仕事ができない人をみると、とにかくイライラします。 今気になっているのが、隣に座っている後輩の女の子なんですが。 隣にいるから余計に目にはいってしまって、仕事ができない上に努力もしないので、余計に腹が立つんです。 給料分くらい働けよって。 もちろん人によって仕事のスピードが違うこともわかっているし、得意・不得意があるのもわかるんです。 だから、なるべくその子のいいところを探そうとは思ってるんですが。 自分が仕事ができないことで、どれだけ周りが迷惑してるか全然分かってないんですよ。 その子のフォローに気を遣って、自分が仕事に集中できないのも嫌だし、とにかく彼女に振り回されずに自分の仕事に集中できるようになりたいです。 というわけで、怒りのテーマ、やってきましたね。 仕事できない人にイライラする自分をどうにかする前に知っておいてほしいこと こういう仕事における人間関係の問題って、巷でたくさんビジネス書がでてます。 目の前の問題をどうにかする、それももちろん大事。 でも、自分がそういう感情になるときに、心の根っこのほうで何が起こっているのかを知ることも大事だと思っています。 むしろ、その根っこをちゃんと理解してあげないと、あなたはいつまでも同じ問題を抱え続けることになります。 今回は仕事の後輩が自分をイライラさせたけど、仮にこの問題が解決したとしても、今度は旦那さんが自分をイライラさせる、子供が、近所のママ友が…… エンドレスループです。 なので、今回のイライラの原因に何があるのか、それをしっかりみていきましょう。 それは、すなわち「自分のことを知る」「自分が自分をちゃんと理解してあげる」ということでもありますから! 仕事ができない人にイライラする人と、まったく動じない人がいる。 仕事ができない後輩がいたとして、世の中にいる人全員がイライラするでしょうか。 答えは、「No」です。 仮にあなたと同じ能力と経験値がある人がいたとして、同じように仕事ができない後輩に接しても、まったくイラつかない人もいるのです。 一体あなたと何が違うのか。 それは、 「不安」を抱えているかどうかの違いなんです。 基本的に何かに怒りをおぼえる人って、「不安」なんです。 そして、その「不安」にちゃんと向き合えていないんです。 だから「不安」の正体を突き止めないと、この問題はいつまでたっても解決できないんです。 「私は不安なんじゃなくて、怒ってるんだよー、イライラしてんだよー」って思った? ほら、また、怒ってませんか? その怒りはどこからくるのか、何に「不安」を感じたんでしょうか。 恐らくですが、その怒りは「誰も私のことなんて理解してくれないんだ」っていう不安からきてます。 こんな風に怒りの感情の裏には、必ず「不安」や「悲しみ」が隠れてます。 仕事ができない人にイライラしてしまうとき、あなたの根っこに隠れている「不安」とは? ということで、相談者 S さんが抱えているイライラを元に、「不安」の正体をみていくことにしました。 努力もせずに、すぐに人に頼ってばっかだし、他人の時間を奪うことを何とも思ってないんですよ。 仕事ができない後輩へのイライラの奥には、実はこんなにたくさんの不安が隠れていたんですね。 そして、言ってしまうと、S さんはこのダメダメな後輩の女の子にとてつもなく憧れています。 本当は自分も仕事頑張りたくないんです。 頑張らないで、給料だけ貰いたいんです。 仕事の期日とか守りたくないんです。 そんな決まりどーでもいいから、自由に自分のペースでやりたいんです。 仕事の成果のことなんて、いちいち気にしたくないんです。 成果でてもでなくても、私のせいじゃなーいって逃げたいんです。 自分が好き勝手できないのに、その後輩の女の子が隣でのほほ〜んと仕事してるのが許せないんですよね。 なんか損した気分になってしまって、それでイライラしてしまう、というカラクリだったわけです。 「不安」の正体が分かったらどうすればいいのか? 「怒り」の根っこにある「不安」の正体を突き止めたら、あとはやることは 1 つです。 その「不安」にとことん向き合う。 「不安」に向き合うって、 勇気がいります。 そして、勇気をもつと、今までとは違う行動パターンがでてきます。 あえて 2 つとも行動を「会社をサボる」としたんですが、仕事ができない人に対してイライラする人は、会社サボってみるといいですよ。 サボるときも家で PC 開いてメールチェックしたりしないで、ほんと何にもしない。 そういうのたまにやるといいです。 仕事が溜まるとか、誰かに迷惑かけるとか、そういうの一切無視して、会社サボって昼間からお洒落なカフェにでも行って、美味しくランチでもいただいちゃってください。 次の日会社で少し寛大になれてる自分に気づくと思います。 そして、あなたが本当にその後輩にイライラしているのであれば、ちゃんと相手にそう伝えるのも勇気です。 自分が嫌だと感じていることを、ちゃんと相手に伝えてみましょう。 そのおかげで「S さんって怖〜い、お局さまみたい」と後輩から陰口たたかれるかもしれません。 社内で「S って性格キツイよなー」みたいな噂が出回るかもしれません。 それでも「自分が嫌だと思っていることをちゃんと言う」、それが勇気をだすってことです。 こうやって勇気をだして、今までの行動パターンを変えてみると、少しずつ今まで見えていた景色が変わってきます。 自分が全部やらなくちゃいけないと思っていた仕事は、実は分業できることを知る。 自分ができなくても、「手伝うよ」と声かけてくれる人が現れる。 ……etc そうすると、ちょっとユルみます。 ユルむと、楽になります。 楽になると、あなたが思うよりこの世界は優しいんだということに気づきます。 世界が優しいことに気づくと、イライラすることが減ります。 イライラしなくなると、毎日穏やかに暮らせます。 仕事ができない人にイライラしても、相手をどうにかしようとしないでね。 仕事のノウハウ本には「業務の指示の出し方を気をつけましょう」「相手の長所をよくみましょう」とか、いろんな How to が載っていたりします。 そうなると、一生不安です。 一生イライラしつづけます。 そう思うと、今、S さんの横に座っている後輩ちゃんも、S さんを不安に向き合わせるために現れてくれたんですね。 イライラする相手に感謝が湧いてきたら、もうその問題は解決したようなもんです。 誰かにイライラしたときは、ぜひあなたの不安に向き合ってみてください。
次の信仰ではなく、 〈人生の糧〉としての仏教活用法! ブッダは、人生の「苦」から抜け出すには、 出家して修行、すなわち瞑想を実践することで、 煩悩を解脱した「悟り」に至らなくてはならないと説いた。 では出家したくないのはもちろん、欲望を捨てたくない、 悟りも目指したくない「普通の人」は、 「苦」から逃れられないのか? 「普通の人」の生活に、ブッダの教えはどう役立つのか? 瞑想をすると何が変わるのか? タイで30年近く出家生活を送る日本人僧侶と気鋭の仏教研究者が、 スリリングな対話を通して「実践する仏教」の本質に迫る。 タイ・スカトー寺副住職。 上智大学卒業後、タイのチュラロンコン大学大学院に留学し、農村開発におけるタイ僧侶の役割を研究。 八八年、瞑想指導者として有名なルアンポー・カムキエン師のもとで出家。 以後、開発僧、瞑想指導者として活動。 仏教マネジメント』 電子書籍、Evolving 等がある。 魚川祐司 うおかわゆうじ 一九七九年、千葉県生まれ。 著述・翻訳家。 東京大学文学部思想文化学科卒業 西洋哲学専攻 、同大学院人文社会系研究科博士課程満期退学 インド哲学・仏教学専攻。 二〇〇九年末よりミャンマーに渡航し、テーラワーダ仏教の教理と実践を学びつつ、仏教・価値・自由等をテーマとした研究を進めている。 著書に『仏教思想のゼロポイント』 新潮社 、『講義ライブ だから仏教は面白い! ナラテボー,プラユキ 1962年、埼玉県生まれ。 タイ・スカトー寺副住職。 上智大学卒業後、タイのチュラロンコン大学大学院に留学し、農村開発におけるタイ僧侶の役割を研究。 88年、瞑想指導者として有名なルアンポー・カムキエン師の下で出家。 著述・翻訳家。 東京大学文学部思想文化学科卒業 西洋哲学専攻 、同大学院人文社会系研究科博士課程満期退学 インド哲学・仏教学専攻。 2009年末よりミャンマーに渡航し、テーラワーダ仏教の教理と実践を学びつつ、仏教・価値・自由等をテーマとした研究を進めている 本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです 仏教とは、「悟り」を目指すという一般的イメージに一石を投じているのが、この対談本である。 対談のテー マは、「智慧」、「慈悲」、「自由」と整理されている。 現象のありのままを見抜く「智慧」と、この世界の中 での「善」の実践である「慈悲」が、仏教の二つの柱と著者らは捉えている。 「智慧」と「慈悲」を統合した境 地をもって市井の人が「自由」に生きるための方法を議論するのが最終的なテーマである。 瞑想による「智慧」の開発は、「欲」に囚われずありのままの現象を認知することを助ける。 この時、自分の 目指す方向を理解し、自分に合った瞑想のタイプを選ばないといけないという。 幸福な生き方を求めて瞑想する ものの、心理学でいう「解離」や「回避」を引き起こし、かえって不幸になってしまう「瞑想難民」の問題点に ついても、対談の中で扱われている。 仏教は、「悟り」を目指すと、ハードルが高くなってしまい手の届かないものとなってしまう。 しかし、「智 慧」の開発と「慈悲」の実践という視点からは、「自由」に生きるための風景が見えてくる気がする。 魚川さんの「仏教思想のゼロポイント」に比べると、大変親しみやすく、理解しやすい内容になっていると思います(同書は私の場合、ある程度理解するためには何度か読み返す必要がありました)。 「ゼロポイント」を読んだ上でこの本を読むと、同書への理解も深まりますし、智慧と慈悲の同時実践という、プラユキ師の凄み(口調は大変丁寧ですが)が判ってきました。 ヴィパッサナー瞑想(いわゆる「気づきの瞑想」や「マインドフルネス瞑想」など)にも多様な方法論、目的地があり、自分が欲する目的地に合ったものを選ぶことの重要さがよくわかります。 また、いわゆる「瞑想難民」についての考察も、実践を志す方にとっては大変貴重かと思います。 私はプラユキ師の「手動瞑想」をこの本で始めて知りました。 迷いや疑問が生じた場合、折に触れて読み返していますが、その都度新鮮な発見があります。 魚川さんもご自身の経験に基づく見解をかなりストレートにぶつけており、そのやり取りもスリリングです。
次のもくじ• せっかくやるなら、ワクワクしたい 「この仕事、自分じゃなくてもできるな」とか「むしろ、自分じゃない方ができるだろうな」と思っている仕事は、やっててもワクワクしません。 お金を稼ぐためなどの目的があれば頑張れますが、それだけではなく 仕事によって自己実現したいと考えているわたしにとっては、なおさらです。 せっかく仕事をするなら、 自分だからこそできる仕事をしたい。 仕事の中になんらかの「わたしがやる意義」を見出したい。 ワガママかもしれませんが、そう思っています。 両手がふさがったままだと、新しいものをつかめない 自分だからこそできる仕事をするためには、 自分じゃなくても良い仕事を極力減らす必要があると思います。 「自分だからこそできる仕事をしたい」と思いながらも、現状が何も変わらずに苦しんでいるときは、たいてい今持っている「自分じゃなくても良いもの」を握りしめたままなんです。 両手に今の仕事を握りしめたままなのだから、 新しいものをつかむことはできません。 そのままだと、その仕事に時間を投資していることになるし、身につくスキルもその分野のことだし、周りからも「その分野の人」というイメージを持たれます。 そうすると、本来行きたい方向に進む速度はガクンと下がっちゃう。 だから、今持っている 「自分じゃなくても良い仕事」を、まず手放して身軽になることが大事なんじゃないかな。 自分にしかできない仕事って、絶対ある 「ズバ抜けた才能があるわけでもないし、自分にしかできない仕事なんてないんじゃ?」 と、思う人もいるかもしれませんが、わたしは 絶対あると思っています。 だって、 自分とまったく同じ人生を歩んでいる人って、一人もいないんです。 例えば、どんなものが「自分にしかできない仕事」なの? わたしで例えると、以下のお仕事は「自分だからこそできる仕事」だと思っています。 自分だからこそできるコミュニケーション• 〃 仕事の速度• 〃 新しい提案 自分が持つ強みをプラスすれば、 自分だからこそできる仕事にできます。 まとめ 結局は、 自分のモチベーション次第だと思うんです。 自分自身が「 こういう方向で頑張りたいから、これを自分だからこそできる仕事にしていこう」と思えば、そうすることができる。 反対に「これは自分じゃなくても良い」と思えば、もうワクワクしない。 そういう仕事は、そこで頑張りたいと思っている他の人にまわしてあげればWin-Winですよね! まずは、 自分がどんな方向に力を入れていきたいのかを考える。 そして、その方向とは違うベクトルのものを減らしていくことで、 行きたい方向に向かってどんどん加速できるようになるんだと思います。 ワクワクしながら仕事をするためにも、自分だからこそできることに時間をかけられる環境をつくりましょう! おまけ わたしも定期的に見直して方向を修正するんですが、そのたびちょっと不安になるんですよね。。 だから自分を励まし、鼓舞しています…! やりたいことやる時間を増やしたいなと思って、自分じゃなくてもできることをかなり減らしたのだけど、「こんなに働いてなくて良いものだろうか」とちょっと不安になってる。
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