恋 つづ pixiv。 #恋つづ はじまりのとき。

『恋つづ』『テセウス』なぜ成功? 2020年冬ドラマ20作総括&ベスト俳優 (1) 医療モノ続出も「ほぼ共倒れの状態」

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「じゃあ、いってくるな。 」 「はい、」 「いい子にしてるんだぞ?」 手の甲で頬をすりすりと撫でられる。 「もう、子供扱いしないでください」 「ふ、かわいい。 なな、ほら、ちゅー。 」 ……っ、どーぞと唇を差し出す。 「ん、いってきます」 会えない分のつらさを埋めるように 昨日は私の部屋で抱き合って、一緒に寝た。 七瀬が少しでも寂しくないように、と 先生は普段使っている香水とカーディガンを私の部屋に置いて、2週間の出張へと向かった。 寂しいけど、つらいけど、しっかりしなきゃ。 今日は先生の匂いをワンプッシュしてから出よう。 「おはようございます」 「勇者おはよー!出張今日からだっけ、天堂先生。 魔王が居なくても頑張りなさいよ」 「うわーん!こずえさん。 さっき見送ったばかりなのにもう寂しいんです、どうしましょう……」 「しっかりせえ勇者。 きっと魔王も寂しいけど頑張っとる。 」 「うわーん、沼津さんのバカー!!!」 「…うわ、沼津八つ当たりされてやんの。 佐倉ちゃん元気出して。 」 来生先生が沼津さんを小突きながら、くつくつと笑っている。 温かいなあ。 先生がいないのはとてつもなく悲しいけど、皆さんがいるから踏ん張ろう!頬をぱちんと叩いて気合を入れた。 いくらさびしくても仕事は待ってはくれなくて、今日はバカとか岩石とか言ってくれる人もいなかった。 でも一生懸命に患者さんと向き合った。 ほうっ、と息を吐きながら帰路につく。 いつもなら先生と手を繋いで歩く道は、ひとりだとこんなにも殺風景。 家までの距離も遠くなった気がするし……。 はあ、先生がいないとだめなんだなあ。 あれ・・・。 視線を感じるような。 少し前からよく感じる嫌悪感。 でも振り返っても誰もいないな。 先生のこと考えすぎて先生の幻覚でも感じてるのかも……。 重症… はっ、だめだ。 先生がいない間に少しでも先生に見合う女性になれるようにと決意したんだった。 2週間で少しでもおとなになれるようにがんばるぞ。 隣人が留守にしている部屋に帰宅し、味気のないご飯を食べる。 この炊飯器で炊いた白米が美味しく感じないことなんて無かったのに…。 ごめんなさい……。 ピカピカの真新しい炊飯器を眺めながら、背中をトントンしてもらったことを思い出す。 あの日とつらさの種類はちがうけど。 つらい。 しかも今日はトントンしてもらえない……はあ。 抱きしめて欲しい…… 先生に1日会えないだけでこんなにも気持ちが沈むのに、あと2週間も耐えられるのかな…… ピンポーン あ、きたきた。 そうだ私は勇者だった。 無理やり気持ちを浮上させて、宅急便を受け取る。 届いたのは家庭用の小さなトランポリン。 雑誌のおうち時間特集でオススメされていたものだ。 これならテレビみながらでもできそうだと思って、思い切って注文した。 少しでもダイエットして、綺麗になって、先生にもっと好きになってもらいたい! ……はぁ〜。 「佐倉さん、さっきからため息すごいよ。 天堂先生もうすぐ帰ってくるんでしょ?」 「酒井さん……もうだめ。 待てない。 むり…。 まだあと2日あるから…」 ナースステーションで備品の補充をしている私を、看護記録をつけながら慰めてくれる酒井さん。 「勇者だいぶ参ってんねえ。 よしよし、今日はお姉さん達と飲みいこー!」 「……こずえさん。 ごめんなさい。 私のことはいいのでみなさんで行ってきてください…」 うう。 本当は行きたいけど、ダイエット中だからお酒は我慢。 はあああーーー先生に会いたい。 「あらあら、勇者ちゃん。 悲しいけど、そんな顔してると患者さんがびっくりするわよ。 笑顔、笑顔。 」 「主任…。 はい、すいません。 足りない備品があったので取ってきますね…」 みんなが私に気を遣ってくれているのがわかって、余計に胸が痛い…。 これじゃあ全然おとなになれてない… あーだめだめ、いまは仕事中!よし! 帰ったら先生の匂いをベッドにひと吹きしてから寝ようかな…と考えながら備品庫に向かう。 えーーっと。 包帯と、ガーゼ。 あ、マスクも持っていこうかな。 足りないものをひと通り抱えて、出口に向かおうとしたそのとき。 ガチャン 金属扉の閉まる音がした。 あれ、他のナースかな?とおそるおそる歩いていく。 「………佐倉さん」 え?だれ……?聞いたことのある男の人の声。 少し薄暗い倉庫の中で、顔を見上げると ?!?!!?!?!??! 「やっと2人きりで話せるね」 「……村川さん?どうしてここに…?」 少し前に退院していった村川さん。 なんでここにいるの…?えっ、デジャヴ…? 「佐倉さん、ずっと見ていたよ。 最初はね、見てるだけで満足で、退院後も何回か後ろ姿を拝ませてもらったよ。 」 お、拝む…?????喉がヒュッと狭くなって言葉が出ない。 「でもね、ずっと見てたらお話したくなって。 タイミングを見計らってたんだ。 そしたらいまお話できて嬉しいよ」 え、この感覚。 もしかしなくてもピンチ…? 少しずつ近づいてくる村川さんに合わせて後退りしていると、ついに真後ろが壁になってしまった。 「お話したくなったら、そのあとどうしたくなると思う…?」 「………わ、わかりません……村川さん、そのっ、とりあえずここから出ましょう?…ね?」 「ふふ、悪い子だね。 触りたくなるに決まってるでしょ。 誰か来る前に、僕のものになってよ。 ねえ佐倉さん」 願いは聞き入れてもらえず、口角が上がった村川さんがズンズンと近寄ってくる。 ああ、もうだめだ。 先生ごめんなさい。 抵抗するのは諦めて、目をギュッと瞑った。 先生、ひとりじゃどうにもできなかった、ごめんなさい。 ガチャン!!!!!! すごい勢いで扉が開く音が轟き、ドタドタと足音が鳴り響く。 「・・・っ、佐倉、!!!」 「…せんせ……?」 あと2日は会えないはずの人が走り寄ってきて村川さんの腕を取ってねじ曲げる。 あ、明らかに痛そう…。 「いたい!いたっ、いたい!!!!」 「……おい佐倉」 「…はっ、はい!!」 物凄い剣幕の先生に圧倒されて声がうわずった。 聞きたいことは山ほどあるけどそんな雰囲気ではない。 「こいつ、どうする?このまま折ってもいいし、警察に突き出してもいい。 お前が選べ、」 後者はまあいいとして、お医者さんとしてどうなんですかそれは?!でも、本気のときの目をしてる… 「お、折らないで…。 私は大丈夫ですから。 そのまま離してあげてください…」 チッ、と舌を鳴らした先生は村川さんを掴んでいる手を緩めた。 そのあとすぐ聞いたことのないぞっとするような低い声で、つぎ七瀬に近づいたら整形外科送りだけじゃ済まさねえからな、と耳の横で呟いていて村川さんがカタカタと震えていた。 病院の敷地外に放り出してくる、そう告げて先生は村川さんを引き摺っていった。 はあああ怖かった。 安心して力が抜けてそのままずるずると座り込む。 ・・・それにしてもなんでいるの? [newpage] 犯罪者を追い出してから急いで戻り、床で茫然としている小さな身体を抱きしめる。 「……っなな!大丈夫か?どこか痛むとこない?あいつに何された?」 「大丈夫です。 なんにもされてないし、痛くない。 」 心はちょっと痛いですけど、先生に会えたから、その言葉と共にへにゃりと笑う七瀬が愛おしくて、でも無理に笑っているのが痛いほどわかって、間に合ってよかった。 とその存在を確かめるように掻き抱いた。 「せんせ?なんでいるの…?」 「なんでだと思う?」 「……瞬間移動ですか?」 何言ってんだ。 かわいすぎる。 かわいい。 もうここでめちゃくちゃにしたい。 「なわけないだろう?とりあえず続きは家だ。 帰ろう。 」 「はあい。 せんせ、立たせて?」 顔をこてんと傾けて両手を伸ばして求めてくる七瀬に、お前おぼえてろよ。 と告げるのが精一杯だった。 当たり前のように俺の部屋に連れて帰る。 久しぶりに手を繋いで病院からの道を歩いていると、やっぱりこれがいいです。 これからもずっと、先生と歩きたい。 だなんて花が咲いたように笑うから、危うくその場で結納するところだった。 危ない。 落ち着け、俺。 お邪魔します。 ふふ、先生のお部屋久しぶりだなあ。 律儀に靴を揃えて部屋に入るコイツを見て、ああ、もうダメだなと感じて無意識に後ろから抱きしめていた。 「せんせ?」 「もう少しこのまま。 充電、させろ。 」 「いいです、いいですけど……」 「…けど?」 「………私も充電、したい、からっ、正面からはダメですか…?」 ………!はあああああ、かわいい、もう無理。 ほんとに無理。 これ以上夢中にさせる気なのか?よく5年も誰にも拐われずに、俺のところまで来てくれたなコイツ。 だめじゃないよ、ほら、こい。 七瀬の正面に周りこんで両手を広げると、嬉しそうに胸に飛び込んできた。 「なな、怖い思いさせて、本当にごめん。 ストーカーのこと気付いてたんだろ?」 最近様子が少しおかしいと感じてはいたが、まさかストーカーだったとは…。 一瞬目を見開いてから、気のせいだと思ってたから言えなくて…。 ぽつぽつと話し出す。 「それに、先生が謝ることじゃないです。 私が……わたしがしっかりしてないからっ…」 はあ、ほんとにコイツは………。 「なな、ひとりでどうにかしようとするな」 「……先生と離れて、気付いたんです。 私、先生がいないとだめすぎるって。 だからもっと大人にならなきゃって。 ひとりでなんとかしようって。 先生に釣り合うような、女性にならなきゃって。 この期間にダイエットしたりして…。 でも結局こんなで、先生に頼ってばかりで、こどもで…」 俺に怒られているわけでも、コイツにそんな顔をさせたいわけでもないのに、可愛い顔を歪める彼女を、もうこれ以上ひとりにはしておけないと思った。 「そんなに急いでおとなになるな。 」 「…ふぇ?」 「本当はもっと、俺しか見ないで、俺にだけ甘えて、俺なしじゃいられないくらいにしたいのに、」 ずっとずっと俺の中に閉じ込めておきたい。 持てる限りの語彙で七瀬を口説いたつもりなのに、まだ不服そうな表情。 「そんなの、だめです」 「だめじゃない。 なな、聞いてくれ。 俺は今までひとりでいても平気だった。 だから出張へ行ったって何とも思わなかった。 なのに、今は1秒でもはやく、お前の元に帰りたくてたまらないんだ。 」 「…ゔぅっ、せんせえ。 」 「そんなに泣くな。 お前に会いたくて、会いたくて、仕事詰め込めるだけ詰め込んで終わらせてきた。 こんなに帰ってくることが嬉しいのは初めてだ。 」 愛しい、好きだ、大好きだ、胸の内でとめどなく溢れ出す気持ち。 もう離してやれない。 抱きしめたまま、目線だけを合わせる。 「なな、俺と一緒にここで暮らそう」 口を"え"の形にして固まっている七瀬。 そんな顔も可愛いから、この先も隣にいて欲しい。 「あの、私また先生に気を遣わせて…っ、」 「違う。 俺がななを好きなだけ。 お前は全然分かってない。 俺がななにどれだけ癒されてるか。 お前の照れた顔も泣いた顔も、俺のために頑張る姿も仕草も声も、纏う空気でさえ俺には癒しでしかない。 そばにいてほしいんだ。 明日も、あさっても。 俺とここで、生活してほしい。 」 これだけ伝えてもまだ口をモゴモゴさせている。 まだ待つべきだったのか……でももう待てない、俺が。 「わたし、不器用だからお料理上手じゃないです。 」 「いいよ」 「あ、あと、洗濯だって掃除だって、先生がやったほうがはやくて」 「いいよ、あとは?」 七瀬と一緒に暮らせる権利が得られるなら、いくらでも聞いてやる。 「やっぱり住めません。 」 「は?」 「だ、だ、だって、先生のお部屋、いくら半分ずつだとしても、看護師のわたしにはとても無理です…!」 何を言い出すかと思ったら、この期に及んで家賃の心配かよ……可愛い奴だな… 「お前に払わせるわけないだろう?」 「だめですよ、」 「なんだ、医者の給料なめてんのか?」 「ちがいますよ!またそうやって甘やかして…。 それだとわたしいつまで経っても子供で、だからっ」 あーもう。 うるさい。 俺がお前と一緒にいたいんだよバカ。 言葉には出さず、唇を唇にぶつけて黙らせる。 ちゅぷり、ちゅぷり、ちゅっ、くちゅっと何度も口付ける。 「っ、子供はそんな顔しないんだよ。 ほら、もっと見せろ大人のおまえを。 ……なな、お前からして。 大人になりたいんだろ?」 なな、 「も、もうむり……!」 なな、おれのそばで、ゆっくりおとなになって。

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「恋つづ」“#七瀬ちゃんいってらっしゃい”トレンド入りの反響 ファンの結束力が話題に

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高い高い青い空の中、 先程立ったばかりの、地を見下ろす。 ついさっき、天堂先生に、 身につけるのも怖くなるくらいの 大きなダイヤの指輪をはめてもらって プロポーズされたのは、夢か現実か。 未だに唇に残る温かさと 強く抱きしめられた時の、 先生独特の上品な私の好きな香りが まだ鮮明に残っているという事実が 夢ではないことを証明してくれる。 1年間の留学。 長い1年。 されど一年。 はて、どう、時の流れを感じるのか。 留学が決まってから、出発までは ほんっとうに、あっという間だった。 1年間先生と離れると、頭では分かっていても、実感が全くわかなかった。 そんなことを感じる暇もなかったのだけど。 それでも、出発が近くなれば、 周りからの扱いや、環境が いやでもそれを意識せざる終えなかった。 あぁ、本当にわたしは、 大好きで仕方ない先生と離れて 留学をするのか。 寂しい。 悲しい。 こわい。 自信がない、、、、、。 行きたくない、。 こんなにも、ネガティブな考えでいっぱいになったことは今までになかった。 そんな真っ黒の感情を なるべくださないように、 生活するので精一杯だった。 そんな私の想いがつい溢れてしまったのは、 あの雨の日。 弱々しい本音が、 上から落ちる雨のように、 次から次へと 溢れてくる。 そんな私のことを先生は、 強く強く抱きしめた。 言葉は少なくても、 肌から伝わる体温が、 いつもより早い心拍が、 強く抱きしめる力が、 先生の全てを映し出していた。 わかっている。 全て感じている。 先生の想い。 言葉にしなくてもわかることが たくさんある。 心の奥底で強く繋がっている証拠。 それがあればなんにも怖くないのに。 だけど、今だけは、、、、、、、 私が、取り乱して負の感情を 露わにしたのはあの日が最初で最後。 これでもかと流した涙は、 私を必要以上に強くした。 そんな日が昨日のように感じる。 ついに、留学生活がスタートする。 飛行機の中、 「はぁ、、。 」 と、大きなため息が、でてしまう。 「悩み事かしら、それとも、大切な人を、 日本に残してきたの??」 不意にとなりから聞こえた優しい声。 顔を上げれば、綺麗で上品で、 周りに纏うオーラがとても温かな、 年配の方が私の顔を覗きこんでいた。 「えっ、、、。 」 咄嗟のことに言葉がでてこない。 「あなた、寂しい、これからどうしよう。 って顔に書いてあるわよ。 ふふ、、。 突然ごめんなさいね。 あまりに、捨てられた子犬のようで声をかけてしまったわ。 」 「いえ、とんでもないです、、、、。 実は、私これから1年間の留学が始まるんですけど、大好きな人と離れ離れになってしまったんです。 」 「そう、、。 あなたお名前は?」 「七瀬です。 」 「あら、可愛らしいあなたにぴったりの素敵な名前ね。 ごめんなさい、さきに名乗るのが筋よね。 私は長谷川といいます。 七瀬さん?その好きな人のことがとっても大切なのね。 」 「もう、言葉では表しきれなくて、 大好きで大切で、わたしには本当に勿体ない人なんです、、、。 」 「あなたをみてればわかるわ。 でも、七瀬さん、あなたは大丈夫。 きっと、これから始まる留学は、 あなたを一回りも二回りも成長させてくれるはずよ。 あなたが好きな彼とも、離れていても確実にその、愛を大きな確かなものにしてくれるはず。。 」 なんでだろう、長谷川さん。 初めて会ったはずなのに、 本当に何もかもお見通しのようで、 そして初めて会った気がしなくて、、、 「きっと、あなたが思ってること、 彼も同じように思ってるはずよ。 自分に貴方はもったいないくらい、 素敵な人だって。 自信をもって七瀬さん。 」 「ありがとうございます。 」 「そう、その笑顔よ。 あなたの武器はその眩しいくらいの笑顔。 どんなときも笑顔でいてね。 そうすれば、きっとあなたも、周りの人も幸せになれるから。 」 「ごめんなさい、長谷川さん、私と会った時ありますか、、?」 「んふふ、、、はじめてよ。 」 「そっ、、、そうですよね!! ははは、、、。 すみません。 変なことを聞いてしまって、、、。 あんまりにも、親身になってくれるからつい、、。 」 「ごめんなさいね。 お節介で、、。 あなた、私の若い頃にそっくりで、、 ついね、、。 」 「嬉しいです、、。 なんだか元気になりました。 ありがとうございました。 」 「いいえ。 じゃあ、がんばってね。 センセは、あなたにエールを送ってるはずよ、カバンの中よくみてご覧なさい。 では、また会う日まで。 」 「え、、、どういう、、、。 あっ、はい!また、、、。 」 なんだか不思議な出会いだったな。 ん、、? カバンの中、、??? カバンの中には 必要最低限のものしか入ってないし、 ん?? 私がいつも愛用している、 手帳から、ピンクの紙がはみ出していた。 そっと手をかけ、ひらけば、そこには、 「がんばれ。 俺はいつでも、誰よりもお前のことを応援してる。 無理はするな。 ずっとここで待ってる。 無事に帰ってこい。 浬 」 男の人にしては、綺麗な私の大好きな人の字。 その一文字一文字が、愛おしくて、 指で一つずつなぞる。 何度もなんども読み返す。 幸せな涙が溢れるけど、 その文字を汚すわけにはいかなくて、 必死に拭う。 わたしは、1人じゃなかった。 自分だけが頑張るんじゃない。 先生と一緒に頑張っていくんだ。 1年間。 必死にくらいつく。 沢山のことを学び、 成長した姿でまた、先生と会う。 大丈夫。 私にはできる。 また、付箋に目を落とせば、 さっきは気づかなかったけど、 右下の端で可愛い猫が旗をもって 振っているイラストが書いてあった。 ふふふ、、先生こんな可愛い付箋買ってくれたんだ。。 その姿を想像したら、笑えてきた。 思いを新たに先程旅立った地に目を向け、 心の中で 「いってきます。 」 と呟いた。 さて、長谷川さんは、 何者だったのでしょうか。 それは神様だけが知っています。

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【恋つづ】佐藤健のキスシーン集!名言&胸キュン動画まとめ

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額に キスをされた感覚に 目を開けようとするけど 瞼が 重くって なかなか目が開けられない。 そのうち 覆いかぶさられ 「まだ 寝てて いいよ…。 」 そう言われ 目元にキスをされた。 唇に軽くキスを落とし 耳たぶに 首筋に 鎖骨に 乳房に 脇腹に この辺りで 身を捩る 「ふふ……くすぐったい。 」 うっすら 目を開けた 私の顔を覗き込んで 「おはよ。 七瀬」 そうして 鼻先に キスをする。 「…って 感じで 朝 起こされる。 」 それを 黙って 聞いていた 結華ちゃんも 言った本人の 私も 顔が真っ赤だ。 結華ちゃんからの お誘いで 久しぶりに 2人での 居酒屋での慰労会。 今年から 救命救急へと 移動した 海砂ちゃんとは 残念ながら 予定が 合わなかった。 飲みすぎるな!と 浬さんから 釘を 刺されて いるし 明日も 日勤だ。 アルコールは 乾杯の ビールジョッキ 1杯だけに して あとは ウーロン茶と ジンジャーエールで 「相談がある」と 言った 結華ちゃんの 話を 聞くため ここにいるのに… 何故だか 私が 語らされてしまった。 「それって 毎朝?」 顔を 近づけて ヒソヒソ声で 話すのは 病院から 近くて 関係者の 利用率が 高い 人気の店だから どこで 誰が 聞いているかも 分からない… 「毎朝…って 訳では。 私だって 先に起きる事 あるし…」 でも そんな時は そっと 上手く 浬さんを起こさないように ベッドを脱出しないと 途端に 捕まって 同じ目にあう 時には そのまま… 「はっ、恥ずかしいから 黙んないでっ…。 」 口元を 手で覆い隠して 黙ったままの 結華ちゃんに ますます 真っ赤になって 抗議した。 「そっか…あの年代って そういうものなのか…」 すこし 半笑いで 照れながら ウンウンと 1人頷く 結華ちゃんに 「どういうことなの??」と 尋ねると 「あのね…来生先生が 毎晩ウチに来るの。 」 と真剣な顔つきで言う。 もちろん 私が夜勤とか 先生が 宿直とか なら 話は別だよ? 「やたらと 距離が近い…というか 常に 寄り添われている…というか。 」 結華ちゃんが 淡々と 語る 「あ!わかる。 うちもそう!」 「こないだ なんてね ナースステーションでの カンファレンス中に 私が 手にしてた ファイルを 先生が 後ろから覗き込んでたんだけど 無意識に 私の腰に片手を 回しちゃってんの!」 うち まだ みんなに内緒にしてるじゃない? だから びっくりしちゃって!! 結華ちゃんは そう言ったけど みんな 気づいてる…と 思うんだけど。 案外 しっかり者の 結華ちゃんも ズレてるところがあって そこが 彼女の魅力のひとつ。 「でね お風呂も 一緒に入りたがるのね。 断るけど。 」 「えぇ!?断るの??」 あ!思わず 大きな声が出た。 「七瀬ちゃん 断らないの?」 「えっ?いや…うっ。 だって…お願いされちゃう。 」 目線を泳がせながら しどろもどろで そう言うと 「まぁ…天堂先生 強引だしね。 」 フゥ…と ひとつ息を吐いて 一段と 顔を近づけて 小声で 「でね!毎回 したがるの…。 」 別に良いんだよ?良いんだけどね? 先生だって 疲れてるだろうに 毎回 頑張ってくれちゃうから 「こっちが 若いからって 無理させてるんじゃ ないかと思って…。 で、七瀬ちゃんところは どうなんだろう…と。 」 「うち??わっ、わかんないけど。 無理…は してないんじゃないかな…??」 自分を 落ち着かせるために とりあえず ジンジャーエールを 口に運ぶ。 浬さんは 「したい」とか 「いい?」とか 「させろ」とか 言うしな… 「天堂先生って やっばり そんな感じなんだ」 あの人 未だに ティーンだな …と 結華ちゃんが 笑う。 「うちはね とにかく 優しいんだけど。 しつこいっていうか なんていうか…。 」 …と 結華ちゃんが語るので 最早 どういう反応したらいいのか 解らず 顔を赤くして とりあえず 黙って聞いてたけど… 「執拗…?」 「そう!それ!七瀬ちゃんとこも?」 「…どちらかと 言えば そう…かな?」 「なんだぁー。 やっぱり そういう年代なんだ。 それとも 職業的なもの?」 「え? わかんない…。 」 コラコラ。 黙って聞いてたら お嬢さんたち 何の話をしてるんだ。 君らが 可愛すぎるから 悪いんだろうが…。 手にしていた 財布で 七瀬の頭を パコンを叩くと 「キャッ。 」 小さな悲鳴をあげて 慌てて振り返り 「浬さん!!」 「天堂先生!!」 2人とも 驚いて 立ち上がる 「車で 迎えに来た!酒井も送るから …行くぞ ほら。 」 「え?そんなの全然 大丈夫です!!」 会計まで 既に済ませてくれている 天堂先生に 慌ててお礼を 言う。 「来生に 頼まれてる。 つべこべ 言わずに 早く乗れ!」 七瀬ちゃんの 肩に手をかけて 先に歩き出す 天堂先生を 追いかけた。 「結華ちゃん お先にどうぞ。 」 後部座席のドアを 開けて 私に先を譲ってくれた 七瀬ちゃんが 続いて 乗り込もうと すると 「七瀬は 前!」 運転席の 先生が ひとこと そう言った。 出たよ!お前は オレの隣だろ? 的な…やつ。 あーぁ満足気に 見ちゃってさ…。 お迎え いいな…七瀬ちゃん。 動き出した 車に 「浬さん?結華ちゃんのマンション 逆ですよ?」 と言えば 「うん、病院寄って もひとつ 積むから。 」 ハンドルを握り 前を向いたまま 「もひとつ?」 キョトンとした 七瀬ちゃんに 優しく微笑むと そのまま 一瞬 私を 振り返り 「どーする?酒井。 嫌なら このまま 素通りするけど?」 「え?」 「来生 今日 帰るつもりで 必死で 残務処理 してた。 」 「えぇ??」 今日も 帰れそうに無い…そんな風に 言ってたのに。 「3日 帰ってないから いつも以上に しつこい かもよ? どーする?」 そう言って 前を向いたまま 声を出して笑った。 「かっ、浬さん!聞いてたんですか!?」 あたふたする 七瀬ちゃんに 「さぁ?」 涼しい顔の 先生 仲のいい 2人のやりとりが すっごく羨ましいので 「しつこくてもいーです。 寄ってください!」 私も 彼に 会いたくなった。 2人を 結華ちゃんの マンションの近くで 下ろし 再び 動き出した車から 振り返り 手を繋いで 歩く 2人を 確認して 嬉しくなって 浬さんに 微笑む。 「で…酒井の 相談って 何だったの?」 浬さんに そう言われて 少し 考えてみたけれど たどり着いた結論は 「……惚気られた だけかも?」 少し 頬を赤らめる 「じゃ、明日は 七瀬が惚気ける番だな。 」 そう言って 「今日は いつもより 〘執拗 〙にしてやる。 」 意地悪く 笑う 浬さんに 「やっぱり 盗み聞き してた~!!」 と 少し ほっぺを膨らまして 真っ赤になって 抗議した。

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