コッホ 現象 と は。 BCG接種について

BCG予防接種

コッホ 現象 と は

スポンサーリンク コッホ現象とは? 通常BCGを初めて接種した10日後くらいに接種部分が赤くなります。 その後、1~2か月経つと注射した部分が炎症を起こしますが、3か月頃には落ち着いてきます。 ですが、コッホ現象の場合は3日程度で接種部分が赤くなります。 つまり、通常のBCGの経過よりも早く、赤く腫れ上がるケースをコッホ現象と言うわけですね。 BCGはウシ型結核菌の毒素を弱体化して作った生菌ワクチンを使用しています。 健康な赤ちゃんであれば、上述の通り、数ヶ月かけて反応が出てきます。 しかし早くに反応がでる赤ちゃんは、すでに結核にかかっている可能性が高いといえます。 つまり、コッホ現象が起こった場合は、赤ちゃんの体内にすでに結核菌が存在していた…ということになります。 スポンサーリンク コッホ現象の見分け方、赤くなる時期が早いか遅いか コッホ現象かそうでないかを見極めるにはどうしたらいいでしょうか? 初めて赤ちゃんに接種をするパパママだと、見分けるのが難しいのでは…と不安ですよね。 ですが、コッホ現象は比較的わかりやすい反応が接種部分に出ます。 コッホ現象の判断基準としては、接種後の腫れ方・反応の違いです。 通常は接種後10日頃から赤くなりだすのに対し、コッホ現象は接種後3日位までに激しい反応が発現します。 また赤くなるだけでなく、早い段階から腫れたり化膿したりするという症状も見られます。 見極めのチェックポイント 接種後、2~3日程度で赤く腫れ上がる 10日前後で炎症部分に白い膿のようなものができる 接種部位に何らかの強い反応がでている BCG接種後は、赤い部分が現れるまでどのくらいの日数がかかったか、患部の腫れ具合はいつ頃現れたのかなど細かく観察しておきましょう。 もしコッホ現象だったら 3日以内に激しい反応が現れて、コッホ現象かもしれない!と心配にな方もいるかもしれません。 「うちの子結核?どうしよう!もしかして自分も?家族も結核なの?どうしよう!」と不安になりますよね。 でも、まずは落ち着いて次の行動に移りましょう。 コッホ現象が疑われる症状が現れたと言っても、すべての赤ちゃんが結核にかかっていると言う訳ではありません。 先述の「偽コッホ現象」の可能性が大いにあります。 刺激を与えていないか、清潔にしていたか、まずはそこをチェックしてみましょう。 また、BCG接種部位に何らかの変化・異常があった場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。 もしもその反応がコッホ現象で結核菌を保有しているのであれば、治療する必要があります。 ちなみに、焦って救急車を呼ぶ必要はありません。 緊急性を要するものではありませんので、普通に病院に連れて行ってあげましょう。 事前に病院に電話を入れ、予約をするとともに、今できることを聞いておくと良いでしょう。

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成人BCG接種に関して

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成人へのBCG接種に関して BCGは、あまり人気のある予防接種ではありませんでした。 (2020年記載) 不人気な原因として、1:有効対象年齢が乳幼児期と短い、2:児童・思春期・成人以後の感染阻止効果が低い、3:接種部位に一定期間接種痕を残す、4:再接種時のコッホ反応など、ネガティブ要因を抱えています。 BCGワクチンの不利な面が強く指摘され、少数意見ながら「BCG不要論」が出てくるくらい虐げられていた印象もあります。 実際、BCG接種を希望しない保護者が増え、未接種割合が増加している予防接種でもありました。 (2020年記載) 『SARS-CoV2・新型コロナウイルス』は、2019年後半に発生し、2020年パンデミックに進行しました。 同感染症拡大に際して、BCG接種希望者が急増しました。 BCG未接種者に危機意識がひろまり、同剤接種を希望されたことが要因です。 さらに、『BCG接種の記憶がない』という理由で、一般成人も含めてBCGワクチンを希望する事態に発展いたしました。 今回は、日本のBCG定期予防接種制度の変遷と、成人BCG接種後のコッホ反応に関してまとめてみました。 日本におけるBCG定期予防接種の変遷 制度開始年 制度の概要 1949年~ 30歳未満の人に毎年ツベルクリン反応検査を行い、BCGによる免疫が確認されない場合、BCGを再接種(皮内接種)。 この制度下で接種対象となった年代(生年) 1919~1950年生まれ 年齢条件 30歳未満 事前検査 ツベルクリン検査 必要 接種条件 陰性であれば 接種 非接種条件 陽性であれば 以後接種しない 制度開始年 制度の概要 1951年~ 小学校就学前の乳幼児を対象に、毎年ツベルクリン反応をチェックし、陽性以外なら接種(皮内接種)。 この制度下で接種対象となった年代(生年) 1945~1963年生まれ 年齢条件 小学校 就学前 事前検査 ツベルクリン検査 必要 接種条件 陰性であれば 接種 非接種条件 陽性であれば 以後接種しない 制度開始年 制度の概要 1974年~ BCG接種の定期化。 乳幼児(4歳未満)、小学校1年生、中学校2年生の3回に定期化 この制度下で接種対象となった年代(生年) 1961~2005年生まれ 年齢条件 1回目:4歳未満、2回目:小学校1年生、3回目:中学校2年生 事前検査 ツベルクリン検査 必要 接種条件 陰性であれば 接種 非接種条件 陽性であれば 以後接種しない 制度開始年 制度の概要 2005年~ 接種対象者が生後6ヵ月までを推奨し、事前のツベルクリン反応検査を省略してBCG接種を実施。 この制度下で接種対象となった年代(生年) 2005~現在に至る(2020年記載) 年齢条件 6ヶ月以下を推奨(0歳で接種可能) 事前検査 ツベルクリン検査 なし 接種条件 なし(特異的な要件なし・通常の予防接種に準ずる) 非接種条件 なし(特異的な要件なし・通常の予防接種に準ずる) 付記:1967年:皮内接種法から管針を用いて行う現在の経皮接種法に変更。 1919(大正8)年~1998(平成10年)生まれの人は、2回以上の接種機会がBCG制度上認められていたこととなります。 BCG接種記録は、2005年以後に生まれた方は、母子手帳にしっかり記載されていると思います。 1974年~2004年に生まれた方は、母子手帳にBCG接種記載が残されている可能性が高いと思います。 1973年以前に生まれた方のBCG接種は、多くの自治体で集団接種として対応されていました。 特設会場や、教育機関での接種が実施されています。 BCG接種記録は存在したはずですが、母子手帳への記載が無いこともあります。 成人BCG接種に関する問い合わせ BCGに関する質問が増えています。 よくある質問を抜粋してみました。 Q:ツベルクリンが陽性だったため、BCGを受けていません。 Ans ツベルクリン検査が陽性であれば、1:以前にBCGを接種している、または 2:結核に罹患しているかのいずれかに該当します。 もし、結核感染があれば、ツベルクリンは極めて強い陽性反応を示します。 (ツベルクリン判定時に、結核の専門病院受診を強く要請されているはずです。 ) BCG接種によるツベルクリン反応陽転を確認したため、BCG追加接種を中止したと考えられます。 Q:ツベルクリン接種痕が見当たりません。 BCGを接種していないのですか? Ans ツベルクリン接種痕は、経年的に消退します。 1967年以降、日本国内で管針を利用するようになりました。 管針によるBCG接種痕は、成人になると目立たなくなります。 ツベルクリン接種痕が確認できないからと言って、BCG未接種という判断はできません。 Q:BCG接種したかわかりませんが、BCG接種を希望します。 接種して問題ないですか Ans 成人に対して、BCG接種は推奨いたしません 1:BCG接種は、乳幼児期の接種が有効です。 成人へのBCG接種は、結核感染阻止に疑問が残ります。 BCG接種歴がない場合でも、成人の初回BCG接種の有効性には問題があります。 2:BCG再接種の場合、BCGワクチンのブースター効果は認められておりません。 コッホ現象の誘因となるだけです。 上記2点を根拠として、当院では成人BCG接種を、積極的に推奨するものではありません。 Q:結核の抗体検査(血液検査)が陰性なのに、BCG接種後にコッホ反応が起きた。 なぜ? Ans この質問は、3つの問題点を含んでいます。 きちんと整理して考えてみましょう。 Step1 結核に抗体検査はない 結核は抗体検査を行いません。 結核菌に対する生体内対抗反応は、白血球・とくにマクロファージやリンパ球が主役の『細胞性免疫』となります。 抗体『液性免疫』は脇役にすぎません。 結核に対する感染免疫を評価する場合、抗体よりも白血球の反応性を調べることが大切です。 IGRAも、ツベルクリン検査も、いずれも細胞性免疫を評価するための検査です。 Step2 IGRA陰性の意味 IGRA陰性とは、結核の感染歴がないことを示唆します。 IGRAでは、BCG接種の有無を評価できません。 Step3 コッホ現象は、結核感染以外でもおこる BCGのコッホ現象は、1:BCG再接種者、2:結核既往者に認めます。 『IGRA陰性で、BCG接種後にコッホ反応を認めた』場合とは、『BCG既接種者に、BCG追加接種を行ったコッホ反応』です。 このケースでは、結核感染の可能性はありません。 コッホ現象の炎症は、数週間~数ヶ月持続することもあります。 高度の滲出性炎症やリンパ節炎がなければ、とくに創保護する必要はなく、経過観察のみとなります。 注意:定期予防接種は、年度により制度改正が行われています。 このページでは、西暦年で記載しておりますが、出生年度の関係により、1年程度の誤差を認める可能性があります。 あらかじめご了承ください。 2020. 10 広瀬久人.

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成人へのBCG接種に関して BCGは、あまり人気のある予防接種ではありませんでした。 (2020年記載) 不人気な原因として、1:有効対象年齢が乳幼児期と短い、2:児童・思春期・成人以後の感染阻止効果が低い、3:接種部位に一定期間接種痕を残す、4:再接種時のコッホ反応など、ネガティブ要因を抱えています。 BCGワクチンの不利な面が強く指摘され、少数意見ながら「BCG不要論」が出てくるくらい虐げられていた印象もあります。 実際、BCG接種を希望しない保護者が増え、未接種割合が増加している予防接種でもありました。 (2020年記載) 『SARS-CoV2・新型コロナウイルス』は、2019年後半に発生し、2020年パンデミックに進行しました。 同感染症拡大に際して、BCG接種希望者が急増しました。 BCG未接種者に危機意識がひろまり、同剤接種を希望されたことが要因です。 さらに、『BCG接種の記憶がない』という理由で、一般成人も含めてBCGワクチンを希望する事態に発展いたしました。 今回は、日本のBCG定期予防接種制度の変遷と、成人BCG接種後のコッホ反応に関してまとめてみました。 日本におけるBCG定期予防接種の変遷 制度開始年 制度の概要 1949年~ 30歳未満の人に毎年ツベルクリン反応検査を行い、BCGによる免疫が確認されない場合、BCGを再接種(皮内接種)。 この制度下で接種対象となった年代(生年) 1919~1950年生まれ 年齢条件 30歳未満 事前検査 ツベルクリン検査 必要 接種条件 陰性であれば 接種 非接種条件 陽性であれば 以後接種しない 制度開始年 制度の概要 1951年~ 小学校就学前の乳幼児を対象に、毎年ツベルクリン反応をチェックし、陽性以外なら接種(皮内接種)。 この制度下で接種対象となった年代(生年) 1945~1963年生まれ 年齢条件 小学校 就学前 事前検査 ツベルクリン検査 必要 接種条件 陰性であれば 接種 非接種条件 陽性であれば 以後接種しない 制度開始年 制度の概要 1974年~ BCG接種の定期化。 乳幼児(4歳未満)、小学校1年生、中学校2年生の3回に定期化 この制度下で接種対象となった年代(生年) 1961~2005年生まれ 年齢条件 1回目:4歳未満、2回目:小学校1年生、3回目:中学校2年生 事前検査 ツベルクリン検査 必要 接種条件 陰性であれば 接種 非接種条件 陽性であれば 以後接種しない 制度開始年 制度の概要 2005年~ 接種対象者が生後6ヵ月までを推奨し、事前のツベルクリン反応検査を省略してBCG接種を実施。 この制度下で接種対象となった年代(生年) 2005~現在に至る(2020年記載) 年齢条件 6ヶ月以下を推奨(0歳で接種可能) 事前検査 ツベルクリン検査 なし 接種条件 なし(特異的な要件なし・通常の予防接種に準ずる) 非接種条件 なし(特異的な要件なし・通常の予防接種に準ずる) 付記:1967年:皮内接種法から管針を用いて行う現在の経皮接種法に変更。 1919(大正8)年~1998(平成10年)生まれの人は、2回以上の接種機会がBCG制度上認められていたこととなります。 BCG接種記録は、2005年以後に生まれた方は、母子手帳にしっかり記載されていると思います。 1974年~2004年に生まれた方は、母子手帳にBCG接種記載が残されている可能性が高いと思います。 1973年以前に生まれた方のBCG接種は、多くの自治体で集団接種として対応されていました。 特設会場や、教育機関での接種が実施されています。 BCG接種記録は存在したはずですが、母子手帳への記載が無いこともあります。 成人BCG接種に関する問い合わせ BCGに関する質問が増えています。 よくある質問を抜粋してみました。 Q:ツベルクリンが陽性だったため、BCGを受けていません。 Ans ツベルクリン検査が陽性であれば、1:以前にBCGを接種している、または 2:結核に罹患しているかのいずれかに該当します。 もし、結核感染があれば、ツベルクリンは極めて強い陽性反応を示します。 (ツベルクリン判定時に、結核の専門病院受診を強く要請されているはずです。 ) BCG接種によるツベルクリン反応陽転を確認したため、BCG追加接種を中止したと考えられます。 Q:ツベルクリン接種痕が見当たりません。 BCGを接種していないのですか? Ans ツベルクリン接種痕は、経年的に消退します。 1967年以降、日本国内で管針を利用するようになりました。 管針によるBCG接種痕は、成人になると目立たなくなります。 ツベルクリン接種痕が確認できないからと言って、BCG未接種という判断はできません。 Q:BCG接種したかわかりませんが、BCG接種を希望します。 接種して問題ないですか Ans 成人に対して、BCG接種は推奨いたしません 1:BCG接種は、乳幼児期の接種が有効です。 成人へのBCG接種は、結核感染阻止に疑問が残ります。 BCG接種歴がない場合でも、成人の初回BCG接種の有効性には問題があります。 2:BCG再接種の場合、BCGワクチンのブースター効果は認められておりません。 コッホ現象の誘因となるだけです。 上記2点を根拠として、当院では成人BCG接種を、積極的に推奨するものではありません。 Q:結核の抗体検査(血液検査)が陰性なのに、BCG接種後にコッホ反応が起きた。 なぜ? Ans この質問は、3つの問題点を含んでいます。 きちんと整理して考えてみましょう。 Step1 結核に抗体検査はない 結核は抗体検査を行いません。 結核菌に対する生体内対抗反応は、白血球・とくにマクロファージやリンパ球が主役の『細胞性免疫』となります。 抗体『液性免疫』は脇役にすぎません。 結核に対する感染免疫を評価する場合、抗体よりも白血球の反応性を調べることが大切です。 IGRAも、ツベルクリン検査も、いずれも細胞性免疫を評価するための検査です。 Step2 IGRA陰性の意味 IGRA陰性とは、結核の感染歴がないことを示唆します。 IGRAでは、BCG接種の有無を評価できません。 Step3 コッホ現象は、結核感染以外でもおこる BCGのコッホ現象は、1:BCG再接種者、2:結核既往者に認めます。 『IGRA陰性で、BCG接種後にコッホ反応を認めた』場合とは、『BCG既接種者に、BCG追加接種を行ったコッホ反応』です。 このケースでは、結核感染の可能性はありません。 コッホ現象の炎症は、数週間~数ヶ月持続することもあります。 高度の滲出性炎症やリンパ節炎がなければ、とくに創保護する必要はなく、経過観察のみとなります。 注意:定期予防接種は、年度により制度改正が行われています。 このページでは、西暦年で記載しておりますが、出生年度の関係により、1年程度の誤差を認める可能性があります。 あらかじめご了承ください。 2020. 10 広瀬久人.

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