波が、守ります」 艤装を展開をした彼女に瞳に光は無い。 その夜、提督と艦娘二人が姿を消した。 【守り神】 龍田「ねえ、最近あの娘とよく会っているわよね」 龍田「何で知っているのかって? 当然じゃない」 龍田「私はいつでも貴方のことを見ているからよ」 龍田「そ・れ・で、私に内緒でおいたをしてな~い?」 龍田「それも私がとっても許せない内容のおいたを」 龍田「し て な い か し ら?」 龍田「あの人から全部聞いたわよ。 随分と調子に乗っちゃったみたいね~」 秋津洲「龍田さんが隙だらけなだけかも。 提督に構ってあげないからこんなことになったんだよ」 龍田「私が悪いみたいな言い方は止めてもらえるかしら?」 龍田「この泥棒猫」 秋津洲「そっちこそ提督に告白されたからって調子に乗らないでほしいかも」 秋津洲「言っておくけど、私は諦める気はないから」 龍田「はあ~……獣に説得は無理ね。 時間の無駄だったわ」 ザシュ 秋津洲「何を……言って……えっ……?」 龍田「言葉が無理なら実力行使よね~」 龍田「さってと、薄汚い猫は海に捨てて~」 龍田「貴方は私と一緒よ」 龍田「身体はもう汚されちゃって、洗っても落ちそうにないから~」 龍田「せめて心だけでも、ね」 龍田「ずっと一緒よ。 あ・な・た」 【駆除】 イタリア『Buon giorno。 千歳さん、突然のことでビックリしましたか?』 イタリア『貴女だけにでも私と提督の近況をお伝えしたくて、こうしてビデオを撮っています』 イタリア『ふふっ、可愛いでしょう? 提督と私の子供達です。 まだ私のお腹に二人いるんですよ』 イタリア『私を憎んでいますか千歳さん。 提督を連れて姿を消したイタリアを』 イタリア『でも千歳さんが悪いんですよ』 イタリア『大好きな提督を独り占めするから……イタリアに譲ってくれないから』 イタリア『実力で、とも考えたんですけど、軽空母の千歳さんが戦艦のイタリアに敵うわけありません』 イタリア『無闇に傷付けたくなかったし、提督も悲しませたくなかったので……こんな形になりました』 イタリア『これが最初で最後のビデオレターです。 提督とイタリアの幸せを壊さないで下さいね』 イタリア『Arrivederci』 千歳「…………」 テレビの画面を叩き割った千歳の左手は血に染まっていた。 同時に薬指にはめられていたケッコン指輪も彼女の心境を表すかのように真っ赤だった。 翌朝、沢山の艦載機と共に軽空母千歳が姿を消した。 【奪還】 飛鷹と提督はケッコンしている。 あの隼鷹の口からして「甘ったるい」と言わせる程の熱々ぶりである。 だが二人の傍にはいつも一人の艦娘がいた。 まるゆである。 飛鷹はいつも不満げな表情を浮かべているが、提督はまるで小さな娘を可愛がるように彼女を傍に置いていた。 気になった隼鷹が折を見てまるゆに話してみると、彼女は悲しげな表情で言った。 まるゆ「お邪魔なのは分かってます。 けれどまるゆ、ここに来て不安ばかりだったのを隊長に助けてもらったんです」 まるゆ「あきつ丸さんと木曾さんにも気にかけて頂いてます。 でもやっぱりまるゆは隊長のお傍が良いんです」 まるゆ「飛鷹さんにも許可は頂いているので、もうこれ以上は……」 飛鷹が許可していると言うのなら、隼鷹の口からはもう何も言う事は出来ない。 あの不満げな表情も理解はしてるものの、本音はやっぱり提督と二人だけの生活を満喫したいのだろう。 まるゆが走り去っていくのを見て、隼鷹は姉の不満が爆発しないのを祈るばかりだった。 隼鷹 あの娘、あんな小さな身体してるけど、話してる最中目が笑ってなかったねえ 隼鷹 くわばらくわばら。 あたしはこれ以上関わるのをや~めた まるゆ 後もう少しなのに……飛鷹さん邪魔だなぁ。 最近はまるゆが眠るのを待ってるみたいだし まるゆ 知ってますか隊長。 まるゆを近代化改修に使用すると、運が上昇するそうですよ まるゆ でもまるゆは他の人達の物にはなりません…… まるゆ 隊長の物になら喜んでなります……! まるゆ 最初は触れ合って、次に唇。 最後は二人で一つになりたいです まるゆ 飛鷹さんには眠っててもらわないと駄目ですね。 まるゆが隊長の物になる為に まるゆ まるゆは傍で隊長を守ります。 うふふ 執務室に入る直前だったまるゆの表情は幼い外見に似合わない程蠱惑的だった。 しかしそれは一瞬のことで、執務室の扉を開けた時には相応の物に戻っていた。 まるゆ「隊長、飛鷹さん。 まるゆにもお手伝いさせて下さい!」 【吸収】 鹿島「龍驤さん、ここ良いですか?」 龍驤「ん~? ええで。 けど他にも席空いとるのにわざわざここに座らんでもええやんか」 鹿島「うふふ。 龍驤さんとは少しお話したいことがありまして」 龍驤「ここ食堂やで? 周りに色んな娘がおるけど、だいじょぶなんか?」 鹿島「すぐに済みますよ。 龍驤さんが私のお願いを聞いてくれたらいいんです」 龍驤「内容によるなぁ」 鹿島「簡単なことです。 私の提督さんにこれ以上ちょっかいをかけないでくれますか?」 龍驤「なんや、思ったより答えを出すのは簡単な内容やったわ」 龍驤「嫌や」 鹿島「どうしてですか? 提督さんは鹿島のとっても大事な人なんですけど」 龍驤「そんなん知らんわ。 ウチには関係ない」 鹿島「図々しい女……」ボソッ 龍驤「聞こえとるで。 こんな嫉妬深い女に好かれとるなんて、司令官もついてないなぁ」 鹿島「どうしてそんな態度が取れるんですか? 見た目同様に人の言うことが素直に聞けない子供なんですか?」 龍驤「ウチはこれでも物分りはええ方やで。 けどな、目の前にいる嫉妬深い乳デカ女の場合は別」 龍驤「あんたの束縛に疲れてる司令官をウチが癒してあげたんや。 感謝してほしいぐらいやわ」 鹿島「うるさい……」 龍驤「それにあんたが馬鹿にしてるウチの体型でも司令官は愛してくれたで? 龍驤、龍驤ってな」 瞬間、鹿島はトレイに置いてあった水入りのコップを手に取り、龍驤の頭からゆっくりかけた。 周囲の空気が凍り、視線が二人に集中する。 ずぶ濡れになった龍驤の視線の先には瞳から光を無くした鹿島だった。 鹿島「ホントにうるさい……」 静まり返った食堂の中に感情の感じられない鹿島の声が響いた。 【本性】 しおい「はあ……また私の大破が原因で撤退。 足を引っ張っちゃってるなぁ」 しおい「提督は気にするなって言ってくれるけど、これを貰った身としては気にしちゃうよ」 瑞鶴「どうしたのしおいちゃん。 溜め息吐いちゃって」 しおい「瑞鶴さん……」 瑞鶴「私で良ければ話してみなよ。 溜め込むのは駄目だって」 しおい「……はい。 提督さんに見捨てられないか心配なんだ」 しおい「うん。 こうして指輪を貰ったし、提督の役に立ちたいと思ってるんですけど」 瑞鶴「話を聞く限り、指輪がちょっとしたプレッシャーになってる感じ?」 しおい「そんな事はないですけど……」 瑞鶴「ふふ~ん。 それなら私が貰ってあげようか? それ」 しおい「えっ……」 瑞鶴「錬度最大だし、改二になって戦闘力も上がってる。 更に空母の欠点の一つである燃費も改善」 瑞鶴「良い事づくめだと思わない?」 しおい「…………」 瑞鶴「それに憧れてたんだよねえ。 ケッコン指輪を身に付けるって、どんな気分になるのかさ」 瑞鶴「ねえ、私に譲ってくれる?」 しおい「だ、駄目です! これはしおいの大事な物ですから!」 瑞鶴「……………………」 瑞鶴「な~んてね。 本気にした?」 しおい「へっ?」 瑞鶴「大事な物なら弱気にならないで、必死に頑張りな。 提督さんも期待してるんだから」 しおい「瑞鶴さん……」 瑞鶴「私も付いててあげるからさ、一緒に頑張ろうよ。 次こそは絶対あいつ等をやっつけてやりましょう」 しおい「は、はい! しおい頑張ります!」 瑞鶴 そうよ。 私が付いててあげる 瑞鶴 しおいちゃんは私の身代わりに……被害担当艦になってもらわなくちゃ。 瑞鶴 その時が来たら、全部私が引き継ぐからね。 大好きな提督さんも指輪も、ね 【疫病神】 卯月「武蔵さ~ん!」 そう卯月が声を掛けるとドアが開き、武蔵が出てきた。 しかし不自然なことに出てきたのは彼女の頭だけだった。 武蔵「卯月じゃないか。 どうしたんだ一体」 卯月「清霜から聞いたぴょん。 司令官が武蔵さんとこの部屋に入るのを見たって」 武蔵「清霜の奴……」ボソッ 卯月「今日は司令官と一緒にご飯食べる約束してるんだぴょん」 卯月「最近司令官と遊べてないし、頭も撫でてもらってないぴょん。 正直言って不満沢山だぴょん」 卯月「だから~、うーちゃんは今日こそは司令官と一緒に過ごすんだぴょん」 武蔵「ふふっ、それは悪いことをした。 肝心の提督だが、今は寝てしまってるんだ。 大事な相談中だというのに全く困ったものだ」 卯月「ぷっぷくぷ~! だらしない司令官だぴょん。 うーちゃんが起こしてあげようか?」 武蔵「いや、それには及ばない。 私が責任を持って起こし、卯月に送り届けよう」 武蔵「私との話の最中に寝てしまったツケをたっぷり払ってもらってからな」 卯月「およよ~、なるべく穏便にしてほしいぴょん」 武蔵「ははははっ、心配するな。 さあ、お前は先に食堂に行って待っているといい」 卯月「りょ~かいで~す。 武蔵「無邪気なことだ。 提督はもうこの武蔵の虜だというのに」 武蔵の視線の先には全裸の提督が布団に横たわっていた。 気絶しているらしく、ピクリとも動かない。 そして武蔵も衣服を纏っておらず、提督と同じように生まれたままの姿をさらしていた。 武蔵「大和ほどではないが、私も居住性には自信があるのだ。 私も大和型だからな」 武蔵「迂闊に私の気を引くからだぞ提督。 だからこうしてお前を虜にしてやったんだ」 武蔵「まだまだタップリと宿泊代を払ってもらわなくてはな。 卯月には悪いが、約束はまた後日だな」 武蔵「ふふふ……」 数日後、提督は武蔵にケッコンカッコカリの指輪を渡した。 それを知った卯月は部屋に籠もりがちになった。 大和が語ったところによると、武蔵に指輪を渡す際の提督の様子は何処か怯えたような表情だったという。 【代償】 夕立「ちょっと……!」 萩風「…………」 廊下を歩いていた萩風の前に立ちはだかったのは夕立だった。 改二の影響で紅くなった瞳が彼女を鋭い目付きで睨み付けている。 だがそれに動じることなく萩風は夕立を無視し、通り過ぎようとした。 夕立「無視する気!」 萩風「話すことはありませんから」 夕立「夕立にはある!」 萩風「……何ですか?」ハア 夕立「何で! 何であんたが指輪を持ってるの! それは夕立が貰う筈だったのに!」 萩風「初耳ですね。 司令はそんなことを一言も言ってませんでしたよ?」 夕立「あんたが提督さんを言い包めて夕立から奪ったんでしょ!」 萩風「言い掛かりは止めて下さい。 だが艤装を付けていなくても艦娘の力は凄まじい。 夕立と萩風の顔には殴られた際の痣が出来ていた。 夕立「あんたなんか大っ嫌い……!」 萩風「それはこちらの台詞です……!」 その後、この鎮守府の所属艦娘の記録に夕立と萩風の記録は無かった。 二人らしき姿が最後に目撃されたのは、出撃でもないのに艤装を付けて海に飛び出していく瞬間だった。 ちゃんとのっくをしてはいりました。 なかにはしれーとほうしょうさんがいました。 なんだかあそべそうになかったので、おじぎをしてしれーのへやからでました。 そのすこしあと、ほうしょうさんにしれーのおへやでなにをしていたのかをききました。 なんでもしれーとしょうらいかぞくになるための、だいじなことをしていたそうです。 それをきいたとき、ゆきかぜのむねがチクチクといたみました。 なぜだかわかりません! ほうしょうさんは、もしていとくとかぞくになったなら、ゆきかぜをひとりむすめとしてむかえたいといっていました。 しれーとこれからもいっしょにいられるのなら、ぜひゆきかぜもかぞくになりたいです。 そしたらゆきかぜもほうしょうさんのように、はだかでしれーとおひるねするのでしょうか? 提督「…………」 【予告】 蒼龍「あの、熊野」 熊野「…………」 蒼龍「私、提督と」 熊野「それ以上何も仰らないで下さい」 熊野「提督は蒼龍さん、貴女を選びました。 下手な慰めは相手を惨めにします」 熊野「特に、恋に関しては」 蒼龍「…………ゴメン」 熊野「構いません。 今は祝福させて頂きます」 熊野「但し、気を付けて下さいね」 蒼龍「どういう事?」 熊野「提督に好意を持っている方は多い。 例え貴女を選んだとしても素直に諦める娘達ばかりではありませんわ」 熊野「皆の望んだ立ち位置を手に入れたのなら、そこを死守しなければなりませんわ」 熊野「油断すればすぐ奪われてしまうかもしれませんわ。 うふふ」 蒼龍「成る程ね。 熊野のように」 熊野「さあ、どうでしょうか。 きっと提督も夢中になりますわ」 熊野「うふふふ……」 熊野 だから忠告したのに。 ノロマなのね 【龍の居ぬ間に】.

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#艦これ #鎮守府は今日も修羅場です 提督「ケッコンかぁ」艦娘「ガタッ!」

艦これ ケッコン 修羅場 ss

提督「……ん?」 今日は特にこれといって変わったこともない、平凡な1日だった。 ……この紙を見つけるまでは。 提督「……『ケッコンカッコカリについて』?」 大淀「あっ、もう届きましたか」 提督「大淀さん、何ですかこの紙?」 大淀「説明する前に1つ。 『ケッコンカッコカリ』は知っていますか?」 提督「はい。 噂程度にですけど」 大淀「ケッコンカッコカリというのは、艦娘達と絆を深め」 提督「はい」 大淀「艦娘達の能力を高める」 提督「はい」 大淀「いわゆるパワーアップのようなものです」 提督「そこまでは分かるんです。 でもなんで『ケッコンカッコカリ』って名前なんですか?」 今のところケッコンのケの字もないじゃん。 大淀「パワーアップの工程が、結婚と酷似しているんです」 提督「へぇ」 大淀「ケッコンカッコカリは、まず2人の合意がないと成り立ちません。 それは分かりますね?」 提督「はい」 そりゃ知らない間にパワーアップしてたらびっくりするもんな。 大淀「まず、対象の艦娘と提督の2人が書類にサインをします」 提督「はい」 契約書みたいなもんか。 大淀「で、提督がパワーアップに必要なアイテムを渡すんですが」 提督「ですが?」 大淀「そのパワーアップアイテムというのが、左手薬指につけないと意味の無い指輪型の装備なんです」 提督「それってなんでその位置でその形なんですか?」 狙ってるとしか思えないよな。 大淀「大本営曰く、『場所については、実験を繰り返した結果ここが最適だった』『形については軽量化と安全性を配慮した結果』らしいです」 提督「胡散臭いですね」 大淀「私もそう思います」 提督「あ、何か条件ってあるんですか?ケッコンの」 大淀「練度99が条件です。 あなたには関係 ないですが」 そう。 うちの鎮守府は全員の練度がカンストしている。 よって1つ目の弊害はなくなった訳だが……。 提督「あの、ケッコンって絶対ですか?出来ることならしたくないんですが……」 出来ることならしたくない。 それには理由があるのだが、まだ艦娘達には話していない。 話したところでなにか変わる訳でも無いからな。 大淀「絶対ではありませんが、恐らくせざるをえないでしょうね」 提督「え?なぜですか?」 なに?ケッコンしないと降格とかあんの? 大淀「ケッコンカッコカリについては、艦娘達にも既に伝達済ですから」 提督「はぁ」 なんだ、それなら大丈夫だろう。 俺のことを好いてくれてる艦娘なんて金剛くらいしかおらんし。 大淀「……では、これから頑張ってくださいね」 提督「特に頑張ることなんてないでしょうに」 大淀「……油断してると痛い目を見ますよ?」 提督「……はぁ。 まあ、大丈夫だと思いますけどね」 大淀「……」 ・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ しばらく執務をしていると。 金剛「Heyテイトクー!午前のティータイムデース!」 提督「お、もうそんな時間か」 金剛型四姉妹とのティータイムはもはや日課となりつつある。 いい息抜きにもなるので、お言葉に甘え参加させてもらっている。 金剛「ホラ、早く来て下サイ!」 提督「ああ」 ・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ 何これ。 聞いてないよ? 金剛「テイトク、悪く思わないでネ」 『今日はいつもと違う場所でティータイム』と言われたのでついていくと、そこには縄や猿轡を持った比叡達が。 瞬く間に拘束されてしまった俺は、為す術もなく金剛に担がれて移動している。 提督「んー!んー! 一体何をするつもりだ! 」 金剛「そんなに酷いことはしませんヨ」 提督「んー!んー! なら何を…… 」 金剛「もうテイトクは『ケッコンカッコカリ』は知ってますネ?」 提督「!? 」 知っているが、それがなんだというのか……まさか!? 金剛「恐らくテイトクが今思ったことが当たりデス」 普通ケッコンカッコカリごときでここまでするか!? 金剛「私達艦娘にとってはケッコンカッコカリは結婚同然なんデス」 提督「……?」 金剛「艦娘と人は根本的に違う生物。 結婚は不可能なんデス」 提督「……」 金剛「そんな私達に唯一許された行い、それがケッコンカッコカリ。 こんなchance、みすみす逃す訳には行かないんですヨ」 ……なるほど。 でも、だからと言って俺を攫っていい訳じゃないよね? 金剛「なので、他の子に取られないうちに半ば強制的にケッコンしようと……」 それ暴君の思想。 そうこうしているうちに工廠裏へと運ばれた俺は、地面に降ろされ猿轡を外された。 金剛「さぁテイトク。 書類一式と装備はもう持ってマス。 サイン、してもらえますネ?」 提督「……駄目だ」 金剛「……ナゼ?」 提督「今はまだ言えないが、俺はケッコンしたくない理由がある」 この理由は、まだ皆には言えない。 金剛「……そう、デスカ」 提督「すまない」 ……自分に向けられた好意を裏切るというのは、あまりいい気がしないな。 が、もう大丈夫だろう。 なにせ、俺のことを好いてくれてるのが金剛だけなのだから。 提督「じゃあ、俺は執務に戻るから」 金剛「……テイトク」 提督「どうした?」 金剛「……いつでもwelcomeですカラ」 提督「……ああ」 ・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ 提督「……ふう。 とりあえずは終わりか」 鈴谷「あ、終わった?」 提督「ああ」 鈴谷「今日もアレしよ!」 提督「全く……仕方ないな」 鈴谷はいつの間にか執務室にいて、いつも俺の執務が終わるのを待っていてくれる。 で、その後鈴谷とすることと言えば……。 提督「くそぅ!また負けた!」 鈴谷「流石に弱いよー」 ゲームである。 提督「このゲームならいけるかと思ったんだがな……」 鈴谷「よりにもよって私が一番得意なゲームを選ぶなんて、ツイてないね〜」 鈴谷はとにかくゲームに強い。 どのくらい強いネットゲームでのあいつの異名が『初見ならチートだと思われる人』になるレベルで強い。 鈴谷はゲームと名のつくものは未だ負けたことがないらしい。 提督「なんとかして勝てないものか……」 鈴谷「無理無理。 私が負ける可能性があるのなんてポッキーゲームくらいだよ」 提督「なにそれ」 鈴谷「……うーん、口で説明するより実践したほうが早いっしょ。 ちょっとポッキー買ってくるね」 提督「あ、それなら……」 何故か執務室にある冷蔵庫。 その中には……。 鈴谷「わっ!ポッキーがたくさん!」 提督「これな、昨日金剛が置いてったんだ」 金剛『Heyテイトク!食べてもいいケド、1箱くらいは残しといてネ!』 提督『えっ』 金剛『じゃ、また!』 提督『えっ』 金剛『バーニング、ラァーブ!』 提督『えぇ……』 提督「みたいな感じで」 鈴谷「なるほど……沢山準備したのが裏目に出たね」 提督「裏目に出たとかなんのことか分からんが、とりあえずポッキーゲームについて説明してくれ」 鈴谷「うん。 とりあえず端っこくわえて」 提督「ほうは? こうか? 」 鈴谷「で、反対側を私がくわえると」 提督「!? 」 鈴谷「お互いが食べ進めていって、先に口から離したほうの負け」 提督「まへまへまへ! 待て待て待て! 」 鈴谷「だーめ。 じゃ、スタート!」 展開が掴めないうちに始まってしまったポッキーゲーム。 今俺はとてつもなく緊張している。 だが、それは恐らく鈴谷も同じ。 『私が負ける可能性があるゲーム』と言っていたからな。 このゲームはあまりしたくはないが、始めたからには真剣にやらせてもらおう。 提督「……」 鈴谷「……」 ポッキーが食べ進められる音と、自分の鼓動だけが聞こえる。 近づいてくる鈴谷の顔に、鼓動はますます勢いを増す。 提督「……」 鈴谷「……」 あと数cmで唇が触れ合うか……というところで。 鈴谷「えいっ」 提督「!? 」 鈴谷は一気に距離を詰め、そのまま二人はキス。 鈴谷「んへへ……」 鈴谷はほんのり顔を赤らめ、満足気な表情をしている。 提督「あ……うぁ……」 上手く口が動かない。 鈴谷「……ねぇ」 鈴谷の発する言葉一言だけで、体が震える。 何も、考えられなくなる。 鈴谷「提督は、もう『ケッコンカッコカリ』って知ってる?」 真っ白な頭の中、『ケッコンカッコカリ』という言葉だけが鮮明に聞こえた。 提督「……ああ」 鈴谷「……私じゃ、ダメ?」 本能のまま、鈴谷を選びたい衝動に駆られる。 だが、唯一少しだけ残った理性がそれを押しとどめた。 提督「……ダメ、だ……」 鈴谷「……っ」 提督「今は、まだ……」 鈴谷「……理由だけでも、教えて?」 提督「……できない。 が、いずれ全てが終わって、それでも俺の事を選んでくれるというのなら」 鈴谷「……分かった。 私に、私達艦娘に言えない理由があるんだね。 ……仕方ない。 提督がその理由を皆に明かしてくれたら、鈴谷はまた提督のところへ行くよ」 提督「……すまない」 ・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ 危なかった。 あと一瞬でも理性の覚醒が遅かったら……。 加賀「提督、お疲れのようだけれど」 提督「ああ、加賀さん」 顔を上げると、そこには加賀さん。 初めこそ冷たい印象を受けたが、実はとても優しい人だと今なら分かる。 加賀「疲れているのなら休むべきです」 提督「……そうだな。 今日はもう休ませてもらうよ。 幸い、今日の執務は終わってるわけだし」 加賀さんの優しさには何度も救われている。 加賀「……あまり無理をなさらないでください」 提督「……ああ」 俺は自室に向かった。 加賀「……」 ……加賀さんが後ろからこちらをじっと眺めているのも知らずに。 ・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ 朝。 起きたら体の疲れはなくなっていた。 ……精神的な疲れは健在だが。 加賀『提督、おはようございます』 扉の向こうから加賀さんが話しかけてくる。 提督「ああ、入ってきていいよ」 加賀「では失礼します」 提督「どうぞ」 加賀「疲れはとれましたか?」 流石加賀さん。 疲れの心配をしてくれる。 提督「……ああ」 加賀「そう、ならよかったわ」 微笑む加賀さん。 あ、これレアね。 加賀「ところで提督」 提督「なに?」 ……なにか嫌な予感が……。 加賀「……『ケッコンカッコカリ』、というのはご存知かしら?」 提督「……知ってるよ」 加賀「なら話がはやいわ」 この流れは……まさか! 加賀「お願いがあります。 ……私と、ケッコンしてください」 ……はあ、やっぱり。 提督「……ごめん、加賀さん。 それはできない」 加賀「……なぜ?私では不満だというの?」 提督「ああ、いや、そういう訳じゃないんだが……」 加賀「……まだあのことを引きずっているの?」 提督「……情けない話だがな」 そう。 加賀さんは俺がケッコンしたくない理由を知っている。 俺にとっても、加賀さんにとっても辛い理由。 加賀「……ときには切り捨ても大事だわ。 忘れないことはいいことだけれど、それをいつまでも引きずるのは……」 提督「分かってる。 でも……」 加賀「……はあ。 いいわ、今はまだ返事をしなくて。 心の整理が出来たら返事をしてちょうだい」 提督「……うん。 ごめんね、加賀さん」 加賀「いいのよ、私と貴方の仲でしょう?」 ……やっぱり優しいな。 加賀「では、私はもう行きます」 提督「うん。 ……ありがとう」 加賀「……ふふ」 ・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ こんな調子で始まった今日。 今日だけで何回告られたと思う? 妖精「6ぅ……ですかねぇ……」 心を読むのはズルいよ、きみ。 で、だれからだと思う?……心の中、見られないですかね。 妖精「大丈夫でしょ……ま、多少はね?」 ガッツリ見てるじゃねえか。 妖精「最初に加賀さん、次に不知火さん、続いて曙さん。 さらに摩耶さん、霞さん、で、さっき叢雲さんにってところですか?」 うん。 絶対見たね。 妖精「でも、提督がケッコンを断る理由だけは、全く見えません」 ……なんで? 妖精「私達は、人が絶対に知られたくない思いは知れないようになってるんです」 ……そう。 妖精「……艦娘でない私になら、教えてくれませんか?」 提督「……はぁ。 分かったよ、絶対に他の奴には話すなよ?」 妖精「はい」 ……なんか怪しいな。 提督「絶対だぞ?」 妖精「フリですか?」 提督「フリじゃねえよ!」 妖精「ほらほら、はやく教えてください」 提督「全く……」 不思議と、コイツになら話してもいい、そう思った。 ・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ そうだな……。 空母『赤城』って知ってるか? ……知らないのも無理はないな。 もう相当前になるもんな……。 俺と赤城は夫婦だった。 お互いを信頼しあう、いい夫婦だったと思う。 ある日、大本営から新海域のデータが届いた。 珊瑚諸島沖だ。 作戦名は、『MO作戦』。 ……赤城は鎮守府の中で唯一練度が最大に達していた。 そんな赤城が編成に入るのは、当たり前のことだった。 他には加賀さんや蒼龍や飛龍、あと舞風とかも居たか。 多少の被害を被りながらも敵のボスまで辿り着いた。 そこまでは良かったんだ。 ……装甲空母姫。 奴の攻撃で、……赤城は沈んだ。 赤城のことを知ってるのは、加賀さんに二航戦、あと舞風だけ。 他のみんなはそれより後の着任だな。 俺がケッコンしないのは、もう二度と大切な人を失いたくないから。 もう、あんな思いをしたくないから。 ・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ 提督「こんなところだな……」 妖精「らしいですよ」 提督「え?」 金剛「テイトクにそんな過去があったトハ……」 鈴谷「へー。 私には教えなくて妖精さんには教えるんだー」 な……なんで……。 妖精「もしかして︰全体放送」 ……はぁ。 不知火「なぜ私達に相談してくださらなかったんですか」 曙「そんな大事なこと黙ってるからクソ提督なのよ!」 摩耶「もっと摩耶様に頼るべきだぜ」 うわ、不知火達まで……。 霞「いつまでナヨナヨしてんのよ!見てらんないったら!」 叢雲「情けないわね……シャキッとしなさい!」 やだ、ひどい! ・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ 加賀「……やっと、伝えられたようね」 蒼龍「そうですねー。 もう何年も前の話なのに、未だに引きずってたんですね」 飛龍「まぁ、提督の一番大切な人だったんだから仕方ないよ」 加賀「さて、私も行ってくるわ」 二航戦「「行ってらっしゃーい」」 ・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ 金剛「で」 鈴谷「もう皆知ってるんだから」 加賀「ケッコン」 艦娘s「「「出来るよね?」」」 提督「……だが、それは赤城を裏切ることに……」 加賀「いいえ、ならないわ」 提督「……なんで?」 加賀「赤城さんの最期の言葉、提督は知らなかったわね」 提督「……赤城の?」 加賀「確か……『提督に伝えてください。 いずれ提督のことを愛する娘が現れたら、私なんて気にせずに存分に愛してあげてください。 私からの最期のお願い、絶対に聞いてくださいね』と」 ……。 加賀「……これでもまだ諦めきれませんか?」 提督「……分かった。 赤城からの頼みだ、俺が聞かないわけないだろう」 加賀「なら……!」 提督「ああ。 俺は、ケッコンカッコカリをする」 青葉「ちなみにお相手は?」 提督「そりゃもちろん……まだ決めてない」 加賀「はぁ……。 これだから貴方という人は……」 提督「青葉」 青葉「はい?」 提督「どこから湧いてきたのか知らんが、お前には頼みがある。 お前も赤城のことは知ってるな?」 青葉「ええ、ええ、勿論ですとも!なにせ、私は司令官の初期艦なんですから!」 鈴谷「え、駆逐艦じゃないの?」 提督「ああ、大本営によると『新人提督多すぎて駆逐艦足りンゴwwww青葉で勘弁してください許してくださいなんでもしますから なんでもするとは言ってない 』らしいな」 不知火「大本営が聞いて呆れますね」 提督「すまない、話がそれた。 青葉、頼みというのはだな……」 青葉「分かってますよ、赤城さんのことについてまとめればいいんでしょ?」 提督「そうだ。 新聞にでもしてどっか貼っといてくれ。 皆が読める場所にな 」 青葉「りょーかい!」 提督「流石初期艦だな」 青葉「当然です!好きな人の考えてることなんてすぐに分かりますよ」 提督「え?」 青葉「ではまたー!」 走り去っていく青葉。 提督「……えっ?」 金剛「ぬー、さり気ないappeal……」 加賀「くっ……」 ……ま、まあ気を取り直して……。 提督「加賀さん、二航戦たちは……」 加賀「必要ないわ。 二人とも優秀な子ですから、もうケジメはついています」 提督「……そうか」 鈴谷「それよりさ!提督がケッコンを拒む理由はなくなったんだし、もうアピールしてもいいよね?」 提督「まあ、そうなるな」 日向「まあ、そうなるな」 提督「うわ、いつの間に」 日向「新人提督多すぎて駆逐艦足りンゴ」 提督「気づかなかった……」 日向「それよりも、もう事は済んだのか?演習の報告がしたいのだが……」 提督「ああ、そうか。 皆、とりあえず今日は戻ってくれ」 加賀「分かったわ」 日向「……」 ・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ 数日後……。 妖精「お疲れ様です」 提督「ほんとお疲れだよ……」 艦娘全員からの告白を息つく間もなく受け続け、全員分保留にさせてもらっている。 妖精「ヘタレですね」 提督「うるせえ、これでも既婚者だ」 妖精「ジュウコンされないので?」 提督「それこそ赤城にどやされる。 そんな不誠実なこと出来るか」 妖精「……まあ、焦らずじっくり考えましょう」 提督「……そうだな、ありがとう」 今更だけどこの妖精、なんか赤城に似てるような……。 妖精「……」 妖精 ……提督ったら、結局は赤城の……『私』のことばっかり 妖精赤城 まさか沈んでから妖精に生まれ変わるとは思わなかったけれど、彼の傍にいられるのならそれでもいいの…… 提督「……じゃ、俺は鈴谷たちに呼ばれてるから」 妖精赤城「ふふ、行ってらっしゃい」 提督「おう……。 またな、赤城」 妖精赤城「!」 提督「……間違えた、ごめん妖精さん。 なんか妖精さんが赤城に見えて……」 目でもおかしくなったか……?今、確かに一瞬だけ赤城が立っているように見えたんだが……。 妖精赤城「……ふふ」 妖精赤城 全く、貴方って人は…… 鈴谷「おっそーい!」 金剛「やっときたデース!」 加賀「頭に来ました」 提督「す、すまん……」 妖精赤城 ……愛してますよ、提督 艦!.

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