ポケモン エロ 漫画。 ポケモン同人誌事件

腐女子妄想大解剖〜ポケモン同人作家逮捕事件がもたらしたもの

ポケモン エロ 漫画

腐女子妄想大解剖〜ポケモン同人作家逮捕事件がもたらしたもの ポケモン同人作家逮捕事件がもたらしたもの '80年代から'90年代にかけて、アニメのやおい同人誌は原作者にも出版社にも鷹揚に看過されてきた文化である…というより、あまりに自由が過ぎて、無法地帯同然のありさまであった。 』 ……と、 名指しで作者に五寸釘を打つ漫画を堂々と発行していた同人女がいたし、また同人誌上で連載中のジャンプのコピーを無断でいくつも切り貼りし、 『絵が下手』 と 臆面なく原作及び作者に罵声を浴びせていた、えみくりみたいな大手やおいサークルもいた。 当時サークル派閥同士の確執の絶えなかった、 「星闘士星矢」の同人系ファンクラブをオフィシャル認可してもらうべく、集英社気付の文書を送りつけ、作者にしつこく公認をねだり続けたようなサークルだってあったし、アニメ及び連載コロコロコミック連載版 「スーパービックリマン」の最終回が気に入らない、という理由で、小学館に無言電話の嫌がらせまで行うという、明らかに威力業務妨害行為までに及んでいたアニメファンの少女の存在も記憶に残っている。 また、「忍たま乱太郎」第一次ブームの際、アニメ本編で忍たまたちの担任である土井先生が勝負に負けで裸マラソンをさせられた…というエピソードが、美形のやおいキャラとして勝手に捉えている自分の妄想世界を壊したとかで、『アニメスタッフ及びNHKは愚の骨頂!』と苛烈に誌上糾弾、児童向けアニメ番組相手に理不尽な憤慨を吐いていた、イタ〜イ同人ヲトメ2人組の忍たまやおいサークルの本の読み苦しさも、明らかに常識の度合いを過分に通り過ぎているものであった。 エロを描くにもパロを描くにも、二次創作するなら、原作者や出版社その他著作権利者の逆鱗に触れないよう、決して逆撫でしないよう、細心の注意と敬意を払わねばならないにもかかわらず、同人ヲトメの誰もが欲望の赴くまま、自分だけの独善世界に猪突猛進、現実社会の常識も忘れ、日々溺れるように陶酔していた。 そういったファン活動の倫理や常識を超えた無節操な二次創作本の濫造は、今になって振り返れば該当本人たちにとっても血の気が引くような、知らず気付かず毎日薄氷を踏むが如く、仏の顔を二度三度どころか繰り返し泥を塗るような危険な行為であったのに、いつしか告訴・処罰を受ける可能性があるなどとは、誰一人夢にも思っていなかったのだろう。 ついに1999年1月、至極普通の女性同人誌作家が、企業側と警察側からの刑事告訴により、著作権法違反で逮捕されるという、前代未聞の大事件が起きてしまった。 この逮捕騒動により二次創作同人ファンは、著作権元である企業側が本気で牙を剥くとどういうことになるか、国家的糾弾により切々と思い知ることになるのだ。 1998年夏。 至極ありふれた福岡県の個人サークルの手により、アニメの二次創作同人誌が発行された。 それには同人らしいそれなりの性描写もあり、18禁アダルト指定を受けるようなコンテンツであったものの、同人誌としては突出することのない、非常にありふれたものであった。 本を描いた女性にとっても、いつものとおり楽しんで編集し、印刷所に入稿を済ませ、刷り上った本をイベントで即売し、スキモノ同士で感想をもらい、完売して終わり。 そのはずだった。 しかしその同人誌が、年齢を明らかにしないまま通信販売で購入してしまった女子中学生の手から、その母親に渡ってしまった時、彼女の平穏な同人生活は破綻への坂道を転がり落ちてゆくことになる。 アニメファンにとっては、架空のキャラクターを現実の恋人のように愛で、慈しみ、性愛の対象とすることが日常的でも、その感覚を一切持ち合わせない一般消費者にとって、二次創作パロディ・オマージュ的アダルト同人誌は、アニメという子供の聖域を汚すふとどきな悪書にしかうつらない。 ヲタクと一般人とのキャラクター認識の齟齬が、今回の事件にまつわる最初の悲劇であった。 ことの始まりは、世界的ゲームメーカー 任天堂に、同社にとってビデオゲームのハード機と比肩するブランド的商標である 「ポケットモンスター」のキャラクターを二次拝借した、『わいせつ本』と見なすべき、エロ同人誌が送付されたのがきっかけだった。 それは、ある女子中学生が、同人コミック情報誌《COMIC BOXジュニア》での同人誌通販コーナーに紹介されていた、「ポケットモンスター」の18禁同人誌を通販購入したものを、母親が憤慨して没収したものだった。 同人ファン活動に対して無知・無理解だった母親は、アダルト品を承知で購入した娘への叱責よりも、同人誌の作り手側へと矛先を向けてゆく。 アニメキャラを引用するアダルト同人の撲滅を望んだ母親は、同人誌というものの本質もおたくサークルの社会的脆弱さも知らぬまま、京都に本拠地を置く任天堂本社に、抗議の投書と共に実本を送りつけてしまう。 ここで、投書と本を受け取った任天堂側がとるべき行動は、COMIC BOXジュニアの発行元のふゅーじゅん・ぷろだくと社やサークル側に、先ずは警告書・配布停止勧告通知の送付を行うぐらいが妥当であろう。 ところが任天堂は、刑事告訴という大仰且つきな臭い扱いで事を進めてしまう。 問題の18禁ポケモン同人誌が任天堂へ送り付けられた直後、おそらくその本やチラシのインフォメーションに掲載されていたであろう同サークルのイベント参加予定表から、女性作家の活動の動向を見定めた任天堂は、発行者本人の参加する同人誌即売会に社員を赴かせた。 そして発行者の女性本人から、同じ本を購入させ、 同社は京都府警に『被害届』としてそのポケモン本を提出してまう。 この任天堂からの被害届を受理した京都府警側も、本来なら警告書の送付程度に済ませるよう諭させるべきであるはずが、当局側にもアニパロ同人・アニメ二次創作文化に対して予備知識は一切皆無だったため大いに動転。 『すわ、ポケモンポルノ本の組織が暗躍?暴力団の資金源か?』 と、全く履き違えも甚だしい、誤った判断を下してしまう。 単なる一アニメファンの女性のお遊びミニコミ相手に……。 捜査本部を設置の上、数十にものぼる数の捜査員の動員、数ヶ月にもわたるほどの張り込みや内偵捜査……。 あきれるほど大げさで不相応、且つ明らかに冷静さを欠いた京都府警の捜査により、女性に対する逮捕状が発付される。 そして1999年1月13日早朝。 予告も警告も勧告もなく、突然の自宅マンションへの踏み込み捜査に呆然とする女性を尻目に、当局は証拠品を次々と押収。 そのまま同日昼過ぎ、 著作権法違反・複製権の侵害の疑いで女性を逮捕してしまう。 もし女性が拘留された時点で黙秘権を行使、弁護士を呼んだ上で、 『パロディをも超越したオマージュ表現なので違法性はない』 『該当の本は明らかに権利元とは無関係と分かる内容で複製権違反に該当しない』 『明晰に成人指定を印字していたので購入側の問題』 ……等々を表明するなど、反論武装の余地は数多くあり、女性が不起訴となる可能性も十分有り得たはずである。 しかし、日々の平穏な暮らしの中で全く夢想だにしなかった【逮捕】の衝撃に気を確かにできなかった女性は冷静な反撃行動にうつることができず、拘留期限いっぱいの22日間なすすべなく、ただただ自分が犯罪者に仕立てられていくのを横目に、顔面蒼白のまま留置所で膝を抱えて過ごすばかりに終始してしまう。 各誌新聞報道でも事実誤認が甚だしく、例えば警察発表そのまんまの書き写しであろう、分布値段の900円という数字も実際には600円であったし、会社員であるはずの彼女の肩書きは、なぜか『無職』にすりかえられている。 『29ページの本』という該当本のページ数表記も事実と異なり、実際には32ページであった。 総ページ数が奇数の本など物理的にありえないのに、多くの新聞社が何の疑問を持たず、誤りだらけの警察発表を丸々鵜呑みしてオウム返し報道をしていた。 各誌の校閲がいかに機能していないかが露悪されている。 スポーツ誌の中には、好奇と嘲笑の視角で 『エロポケモン女はいかにも暗そうなオタク!』 『千種類ものエロポケモンが当誌の調べで発覚!』 と、同人誌に無知なまま、先入観と偏見と適当な推測で、収集した取材資料を誇張、おおはしゃぎで得意げに書き立てた記事を掲載するスポーツ新聞社もおり、しかも他の無関係の同人誌の図柄を無断掲載までしでかして、多くの同人ファンを憮然とさせた。 一方、京都府警側は印刷会社と同人誌即売会のイベンター側にまで事情聴取を行い、特に該当のポケモン同人誌を刷った印刷会社は、結果的には不起訴となるものの、書類送検という憂き目にまで遭っている。 この印刷所書類送検の節のマスコミ報道も首をかしげるような内容である。 『「違法と気付いたが社員には"何も聞くな"と言った」と供述』 ……などと、そんな同人印刷のオファーは毎日が二次創作パロものばかりなのに、ポケモン同人原稿相手だけに急に緊迫して声をひそめて仕事を進めるなどあまりにも不自然な話。 同人に無知な者たちによる、推測と捏造による無責任な報道は跳梁を極めた。 その後、釈放された女性には10万円の罰金刑が課されたが、しかしこれは当然駐車違反の罰金を支払うような気分で済む程度の懲罰の問題ではない。 彼女は逮捕を理由に会社からは解雇処分を受け、マンションからの退去命令により職を失ったまま住まいを追われることになった。 それだけにとどまらず、ガサ入れ時に何から何まで次々持っていかれた押収品の返送費も、京都から帰る交通費も全て自費負担。 財産・貯金・居住を根こそぎ失い、突然百数十万円の借金を、失職状態で抱え込むこととなった。 彼女の受けた理不尽な法的制裁、社会的非難は、それだけにとどまらない。 彼女にふりかかった災厄を、"他人事とは思えぬ"とねぎらう声も勿論多数見られたが、普段から同人ファン活動・二次創作を毛嫌いする漫画ファンからは、激しい痛罵の標的ともなった。 それどころか、同じくパロ同人・二次創作を嗜む者からですら、 『なぜ黙秘権を行使の上弁護士を呼んで毅然と対峙しなかったのか』 『なぜ未成年に販売したのか』 『芸能系同人のように【J禁】(ジャニーズ事務所関係者の目に触れるような扱いを禁止するの意)対策などの有事を想定した防御がなく、あまりに脇が甘すぎたのではないか』 『あなたの失態のせいで同人規制・弾圧の前例ができて皆の迷惑になったじゃないか』 ……等々、万に一つも無いような災難に見舞われた彼女の心境や理不尽な窮地を考えると、あまりにむごい風当たりであった。 これといって目立った存在ではない、単なるミニコミづくりを嗜む一アニメファンに過ぎない彼女を、なぜ任天堂及び京都府警は、刑事訴訟・逮捕までして破滅寸前に追いやる必要があったのだろうか。 まず、一般的にアニパロ同人誌の二次創作漫画が"法を犯している"と客観で解釈できる違法点を2つ挙げる。 しかし、元のキャラクターを、あたかも自分が著作権元であるかのように、またはコピライト購入で許諾を得た者であるかのように、キャラクター商品をそっくりに大量製造したり、ビデオやDVDなどのソフトを複製して売りさばく罪などが該当する 《複製権の侵害》が、彼女を法的制裁の俎上に乗せる引き合いに出されているということに注目したい。 パチもん濫造・コピー品流通で荒稼ぎをあげる悪どい海賊品犯罪組織などとは明らかに異なり、比べ物にならぬ程規模も小さく、悪質性の乏しい一個人の彼女を、二次創作とは言え明らかに任天堂とは無関係と分かるオタク調の同人漫画を、ダンボール1箱分もないような小部数発行でスキモノ同士日陰で交歓していただけなのに、闇の犯罪組織級の犯罪人と同格の《複製権の侵害》で拘束・ガサ入れ・逮捕を敢行させた。 これは一体どういうことなのか。

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