膵臓 癌 ステージ 4。 膵臓がん|一般社団法人 日本肝胆膵外科学会

末期がん(癌ステージ4)でもあきらめない最新治療と病院の選び方

膵臓 癌 ステージ 4

更新日時:2017年10月30日 膵臓がんとは 膵臓がんの概要 膵臓がんは、膵臓の中の膵管上皮細胞から発生したがんです。 また切除できても術後の再発率が高く、術後の5年生存率は20-40%と不良です。 日本人の膵臓がんによる死亡数は、肺がん、胃がん、大腸がんに次いで4番目に多く、2014年には約32000人が膵臓がんで死亡しました。 膵臓がんは高齢者に多いため、高齢化社会の進行とともに非常に増加しています 図1。 【図1】日本人のがん死亡数の推移 膵臓がんを引き起こす特定の原因は明らかではありません。 慢性膵炎、糖尿病、膵管内乳頭粘液性腫瘍、膵嚢胞、膵臓がんの家族歴、喫煙、肥満などは、膵臓がん発生のリスクが高率です。 膵臓がんの診断 膵臓がんの主な症状は、腹痛、背部痛、黄疸、食欲不振、体重減少などです。 糖尿病が急に悪化した場合も膵臓がんの可能性があります。 しかし、膵臓は内臓の中で最も奥の方で胃の裏側にあるため、がんになっても症状が出にくいのです(図2)。 【図2】膵臓と周囲の臓器 膵臓がん患者さんの80~90%で、腫瘍マーカーのCA19-9が高値を示します。 膵臓がんの診断では、CT・MRI・超音波・超音波内視鏡・内視鏡的逆行性膵管造影検査などの画像検査が有用です。 中でも造影CT検査と超音波内視鏡は最も重要な検査法です。 膵臓がんの進行度(ステージ)とは 膵臓がんの病期(ステージ)は4期に分類されます。 1期と2期は切除可能、3期と4期は切除不能です。 1期:膵内に限局し、リンパ節に転移していない。 2期:腫瘍の一部が膵外に出る。 リンパ節転移(-)は2A期、リンパ節転移(+)は2B期。 3期:腹腔動脈または上腸間膜動脈にがんの浸潤を認める 4期:肝臓、肺、腹膜、大動脈周囲リンパ節などへの遠隔転移を認める。 膵臓がんの治療 膵臓がんに対する治療法 膵臓がんに対する治療法には、手術と化学療法(抗がん剤治療)の二つの方法があります。 比較的早期であるステージ1・2期の膵臓がんには手術を行い、進行したステージ3・4期の膵臓がんには化学療法行います。 手術と化学療法について述べます。 膵臓がんに対する手術 膵頭部がんに対しては膵頭十二指腸切除、膵体尾部がんに対しては膵体尾部切除を行います。 大きな膵臓がんに対しては膵全摘をおこなうこともあります。 膵頭十二指腸切除:膵頭十二指腸切除術とは、膵頭部、十二指腸(+胃の一部)、胆のう、および下部胆管をまとめて摘出する手術です。 亜全胃温存膵頭十二指腸切除の手順をアニメーションで示します。 videoタグがサポートされていないブラウザです。 膵体尾部切除:膵体尾部切除術(=膵尾側切除術)とは、膵臓の体尾部を摘出する手術です。 多くの場合、脾臓・膵周囲のリンパ節・脂肪・神経なども一緒に摘出します。 膵体尾部切除の手順をアニメーションで示します。 videoタグがサポートされていないブラウザです。 膵全摘:膵全摘術は、膵臓を全て摘出する手術です。 術後はインスリンが全く出なくなりますので、インシュリン注射が必要です。 手術と補助療法 補助療法とは、外科手術にプラスして術前・術中・術後に行われる化学療法・放射線療法などの治療法です。 膵がんに対する補助療法で科学的に有効性が証明されているのは術後の補助化学療法だけです。 日本では術後にS-1という経口の抗がん剤を半年間服用するのが標準治療となっています。 2016年、静岡がんセンターの上坂博士らは、S-1の補助化学療法としての科学的有効性を英国の臨床医学雑誌のLancetに報告しました。 その論文によりますと、膵臓がんの術後に補助化学療法としてS-1を半年間投与した群の5年生存率は44. 1%で、ゲムシタビンを半年間投与した群の5年生存率24. また、術前に化学(放射線)療法を行う術前補助化学(放射線)療法は、まだ科学的な有効性は証明されていません。 しかし、術前化学(放射線)療法は有効である可能性があるので、現在盛んに研究されています。 膵臓がんに対する化学療法 ステージ3・4期の切除不能膵臓がんに対する治療法は、原則として化学療法です。 また、ステージ3の遠隔転移のない切除不能局所進行膵臓がんに対しては、化学療法だけを行う場合と化学療法に加えて放射線治療を行うことがあります。 化学療法としては以下のような薬剤を点滴または経口で投与します。 全身状態が良好な患者さんに対する最も標準的治療法は1または2です。 高齢者または全身状態にやや不安のある患者さんに対しては、3または4を行うことが一般的です。 ゲムシタビン+ナブパクリタキセル• FOLFIRINOX(オキサリプラチン+イリノテカン+フルオロウラシル+レボホリナート)• ゲムシタビン• S-1• ゲムシタビン+エルロチニブ• ゲムシタビン+S-1.

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膵臓癌の初期症状は血液検査にでる!生存率と余命は?

膵臓 癌 ステージ 4

スポンサーリンク ステージ4の膵臓がんの状態や余命・生存率はどれくらい? そもそも、ステージ4の膵臓がんとは、どんな状態のことを言うのでしょうか? Wikipediaの膵臓がんのページによると、ステージ4の膵臓がんがどのような状態なのかが分かります。 IV期 - がんが膵臓の周囲の臓器・器官を巻き込んでいるか、離れた臓器まで転移がある。 引用: 簡単に言うと、 膵臓だけでなく、胃や大腸などの他の臓器にガン細胞が転移している状態が、ステージ4となります。 ガン細胞の転移は、「リンパ管」と言う、血管のように全身を張り巡らされているチューブのようなものを通って、膵臓から他の臓器に転移していきます。 つまり、ステージ4の膵臓がんは「全身にガン細胞が巡っている可能性」があると言えるので、 治療はかなり困難を極めることになるのです。 引用: ステージ4の膵臓がんの最適な治療法とは? では、ステージ4の膵臓がんでは、どの治療法がベストかと言うと、• 化学療法(抗がん剤治療)• 放射線治療• 緩和治療 の3つの内のどれかになります。 「手術はできないの?」と思うかもしれませんが、手術は膵臓のみにガン細胞がある場合は有効な治療法ですが、 ガンが転移したステージ4では「ガンによる痛みを軽減するための目的」でしか行いません。 では、先ほど挙げた3つの治療法の特徴を、それぞれ詳しく見ていきましょう。 ステージ4の膵臓がんの抗がん剤治療 ステージ4の膵臓がんで使う抗がん剤には、• TS-1(飲み薬)• ジェムサール(点滴を使う薬)• エルロチニブ塩酸塩(点滴) の3つがあります。 この3つの薬の内、どの抗がん剤が膵臓がんに効果があるのか、2種類の薬を一緒に使った方が良いのか等は、医師の間でも意見が分かれています。 抗がん剤治療は、これからずっと抗がん剤の薬を使うわけではありません。 例えば、TS-1であれば、 28日間続けて投与した後は14日間抗がん剤を使うのを休む、と言うのを繰り返していきます。 また、抗がん剤治療では、「抜け毛、吐き気、だるさ」などの副作用が出てきますが、最近では「制吐剤」のような副作用を抑える薬も使いますし、それでも 副作用が辛い場合は医師に気軽に相談することもできますよ。 膵臓がんの抗がん剤治療については、以下の記事に詳しく書いているので参考にしてください。 参考記事: ステージ4の膵臓がんの放射線治療 ステージ4の膵臓がんでは、放射線治療はメインの治療法とはなりません。 ステージ4の膵臓がんになると、ガンが骨や皮膚に転移してしまい痛みを感じる場合があるので、その時に 放射線治療で痛みの原因となるガン細胞を一時的に除去する、と言う狙いで使われています。 ステージ4の膵臓がんの緩和ケア 緩和ケアとは、積極的にガンを完治することをせずに、 ガンが進行することで起こる肉体的な痛みや不安・恐怖を取り除くことをメインにした治療法です。 確かに、抗がん剤治療を頑張れば治る可能性はありますが、残酷な言い方をすれば、「 残りの人生をいかに幸福にするか」を考えても良い数字だと言えます。 緩和ケアでは、「モルヒネ」などの痛み止めを使ったり、心理学に詳しい専門家に心のケアを受けることができます。 また、 ガン治療の苦痛から解放されるので、趣味に没頭する方もいます。 確かに、最後まで治療をして完治・延命を目指すのが良いのか、緩和ケアで残りの人生を有意義にするのが良いのか、と言う問題はかなり難しい分野に違いありません。 しかし、唯一言えるのは、「 患者さん自身にとってどちらが悔いは残らないか?」を考えれば、おのずと最適な治療法が見えてくるはずです。 スポンサーリンク.

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サバイバーストーリー:アリソン・リップマン・クバン(ステージ4)

膵臓 癌 ステージ 4

」、と言われます。 最も進行しているのはステージ4です。 下記の表はそれぞれのステージの状態で、それぞれの治療法については後ほど説明します。 ステージ0 ステージ1 ステージ2 ステージ3 ステージ4 状態 癌細胞が上皮内に留まっており、リンパ節に転移していない。 ステージ0に比べ腫瘍が少し広がっているがリンパ節へ転移はしていない。 筋肉の層を超えて深く浸潤し、リンパ節への転移もある。 最初に癌が発生した臓器を超えて、周囲または離れた臓器に転移している。 どれくらい深刻なステージであるということかは、生存率を例に見てみましょう。 国立癌研究センターのデータでは、ステージ1の10年生存率が86%であるのに対して、ステージ4では12%となることが分かっています。 癌は早期発見されれば治癒が可能な病気ですが、進行するとこのように急激に生存率が落ちてしまいます。 ステージ4と宣告されて心に起こること 癌と宣告されただけでも絶望的になり「死ぬのではないか」という発想が心に起こります。 ステージ1であっても頭が真っ白になりうつ状態になる患者もいます。 さらにそれが「ステージ4」であると伝えられると計り知れない程の心の痛みを伴うでしょう。 癌が進行しないように治療と向き合ってきた患者にとっても、今まで元気だったのに検診を受けると「ステージ4だった」という患者にとって人生に見放されたような気持ちになることも避けられません。 癌患者にとって精神的なケアは、QOL 生活の質の向上 という観点からもとても重要な位置づけにあります。 ステージ4と宣告されてから治療まで ステージ4と宣告されたらまず何をすべきか 主治医から今後の治療や対応について説明があると思いますが、まず自分がどの状態にあり、どのような治療が必要かを把握しましょう。 癌相談支援センターの窓口の情報は信憑性が高く、信頼のできる機関です。 癌相談支援センターは、全国各地の癌診療連携拠点病院などにあり、癌に関する情報の提供や相談に乗ってくれるところです。 癌専門相談員としての研修を受けたスタッフが信頼できる情報に基づき、癌の治療や療養生活全般の質問や相談を受けています。 また、治療方針について別の医師の意見を聞きたければセカンドオピニオンも選択肢の一つです。 もうすでにこの言葉は浸透していますが、セカンドオピニオンとは、患者が納得のいく治療法選択のために治療の進行状況、次の治療選択などについて、現在診療を受けている主治医とは別に、第2の意見をもらうことです。 しかし、ステージ4になると治療法の選択肢は限られていることと、治療の開始まで許される時間が限られてくることを念頭に置き、どうしてもセカンドオピニオンを受けたい場合は情報収集を早くしてスピードを持った対応が必要になるでしょう。 治療法 それぞれのステージにおいて治療法は下記のように異なってきます。 ステージ4では転移があるため手術を複数個所施すのは現実的に不可能であるのと、転移が起こっているということは体中に癌細胞が巡っている可能性が高いため抗癌剤を使った化学療法が中心とされています。 ステージ4では原則として手術は行なわないのがほとんどですが、癌の種類や状態によって切除が可能となる場合もまれにあります。 手術に比べ負担が軽減されます。 高齢者で体力が十分ではない、手術によって体に負担がかからない場合手術が優先されます。 病巣がある程度浸透している状態になるため、手術で取り除けていない潜在的な癌細胞に対して化学療法を用いる場合もあります。 複数の部位に癌が存在しているので、一か所だけ切除しても、生存期間を延ばしことは不可能です。 化学療法の副作用 ステージ4では化学療法が基本となるとお伝えしましたが、人によって化学療法の副作用は非常に苦痛を伴うことがあるのは問題視されていることも事実です。 多く見受けられる自覚的に深刻な副作用は激しい吐き気と嘔吐です。 これは経験した人でなければ分からないほど辛く、「こんなに辛いのであればもう治療は続けたくない」と言って治療を中止を希望する患者もいます。 化学療法以外の療法 免疫療法 癌と免疫のメカニズムは、健康な方を例に挙げると、癌細胞は体の免疫が排除します。 しかし免疫が弱っていると癌細胞を排除できなくなり、どんどん進行させていきます。 ステージ4の場合化学療法が主流の治療法になってきますが、免疫力を低下させてしまうというリスクがあるため免疫療法と組み合わせる方法も注目されています。 免疫療法では自己の体に備わっている免疫を使って、免疫本来の力を回復させて癌を治療する方法です。 化学療法単体だと免疫力を下げますが、副作用を伴わない免疫療法を併用することで免疫力を落とさずに、そして化学療法による副作用を軽減させながら治療をすることが可能になります。 免疫療法は癌になる前から予防としても使用することもできますが、末期の癌患者にとっては治療におけるストレスの軽減といったQOL 生活の質の向上 の観点から取り入れることも少なくありません。 精神面でのケア 緩和ケア 抗癌剤の効果が期待できないほど末期的な状態だったり、高齢などで体力が十分でなかったりする患者さんの場合は、無理に化学療法などを行なわず、緩和ケアを優先させることもあります。 緩和ケアとはどのようなケアのことなのでしょう。 WHOでは下記のように定義しています。 ・患者のQOL(生活の質) の維持向上を目的とし、その人らしく最期まで生活することを支える。 ・身体的苦痛だけでなく、精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルな苦痛(人生の意味、生きる意味、死生観に対する悩みなど)の緩和を目的とする ・患者の抱える困難にチームアプローチで対処する 癌と知らされたときの精神的な絶望感、サポートをしているときの精神的・身体的な辛さについても緩和ケア専門の心療士が存在します。 癌そのものから来る痛みに対して、鎮痛剤として、オピオイドという医療用麻薬が導入されました。 薬の強さは患者の体力によって使い分けられますが、これにより癌から来る痛みを取り除くことが可能になりました。 このような身体的な痛みに対しても鎮痛剤を使用し、QOLを高めながら治療と付き合う方法もあります。 精神腫瘍科、癌サロン 癌を宣告された患者の心は相当な苦痛が起こるため、最近ではこのような癌患者の心のケアとして「精神腫瘍科」という部門が出てきました。 1970年代ごろから設立され始めてきた比較的新しい部門です。 病名告知による幅広い精神的障害に対応しています。 しかしまだ日本では数が少ないのが現状のため、もし近隣にあれば検討してみてはいかがでしょうか。 また、癌患者同士で話すことも心のストレスの軽減に役立つでしょう。 癌患者が集う「癌サロン」という場が病院やNPO、WEB上で提供されています。 そこでは癌体験者が、患者の悩みを聞く「ピアサポーター」という制度もありますので是非活用してみましょう。 笑うことの効用 笑うことによって癌が治ったという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。 これは笑うことによって免疫力が上がり、ナチュラルキラー細胞が活性化するためです。 アメリカの医師によって「笑い療法研究会」が発足したのですが、この研究によると笑いが免疫機能を活性化させるだけでなく、脳内モルヒネ 鎮痛作用のこと を増加させたりすることを明らかにしました。 たった5分笑うことでナチュラルキラー細胞は活性化するということも別の研究で明らかになりました。 笑いを取り入れて前向きに明るく過ごせば、癌に打ち勝つ可能性が出てくるということです。 癌の状態で心から笑うことは難しいかもしれません。 笑うことができるようになるにはまず緩和ケアなどの精神的なストレスをなるべく取り除くことが第一歩になるでしょう。 食事療法と運動 癌患者は癌の痛みや薬の副作用により食べることが困難な場合が多いため、治療の前に既に体重が減り、栄養状態も悪くなっていることが多いようです。 食事も治療の一つであると意識して栄養をバランスよく取り入れて、積極的に体力をつけていきましょう。 その他に癌になりにくくする方法、進行させない方法としては直射日光を避け、ストレスをためず、ビタミンなどの抗酸化作用のある栄養素を摂ることです。 ステージ4の患者に「運動をしましょう」と言うのは酷なことかもしれませんが、もし運動が医師から許可されているようであれば取り入れてみてはいかがでしょうか。 運動も免疫力アップに有効だと言われていますし、米国癌学会のガイドラインでは、癌治療中に運動すると化学療法の効果が上昇することが分かっています。 精神的にも肉体的にも辛い治療を受けていると精神的にストレスが溜まり、体力が低下することもありますので、無理のない範囲で体を動かしましょう。 さいごに ステージ4となった場合、最も大事な信念は諦めないことでしょう。 ステージ4であっても克服した患者、うまく癌と共存して幸せに過ごしている患者もいることを知りましょう。 「自分は必ず助かる」という前向きな精神により免疫力を上げ、自然治癒力を高めていくことを意識してみてください。

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