走り高跳び。 走り高跳びの力学と身体の使い方①

走り高跳び・戸辺 秋の日本選手権に照準 25日にも練習再開― スポニチ Sponichi Annex スポーツ

走り高跳び

随分以前ですが、NHKで「ミラクルボディ」という一流アスリートのパフォーマンスの秘密に最新の技術を使って迫っていくドキュメントのシリーズがありました。 身体の使い方というテーマで、イトーズ・ピラティス的に考えると、すごく参考になる回があって、それを思い出したので、内容の記憶と独断と偏見を織り交ぜてちょっと書いてみようと思います。 そして、その上にタイムリーというか、ちょうどこのブログを作成している最中に嬉しいニュースが。 それは筑波大出身の戸邉直人選手がドイツで行われたインドアの国際大会で日本記録2m35cmを樹立したというニュースです。 今季世界最高の記録でもありますので、オリンピックや世界選手権でも十分メダルが狙える記録です。 というわけで、今回は走り高跳びについての回です。 リンクは以下で見てください。 nhk. html? 第3回は「跳ぶ」。 走り高跳びで北京五輪の金メダルを争う2人のアスリートを追う。 一人はアテネ五輪金メダリスト、ステファン・ホルム(スウェーデン)。 走り高跳びの選 手としては小柄な181センチ。 もう一人は、世界陸上でホルムを破ったドナルド・トーマス(バハマ)。 陸上を始めて、 わずか1年半。 努力の王者・ホルム対天才・トーマス。 2人の跳躍をハイスピード映像を手がかりに徹底 比較、人はどこまで高く跳べるのか、その可能性を探っていく。 さて、スウェーデンのホルムは身の丈181cmの高跳び選手って、少なくとも国際級の選手としてはめちゃくちゃ小さい。 一方で、バハマのトーマスは身長は通常の高跳び選手なみだが、高跳びをやり始めて初めてたったの1年半、しかも跳び方は我流であんまり理にかなったものとは言えないのに、世界チャンピオンになってしまった。 この対比が面白かったのですが、 印象的だったのは、背の低いホルムは相当な専門的なトレーニングを積んできたことです。 どのようなトレーニングを積んできたのかといえば、いわゆるジャンプに特化した、プライオメトリック的なトレーニングを中心にかなり激しいトレーニングをやってきているようでした(下の動画参照)。 また高跳びの技術には「起こし回転」という力学的なモデルがあります。 上の図のように、棒を地面に対して斜めに投げると、反発した棒はひるがえって、高く上がりながら、バーを越えるように飛んでいきます。 番組では筑波大学の村木先生が実演されています。 グラウンドも懐かしい。 ) まさに背面跳びの力学的な原理ですね。 これを人間に置き換えると、踏切の瞬間は、以下の写真のような技術。 つまり、バーからやや離れた位置で斜め後ろに身体を倒して踏み切る形です。 ホルム はこの技術理論を忠実に再現するように体力トレーニングとともに技術を長年磨いてきたといいます。 というか、おそらく多くの高跳び専門の選手はこれを理想の技術としているんではないでしょうか。 激しいトレーニングの結果、特に跳躍に重要なアキレス腱は太くなり、非常に硬く適応しています。 一方のトーマスはどうかというと、もとバスケットのバハマ代表にも選ばれた選手で、その跳躍力に目を付けた人に勧められ、走り高跳びに転向してなんと一年半。 それで世界選手権ではホルムを破って2m35cmで優勝してしまったわけです。 アキレス腱はアフリカ系の選手に特有と思われる長い腱。 ここでキーポイントとなるのが、走り高跳びのトレーニングは1年半ですが、バスケット選手として培ってきたジャンプ力。 番組で分析されたトーマスのフォームは、まず踏切はバスケットのダンクシュートの踏切りとほぼ同じ、踏切位置もバーにかなり近づいたものでした。 つまり、バスケットで培った身体の使い方そのものをそのまま持ってきたからこそ、出すことができた記録だといえます。 また空中姿勢は、近い踏切りですから、そのまま行けばすぐにバーに身体がぶつかってしまうため、バーの近くで脚をばたつかせて身体の方向転換をさせるという非常に珍しい技術でした。 高跳びの専門家からみれば、無駄の多いめちゃくちゃな技術です。 番組での解釈はトーマスは脚力だけで跳んでいると結論付けています。 これに対する私の解釈は若干違うんですが、これについてはあとで。 で、 「トーマス選手のめちゃくちゃな技術を、正統派の力学的に正しいものに矯正すれば、とんでもない世界記録が生まれるかもしれない!!」 と、おそらく誰でも考えるでしょう。 でも、そうはいかないのが面白いところなんです。 実際、トーマスも同じことを考え、フォームの改良を試みます。 踏切位置を変え、体の使い方を変えていきます。 さて、何が起こったでしょうか? 結果と、独断と偏見の考察は次回に。

次の

陸上運動~走り高とびに挑戦だ!~

走り高跳び

こんにちは、今日は、スポーツでも物理的な法則が、関わっていることを を例に紹介したいと思います。 皆さん、オリンピックなどで、一度はの選手が高い棒を超えるシーンを見たことがあると思います。 選手はその時どうやって飛んでいるかと言うと、 地面を背中に向けて体を反らせています。 体の重心がカギ! 実はこの飛び方が、体の重心を、考えた時に一番楽なのです。 前の記事でも出て来たは、 物体は大きさを無視して質点と見なせることを見抜きました。 その質点とは、一点に質量が集中していると考えた物体のことで、すなわち 重心です。 ここで、違う飛び方を考えてみます。 例えば このような飛び方のとき、体の重心は体の真ん中より少し下になり、棒の高さより高くなります。 しかし、体を反らせた場合、 このように、体は棒の上にあるのに、 重心は棒の下になるのです。 つまり、背面跳びが唯一重心が棒の下に来る飛び方で、一番楽な飛び方なのです。

次の

走り高跳び世界ランキング1位・戸邉直人さん 恩師と出会えたから、今の自分がある(後編)|好書好日

走り高跳び

走り高跳びの概要 走り高跳びとは、古代オリンピックから行われている陸上競技のうちの1種目です。 助走をつけ、ジャンプして飛び越える高さを競う競技です。 英語にでは「High Jump」(ハイジャンプ)と呼ばれます。 走り高跳びのルールとしては、同じ高さのバーに3回挑戦ができ、3回目を失敗すると次の跳躍に進めず試合終了となります。 試合中は、ある高さのバーを跳ばないでパスすることができ、次の高さに臨むことができます。 また、ジャンプする際は片足で踏み切らなければいけないなどのルールがあります。 走り高跳びの記録 走り高跳び男子の世界記録は、キューバのハビエル・ソトマヨル選手の2m45cmです。 この記録は、1993年7月27日に更新されました。 今から16年も前の記録が現在も破られていないのです。 走り高跳び女子の世界記録も見てみましょう。 女子世界記録は、ブルガリアのステフカ・コスタディノヴァ選手の2m9cmです。 男子と同様に女子の世界記録もかなり前に更新された記録で、1987年8月30日と約30年も前の記録なのです。 走り高跳び日本記録にも目を向けてみましょう。 男子の日本記録は、戸邉直人選手の2m35cmです。 この記録は、2019年2月2日に更新されたばかりの記録ですね。 それまでの日本記録は、醍醐直幸選手の2m33cmだったので、2cm更新したことになります。 女子の日本記録ですが、今井美希選手の1m96cmです。 この記録は2001年9月15日に更新された記録です。 18年前の記録なので随分前のように感じますね。 走り高跳びという競技の性質上、新記録を出すことはなかなか難しいようです。 【男子】 2m45 ハビエル・ソトマヨル 2m43 ムタズ・エサ・バルシム 2m42 パトリック・ショーベリ、ボーダン・ボンダレンコ 2m41 イゴール・パクリン、イワン・ウホフ 2m40 ルドルフ・ポバルニツィン、ソリン・マテイ、ルーマニア、チャールズ・オースチン、ビャチェスラフ・ヴォロニン、デレク・ドルーアン、アンドリー・プロツェンコ、ダニール・リセンコ 【女子】 2m09 ステフカ・コスタディノヴァ 2m08 ブランカ・ブラシッチ 2m07 リュドミラ・アンドノワ、アンナ・チチェロワ 2m06 カイサ・ベリークヴィスト、ヘストリー・クルーテ、エレーナ・スレサレンコ、アリアネ・フリードリヒ、マリア・ラシツケネ 2m05 タマラ・ブイコワ、ハイケ・ヘンケル、インガ・ババコワ、ティア・エルボー、シャウンテ・ロウ 走り高跳びの跳び方• はさみ跳び• 正面跳び• ベリーロール• 背面跳び はさみ跳び はさみ跳びは、走り高跳びの基本中の基本となる跳び方です。 走り高跳び初心者はまずはさみ跳びから始めるのがおすすめです。 はさみ跳びのポイントは、「空中動作が少ない」ということがあります。 そのために、高く飛ぶことに集中できる跳び方なのです。 大切なのは、しっかりと軸を作り、高さを出すこともポイントです。 ポイントをしっかり意識して練習してみてください。 また、はさみ跳びはひじょうにわかりやすい跳び方なので小学生にもおすすめです。 上記の動画で、はさみ跳びの跳び方をわかりやすく解説されています。 正面跳び 走り高跳びの正面跳びは、はさみ跳び同様に基本的な跳び方のひとつです。 正面跳びとはさみ跳びは、混同されがちですが違いがあります。 大きな違いは、「助走のライン」です。 はさみ跳びの助走は、バーに対して左右のどちらから斜めに助走をつけてきて踏み切りますが、正面跳びの助走は、バーに対して真正面から真っすぐに助走をつけてきて踏み切ります。 現在では、正面跳びはあまり使われておらず、小学校や中学校の授業でははさみ跳びが基本の跳び方として教えられることが多いようです。 上記の動画で、正面跳びの跳び方を見てみてください。 ベリーロール 走り高跳びのベリーロールは、小学生、中学生の上級者向けな跳び方です。 ベリーロールの跳び方のポイントは、助走、踏切のタイミング、空中動作です。 ベリーロールの助走は、直線的な助走になるのでスピードは出しすぎないようにし、リズムよく助走をとりましょう。 踏切の際は、身体を重心を後ろに傾けて、踏切とリードする手足のタイミングを合わせます。 空中動作ですが、ベリーロールは背面跳びと違い身体をバーの正面に向けることができるのでタイミングが取りやすいのが特徴です。 上記の動画で、ベリーロールの跳び方をわかりやすく解説されています。 背面跳び 走り高跳びの背面跳びは、中学生になると使用しても良くなる跳び方で上級者向けです。 オリンピックの走り高跳びで選手たちが跳んでいる跳び方が背面跳びです。 背面跳びの跳び方のポイントですが、まずは恐怖心を克服することです。 背面跳びは他の跳び方と違って踏切後の動作の中で前方の視界を確保することができません。 また、他の跳び方と比較しても高く飛べるメリットがあるものの、怪我をしやすいデメリットもあります。 始めはバーのない状態で飛ぶ練習を行い、背面跳びのフォームを身体で覚えることがおすすめです。 上記の動画で、背面跳びの跳び方をわかりやすく解説されています。 走り高跳びのコツ• 練習メニュー ここでは走り高跳びをうまくなるためのコツを紹介していきます。 走り高跳びの上達するためのポイントは大きくわけて3つあります。 それは、「助走」「踏切」「練習メニュー」です。 助走はスピードをつけすぎない 走り高跳びの助走は、高く飛びたいあまりについ速いスピードで助走してしまいがちですがそれは間違いです。 助走で大切なポイントは速さではなく、リズムです。 走り高跳びという競技の性質上、バーを跳び超えるには斜め上に踏み切らなければいけません。 スピードをつけ過ぎると前に行く力が強すぎて斜め上に跳びづらくなってしまいます。 助走はスピードをつけ過ぎずにリズミカルにいきましょう。 踏切 次に大切なのは踏切です。 まず踏み切り足を右なのか左なのかを決めておきましょう。 踏み切り足が決まったら助走の歩数も決めましょう。 そうすることで助走が安定し跳びやすくなります。 練習メニュー 走り高跳びの練習メニューについて紹介していきます。 走り高跳びのポイントは、大きくわけると助走と踏切と空中動作です。 この3つの動作をしっかりと身体で覚えていくことが上達への近道です。 まずおすすめしたいのは、バーを使わないで練習することです。 バーを意識することなく、助走、踏切、空中動作を反復して練習していくことでフォームを固めることにつながります。 そして忘れてはいけないのが、走り高跳びには筋力も必要だということ。 おすすめ筋力トレーニングはスクワットとスクワットジャンプです。 走り高跳びに必要な下半身の強化と瞬発力を養うことができます。 オーバーワークにならないよう3日に1回などのペースで行うといいでしょう。 筋肉は休ませることで効果的に成長します。

次の