俺 は ジンオウガ に なっ て しまう。 取りあえず・・・

【画像】俺の加湿器、化け物になってしまう: GOSSIP速報

俺 は ジンオウガ に なっ て しまう

水を被ると女になる主人公と男装監督生 パロディ、捏造、また自己解釈があります。 ------ 『呪泉郷』という場所を知っているだろうか。 とある国の山奥にいくつもの泉が湧き出す場所がある。 そのひとつひとつの泉には伝説があり、泉に溺れると最初にその泉で溺れた者の姿となるのだ。 そして水を被ると女になってしまう呪いにかけられたのが、この俺だ。 観光業を営む父親に連れて行かれて、運悪く足を滑らせてしまったのが始まりだった。 通っていた学校でそのことを話せば男共から奇妙な目で見られるわ、無理矢理水を被せようとして女にさせようとするわ、おまけに女になった俺に一目惚れした男子がストーカーになるわで散々な有様だった。 だから卒業後、進学先では学校側の一部の教職員にしか伝えないようにしようと固く誓ったのだ。 例えいきなり黒い馬車が迎えに来て、男子校であるナイトレイブンカレッジという全寮制の男だらけの魔の巣窟に通う羽目になったとしても断じてクラスメイト達には隠すことを誓った。 誓った、はずだった………。 「お前、女だろ」 人気のない廊下、目の前に立つ小柄な生徒にそう言えば彼、いや彼女は目に見えてあたふたしだした。 彼女はつい先日異世界からやって来て、学園長の計らいであのオンボロ寮の監督生になった生徒だ。 グリムという黒狸やハーツラビュル寮の問題児コンビ(確かエースとデュースといったか)とつるんでいるためか、彼女の周りには常に事件が起きている。 最初はそのたびに事件を解決しようと奮闘する監督生を見て可哀想だし頑張ってほしいと思っていたが、ある日気付いてしまったのだ。 あ、こいつ女だな、と。 「ちがいます!どこが女らしく見えるんですか!それだったらポムフィオーレ寮の人達の方が中性的なじゃないですか!」 「いやお前本当に分かってねーな」 確かにポムフィオーレ寮生達の顔はどれも美しく女と見紛う程だが、あれは綺麗な顔をした男達だ。 そもそも監督生は骨格からして男子にはあり得ないほど細いし、首を見てみればあるはずの喉ぼとけも存在しない。 これからの季節暑くなっていくが、とりあえず女だとばれたくなかったらせめて厚着しろと言いたかった。 「監督生、お前……。 こんな男子しかいない巣窟でよくもそんなお粗末な男装ができるな!女だってばれてみろ!あいつらは男子高校生なんだぞ!絶対に目付けられるぞ!」 中学時代に女に変身することができた俺からしてみれば、あの年齢の男共は駄目だ。 飢えた狼だ。 おまけここにいるのは成長期真っただ中の体格の良い男共。 いくら名門校であるからと言って全員が全員紳士的ではない。 「ちなみに女だって知ってるのは?」 「学園長だけです………」 「だけ!?」 だけって流石におかしくないか!一部の教職員に伝えておかないと水泳の授業とかどうするんだ!もっと学園側は監督生に配慮してやれよと大声で叫びたくなった。 ただでさえ異世界から一人でやって来たっていうのに放置しすぎじゃないのかと学園長を張り倒したくなる。 「あの、何で女だって分かったんですか?」 すると怯えたように監督生は尋ねてきた。 確かに見ず知らずの二年生から開口早々秘密を見破られるのはさぞ怖いだろう。 だがそれで良い。 まずお前は常に危機感を感じろ。 しかし彼女の秘密をばらしたのにも関わらず、それに対してこちらからは何も開示しないのはフェアでない。 俺は持っていたミネラルウォーターを頭から被った。 その瞬間ぽんっと俺の体が煙に包まれる。 「ほらよ。 俺は女になれるから女の体には見慣れてるんだ」 何だが語弊ある言い方をしてしまったような気がするが、まあ、良い。 身長は監督生よりも低く、体型は細くなってしまったため着ている制服はぶかぶかになる。 声だって高い女の声に様変わりし、そして何故か髪の毛は腰まで伸びてしまった。 自分で言うのもなんだが、どこからどうみても可憐な黒髪ロングの美少女だ。 するとその一部始終を見ていた監督生がこれでもかという程目を丸くした後、興奮した様子で口を開いた。 「あなたも女の子だったんですか!?」 「女じゃねーよ!いや、水を被ったら女になるだけで元は男だ!」 「え、そうなんですか?」 「ああ。 ………俺も女になるっいう秘密があるから、監督生を見てるとひやひやするんだよ。 それにただでさえ魔力もないんだから自衛できねーだろ」 ほらよ、とポケットからあるものを取り出して、監督生に渡す。 「これは?」 「スタンガンだ。 男共が襲ってきたら迷わず殺れ」 マジックアイテムでもなんでもないが、魔法がない世界にいたらしい監督生には電池で動くものの方が良いだろう。 使い方は分かるか?と聞いたが首を横に振られてしまったため丁寧に教えてやる。 すると監督生がぽつりと呟いた。 「何でそんな風に助けてくれるんですか?」 心底不思議そうな顔をする彼女に何だか気まずくなってしまった。 別に何も監督生を思ってやったわけではない。 ただもし監督生が女だとばれてしまった時に寝覚めが悪いし、何より過去の自分と重ねて見てしまうのだ。 「………中学では女になることを周りにばらしてたんだ。 そしたら男共はふざけて俺に水かけようとしてさ。 悪ふざけで女になった俺の体を触って来たし、ストーカーになった奴もいて」 本当にあれは気持ち悪かった。 ふざけて胸を触ってくる男共には吐き気がしたし、何より抵抗する力がなくてすごく怖かったのを覚えている。 それに友達だと思っていた奴らが明らかに性的な目で見てくるのが耐えられなかったのだ。 「そういうのがもし起こる可能性があるなら見過ごせないんだよ。 お節介かもしんないけど」 それを言い終われば、どこからかぐすぐすと鼻を啜る声が聞こえてきた。 なんだなんだと顔をあげれば、いつの間にか監督生はぼろぼろと大粒の涙を流して泣いている。 「え、ご、ごめんなさい」 もしかしたら本当に余計なお世話だったのかもしれない。 思わず謝ってしまえば監督生は違うと首を振る。 「私、すごく心細くて。 皆親切にしてくれるけど、いつかばれて拒絶とかされたり、学園から追い出されたらどうしようと思ってて。 だからこうやって味方になってくれる人がいて、嬉しいんです」 「………そうか」 少し勘違いをしていたが、監督生は女だとばれて襲われてしまうかもしれないということよりも、友人との関係が変わってしまうことの方が辛いらしい。 女だとばれて学園から追い出されることは学園長の責任問題になるため心配ないと思うが、彼女が真剣に女だとばれたくないのは理解した。 それならば、これからやることは山のようにあるだろう。 「監督生の気持ちは分かった。 だけどまずは学園長に事情を説明した後、保険医と学年主任にはこのことを説明した方が良い。 学園側の味方が学園長だけだと不安だからな」 「は、はい!」 「あとあのオンボロ寮は鍵にかかってるか?まだならその時に学園長に依頼を出しておけ。 監督生の女バレを防ぎたいのは学園長も同じはずだからな」 「そうなんですか?」 そりゃたった一人の女子生徒を男子達に交じって生活させていたとばれれば教育者としての責任が問われて、人権団体から訴えられるのは目に見えている。 「それから女には色々入り用の物資が必要だろ。 ここは男子校だから売店には売ってねえ。 買うんなら外で買ってくるんだぞ」 そういえば監督生は学園外にある店を知っているのだろうか。 尋ねてみればエースやデュースと遊びに行ったことはあるが詳しくは知らないと言われる。 ちなみに俺は常日頃から水を被らないよう細心の注意を払っているが、蛇口が壊れて水を被ったり水道の故障でシャワーが水しか出なくなった時のことも(過去の経験上)あるため女性にとっての必要な物資はそろえていたし、店の場所も把握するようにしていた。 言いづらいところだがサイズの合う衣服や下着、また諸々の生理用品や薬も必要だろう。 「オッケー、分かった。 俺があとでメモしとく」 「よ、よかったら案内してもらえたら心強いんですが………」 「駄目だ!今さっき会ったばかりのこの俺と二人きりで外に出掛けようとするんじゃない!お前はもっと男に危機感を持て!」 「でもそんな気はないんですよね?」 「これっぽっちもねーよ!でも軽々しくそんなことを言うな!」 今の俺の姿が監督生よりも体の小さい華奢な美少女のため気が抜けているのだろう。 本当にこの監督生は大丈夫なのかと切れてしまいそうになる。 しかし監督生の説得と何だか放っておけない彼女の雰囲気に負けて、結局買い物に着いていくのを承諾してしまった。 ちなみに今日の俺は女の姿をしている。 こっちの姿の方が監督生も安心だろう。 「可愛いですね!先輩!」 「嬉しくねーよ」 確かに俺は女になると美少女になるが、別に嬉しくもなんともない。 「うし、買い物に行くか。 俺は店には案内するけど入口で待ってるからな」 「でも男装している私が女物の商品を買ってるのって変に思われませんか?」 「まあ、もし変な顔されたら店の前で待ってる俺のパシリになっていることを言えば大丈夫だ」 「確かにそうですね」 そして監督生の買いたいものを聞き、行った方がよい店に頭の中で目星をつけた。 そういえば金は持っているのかと聞けば、今日のことを学園長に説明したら少しだけお小遣いがもらえたらしい。 ほくほくとした顔で財布を見せる監督生に安堵するが、なるべく安いところから回ろうと決める。 よし行くぞ!まずは薬局からだと案内しようとした矢先、後ろから聞き覚えのある声が耳に入った。 「あれ、小エビちゃんじゃん」 俺と監督生の動きが止まる。 おそるおそる振り向けば、そこには俺のクラスメイトのフロイド・リーチがいた。 「どうしたの?買い物?」 「は、はい。 この子と買い物に来てて………」 長い手足で目の前までやって来たフロイドに呆然とする。 フロイドとはクラスメイトであるが、あまり接点はなく向こうも俺も互いに興味がなかった。 けれどこいつが話の通じないやばい奴だということは噂で知っている。 フロイドも買い物しに来たのだろう。 この広いショッピングストリートで学園の奴らと鉢合わせることはまずないと踏んでいたが正直油断していた。 「……………」 早くどっか行ってくれと祈っていると、何故かフロイドが俺の方をじっと見つめてくる。 監督生も様子のおかしいフロイドに気付いて首を傾げた。 するとフロイドは俺の顔を眺めながら真顔で口を開く。 「名前は?」 「ん?」 「どこの学校に通ってんの?」 「えっと………」 「マジカメやってる?」 な、なにこいつ……。 フロイドの顔はいつの間にか興味津々といった様子で目は爛々と光っていた。 俺はその視線に見覚えがあった。 中学時代にストーカーになった奴がそんな目をして俺を見てきたのだ。 監督生を勢いよく見れば、彼女は真っ青は目を反らした。 う、裏切り者ー! 「小エビちゃんといっしょにいるってことは………、まさか小エビちゃんの彼女?」 「ちがいますよ~!」 こんな時にだけ素早く返事をする監督生を恨みがましそうに睨んでしまう。 「ふうん。 ならいっか!俺、フロイド・リーチ!君は?」 断じて答えるのものかと無視をしていれば、何を勘違いしたのか「照れ屋なんだねえ」とのたまう。 照れてねーわ! このままフロイドといても碌なことは起きないだろう。 俺は監督生の服の袖を掴んで「早く行こう」と引っ張った。 一刻も早くこの場から離れなければ、取り返しのつかないことになりそうな気がする。 「小エビちゃ~ん、その子のことまた教えてね~!」 ずるずると監督生を引きずりながら去ろうとすると、後ろからフロイドの声が飛んでくる。 ちらりと振り返れば、奴はひらひらと手を振っていた。 どうやら追いかけてくる気はなさそうだ。 「監督生、あのウツボに俺のことをばらしたら末代までたたってやる」 フロイドから充分離れたことを確認してからそう言えば、監督生は急に「もー!」と怒り出した。 「言わないですよ!あ~!でもどうしよう!何で気に入られてるんですか!すごくめんどくさいことになっちゃったじゃないですかあ!」 「そんなこと言われても………」 確かに監督生の言う通り、これから大変なことになるのは彼女だ。 一緒に買い物をしていた俺(美少女)が何者かとフロイドからしつこく聞かれる可能性がある。 監督生もフロイドの性格をよく知っているためか、面倒ごとが一気にのしかかると嘆きだした。 「分かった。 俺からあいつに話しておく」 「え!?先輩ばらすんですか!?」 「いや、魔法薬で女に変身して町を歩く罰ゲームをしていたって言って誤魔化す」 監督生には何の非もないのだ。 俺が責任もってフロイドを誤魔化すのが筋だろう。 とりあえず監督生は巻き込まないよう対処すると言えば、「私もパニックになっちゃってごめんなさい」と謝られる。 お互い秘密を持つ者同士、平穏が学園生活を送るのは難しいなと言い合いながら、気を取り直して買い物に出かけるのであった。 そして早いところ言わねばと、俺はいそいそとフロイドの隣に座って話し出した。 「監督生から聞いたんだが、あいつと歩いていていた女は実は………」 「え、何々知り合いなの?可愛いよねえ、あの子。 小っちゃくて苛めがいがありそうでさあ。 人間はタイプじゃないんだけどあの子だったら全然ありだわ。 で、なに?もしかしてお前の彼女なの?」 「いやあ………」 がばりと起きて食い気味に言うフロイドにドン引きする。 え、なにこいつ怖い。 小っちゃくて苛めがいがありそうってどういうことだよ。 おまけにあの女が俺の彼女だと勘違いしたらしく(俺本人なんだが)フロイドの目からハイライトが消えた。 口元は三日月のように弧を描いているが牙がちらちら見え隠れしていて、どう見ても怒っているのだろう。 そもそもこいつ、冗談とか通じるのか?話したこともないから詳しくは分からないが、もしあの女が魔法薬を飲んで変身した俺だと誤魔化してもあきらめるのか?中学の奴だって俺が男だと分かっていてストーカーになったのだ。 それに反対に切れられてぶん殴られる可能性だってある。 こんな190㎝越えの男に思いっきり殴られたら俺は死ぬんじゃないのか?奴のバックにはもう一人のジェイド・リーチとかいうよく分からん双子もいるし、オクタヴィアの寮長もいる。 俺、完全に目を付けられないか? 直前になって色々と不安になってきてしまい、やっぱり言うの辞めようかなあと頭の中でぽつぽつと考え出す。 だってこいつこえーよ。 でもここで言わないとしわ寄せがあの監督生に行くかもしれないんだよなあ………。 ただでさえ異世界に一人でやって来て女だとばれないよう気を張ってるのに、余計に負担がかかると可哀想だし。 でもわが身が一番かわいいし………。 「……………………彼女、ではなく、妹なんだ」 どうするべきかと悶々と悩んだ結果、俺の口からは情けない言葉がぽつりと出てきた。 そう、つまり日寄ってしまったのだ。 「えー!何それ!妹!?紹介してよー!」 「で、でもあいつまじで男性恐怖症っていうか、監督生と歩いていたのもあいつがちょっと背が小さかっただけで、お前みたいな背高い奴と次会ったら失神しちゃうって思うんだよな」 もう最悪だー!ばれたら俺死ぬぞ! それに喜色満面の笑みで喜んでいるフロイドを見て「こいつこんな風に笑えんじゃん」と思うとともに罪悪感が一気に押し寄せてきた。 「それに恋愛に興味なんてないし男も嫌いだし、性格だってめちゃくちゃ悪いからまじでやめておいた方が良いぞ!…………って聞いてる?」 「妹ちゃんの好きなものって何?」 「聞いてねーのかよ!」 せめてフロイドが諦めてくれますようにと、俺は架空の妹の悪口を言ってみせたが当の本人は気にしてないのか「妹ちゃんの写真もってる?」とまで聞きだした。 最初は監督をほおっておけなかっただけなのだが、まさかフロイドから目を付けられるところまでは予想することはできなかった。

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43 きみにはこっそり教えたくなってしまうな

俺 は ジンオウガ に なっ て しまう

こんちは!ムーです 最近どんどん暑くなってきましたね。 僕は学校が前期は全部オンラインになったのでまだまだひきこ生活です。 もう太陽の下に出れる気がしない。 周りから見ればただの痛々しいやつであるが本人は至って真剣である。 この言葉の裏には有り余るほどの愛情、そして自分の愛するキャラを頑張って養っていくのだという甲斐性が感じられ、個人的には結構好きなである。 僕も中学生の時は""というに陰ながらどハマりしていたのでヒロインであるシャナに対して!と考えていた時期があった。 かわいい だが今のオタク達は!と叫ばなくなってきている。 どうしたのだろうか。 ここで僕は!に代わり台頭してきているがあるということに気がついた。 そのため世の中には11歳のキャラことをママという地獄が存在する。 キモくて痛々しかった。 だが、キャターを養っていくのだという甲斐性が感じられた。 今のオタクはどうだろう。 そんな甲斐性が無くなりただのキモさだけが残った。 何故ここまでオタクは幼児退行してしまったのだろう。 それはやっぱり社会が原因であろう。 キモ・オタクは社会で虐められ、女性には相手にされない日々を過ごしてきた。 そんな日々を過ごしていたのでは女性が信じられないというのも頷ける話である。 そうして草食系になったオタク達はママという自分を否定する事を決してしない存在を求めた。 僕はそんなオタク達に昔を思い出して欲しい。 オギャってバブってじゃんけんぽん! おしまい。 harutomuuBuild8212.

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43 きみにはこっそり教えたくなってしまうな

俺 は ジンオウガ に なっ て しまう

黒板に書かれている事に絶句した。 星の王子様が良からぬ方向に進化してしまった事をだって脚本家は海老名姫菜であるからだ。 絶対BL臭くなるのは妥当なので、俺は奴の視界に止まらないようにフェードアウトしたのだ。 林間学校の発言から俺はヤバイと何かを察知しその場を後にした 「奉仕部に行くか」 雪ノ下と由比ヶ浜と川崎のいつものスタイルで奉仕部が再開することを嬉しく思う…軍人ぽいな俺… 「姉さんが迷惑を掛けたわね比企谷くん」 「気にしねえよ。 分かった事はお前の姉ちゃんがちょーおっかねえ奴だと認識したからよ」 「何? あの人そんなにヤバイ人だったの? 」 「その通りだ」 ああ本当めんどくせえ人に会っちまったよ。 神様変な所で頑張らなくていいから本当、大してやることもなく今日の部活は終わった…そして翌日、風邪気味だったので保健室に休んで教室に戻ったら文化祭の実行員になっていた。 マジかよ、平塚先生勘弁してくれよ しかし、女子のメンバーが決まらない。 俺の顔を見ようともしないルーム長がじゃんけんで決めようと言い出したが、三浦が威嚇する。 けど由比ヶ浜が挙手をする。 それに嘲笑を向ける人物が 「えー、結衣ちゃん、やるんだー? 」 「…うん」 「でもそういうのいいよね! 仲良い同士でイベントとか超盛り上がりそ~」 その言葉で相模の周囲の友人たちもクスクスと笑う。 カースト最底辺の俺をチラチラと見ながら…それに戸塚っと川崎の表情が険しくなるが 「つーかさ」 ここで三浦の一声で相模たちの笑みが消える。 お前、どんだけ恐れられてやがる!? 「結衣はあーしと一緒に脚呼び込む係だから無理っしょ」 「そーなんだ、呼び込むも大事だよねー」 「そ、そーそー、呼び込みも重要、って、あたしが呼び込みやるの、いつの間にか決まってたんだ!? 」 笑顔が崩さないが三浦への刺激を避ける相模。 まあそこら辺の奴が三浦に強く出れる奴はいない、呼び込みに関しては打ち合わせはしてなかったのかよ 「リーダーシップ発揮してくれそうな人にお願いしたいってことでいい? 」 「したっけ、相模さんじゃね? 」 「ああ、いいかもな。 相模さん、ちゃんとやってくれそうだし」 ふーん、相模を推すのかお前ら…別に構わねえが 「えぇ? うちぃ? うちにできるかなぁ。 ぜーったい無理だぁってぇっ! 」 なんだろうな…このモヤモヤは 解散となり今日から実行員としての仕事が始まった。 遅れないように会議室へと向かう。 相模が友人との話声のデカさにうんざりしつつ時計を見ていると扉が開く音が… 雪ノ下だ。 やはり来たか彼女は顔を合わせた時、少しだけ表情が柔らかくなった。 言葉を交わす事はなく席に着くその姿に釘付けになる奴が大半だったが雪ノ下はそれらには目もくれず席についた。 「それでは、文化祭実行委員会を始めまーす」 肩まであるミディアムヘアーで前髪にはピンが、デコがよく見える優しいそうな女子生徒が号令をかける。 城廻めぐり…今の生徒会長だ。 ゆるふわな素振りを見せながら会議が進む。 実行委員長についての話が上がるこれは二年生が務めるらしく立候補して欲しいとの事だ。 誰も手を挙げようとしないし厚木先生が覇気が足らんだのと気合を入れてくる。 それでも上げず城廻先輩も困った様子だったが 「…お。 お前、雪ノ下の妹か! あのときみたいな文化祭を期待しとるけぇの」 陽乃さんはやっていたようだ。 それほど成功を収めたということか、当然期待の目が雪ノ下に集中する。 めぐり先輩が雪ノ下が陽乃さんの妹だと気付くが 「実行員として善処します」 バッサリと切り捨てる雪ノ下に惚れそうになったが不機嫌そうにも見えた。 陽乃さんが雪ノ下は自分の後を追いかけるって言っていたが…なんか違う気がするな。 めぐり先輩が推薦をだしにするがその程度では落ちませんよこいつはパンさんか猫なら可能性がありましたけど 「あの…」 手を上げる奴がいた。 そいつは 「みんなやりたがらないなら、うち、やってもいいですけど」 「二年F組の相模南です。 こういうの、少し興味あったし……、うちもこの文化祭を通して成長したいっていうか……、あんまり前に出るの得意じゃないんですけど、あれうち何言ってるんだろじゃあやるなって話ですよね! あ、でも、そういうの変えたいと思うし。 なんていうんですか? スキルアップのチャンスだと思うんで頑張りたいです」 ほう大層な抱負だな……だがな、それは真意か? 由比ヶ浜と俺に蔑んだ視線を送ったお前にその言葉に真意はあるのか? そんな疑問を抱く暇もなく役割、仕事分担の選別が始まり俺は記録雑務になった。 何も起きなければいいと思うんだがな…… 杞憂で終わればいいんだが…… 俺は憤慨した。 演劇に出ることになっていたことを勝手に決められた事を 「…出ないぞ俺は」ゴゴゴゴゴッ 「え!? ていうかマストゲイだよ! 」 「俺は文実だ…だから出ない代役でも探してろ」 明らかに落ち込む海老名。 よかった文実に入っておいてよかった…誰が好き好んでBL染みた演劇に出なければならんのだ。 尚、代役は戸塚になった。 罪悪感が半端ない…すまねえな戸塚いつか詫びを… 「アンタも大変だね…まっ文実頑張ってよ」 「おう分かった…取り敢えず奉仕部行くか」 「二人とも待ってよ~」 奉仕部には先に雪ノ下が来ていた。 お互いに文実に入っていることを茶化すが 「海老名の演劇に出ないでこっちが全然マシだ…」 「ご愁傷様ね…」 「察してくれたか…」 「失礼しまーす」 会話が中断され部室に入ってきたのはなんと相模。 何しに来たんだ…他の二人を連れ薄笑いしながら入ってくる。 「って、雪ノ下さんと結衣ちゃんじゃん…へぇ~、奉仕部って雪ノ下さんたちの部活なんだぁ」 おい、俺と川崎を無視か? 随分と失礼な奴だ。 安心しろよ俺もお前なんか眼中にすらねえよ。 狡猾な目宿す相模だが 「何かご用かしら? 」 冷たい声で返す雪ノ下に思わずたじろぐ相模、俺も凍えているけどね 「ちょっと相談があって、来たんだけど…」 こいつは最初誰かに迷惑を掛けたくないと言うが、雪ノ下はそういうリスクを負って立候補したのではないかといい言葉を詰まらせるが一人よりも誰かと協力して成し遂げるのも成長の一つと言い張る。 その主張で感じたのは相模は雪ノ下に協力をせがんで文化祭実行委員長の肩書きを欲しているだけに過ぎない。 こいつ虚勢を張るだけ犬だ、三浦とやり取りの時にそう感じた。 正直言おう…この依頼は引き受けるべきではない。 こいつの尻持ちをする必要性はない 「…話を要約するとあなたの補佐をすればいいということになるのかしら」 「うん、そうそう」 「そう……。 なら、構わないわ。 私自身、実行委員なわけだし、その範囲から外れない程度には手伝える」 「本当に!? ありがとー! 」 「…部活、中止するんじゃなかったの? 」 由比ヶ浜が雪ノ下の前に立ち少々冷めた口調で尋ねる 「…私個人でやることだから。 あなたたちが気にすることではないでしょう」 「雪ノ下…アンタさ。 あいつがそんな真面目に依頼すると思う? 絶対に何かあるよ」 「俺もだ。 あいつお前の生真面目さを利用しようと思ってるんだがな」 俺と川崎は雪ノ下に忠告するが… 「いつも通りよ。 …別に変わらないわ」 「でも、みんなでやったほうが」 「結構よ。 文化祭実行委員会のことなら多少勝手はわかっているから。 私一人でやったほうが効率がいいわ」 「効率って…そりゃそうかもしんないけど…」 由比ヶ浜は雪ノ下を説得しようとするが俺は制止させた。 どうにも何かが引っ掛かるのだ。 川崎の方にも目配りする 「由比ヶ浜…教室にいこ」 「う、うん…」 川崎に頼んで由比ヶ浜を一旦退室させる。 さて、ここは俺と雪ノ下だけしかいない空間だ。 俺はある違和感を感じていた。 雪ノ下は遊戯部の件で一回痛い目に遭ったはずだ。 なのに同じ様な事をしようとしているしそれの自覚がある。 なのに頑なに依頼を受けようとするのか? 相模の考えを見抜けない奴ではない…なのに何故? 「…何も言わなくても分かるな? 」 「ええ…」 背伸びして首を鳴らし雪ノ下を見続ける。 何故だろう悲しいと思ってしまう 「俺と由比ヶ浜…川崎に戸塚たちもいる。 もし、何かあったら…言え。 それだけだ…確かに伝えたぞ」 それだけ伝えて俺は奉仕部の部室を後にした。 外に出ると地団駄を踏む由比ヶ浜とそれを宥める川崎が待っていた 「なんかもう! なんかもう! その様子がとても可愛らしいのだがそんな洒落ている場合ではない。 由比ヶ浜にしては珍しい表情で川崎も困惑している 「なんか…いつものゆきのんじゃないし。 それに…さがみん絶対に」 「アンタ、相模と知り合いだったの? 」 「実はね…あたしさがみんが苦手なんだ…」 「なんで? 」 由比ヶ浜の口から語れるのは相模との過去の話だ。 一年生の頃、彼女とは同じグループだったらしく目立つ存在だったらしい、それで相模は自信に持ったらしい。 確かに相模は対人スキルと自己アピールは良いが肝心の能力はどうなんだろうな。 それに由比ヶ浜は今だ友人だと思うが相模は少なくともそう思わないだろう 女子の友好関係は怖いもんだ。 だが、あいつには天敵がいる。 それが三浦優美子という存在だ。 三浦は性別関係無くグループを作り葉山や由比ヶ浜なども居るグループだ。 トップカーストの人間、でも相模はそんな三浦優美子に勝てるはずもなくトップから2番目に立ち位置でとても本人が満足するような結果ではないだろう。 更にそこに由比ヶ浜がいるという事を好意的に見られないだろう。 あいつ本当に面倒くさい女だな…… 「…あたし、思ってたよりずっとゆきのんのこと好きなのかも…他の子がゆきのんと仲良くなろうとするのが嫌なのかも。 ……小さい子みたいだね」 「……それは別にいいんじゃない? それほどにアンタが雪ノ下の事を大切に思っている証拠だよ」 「取り敢えず雪ノ下にはちゃんと言っておいたしヤバかったらフォローするさ……まあでも相模の出方だよな…あいつが真面目に取り組むのかどうか…」 「見立ては? 」 「雪ノ下に頼ってきたからな…怪しい」 由比ヶ浜と別れ文実の会議室へと向かう。 途中、材木座と出会うが特に何も無かったので割愛だ 雪ノ下が副委員長に就任して初めての会議が始まる。 相模が定例ミーティングを溌剌した声で発表していく。 それぞれの担当分担が報告する。 それを相模が満足しながらうんうんと頷く今の相模にとって良い気分だろう 「いいえ。 少し遅い」 がしかし雪ノ下がそんな優悦をかき消す声が…お前本当に容赦ねえな…女って面倒くせえな… でも、よくやったと俺は思っている 「文化祭は三週間後。 来客がスケジュール調整する時間を考慮には入れればこの時点で既に完了していないといけないはずです。 掲示箇所の交渉、HPへのアップは既に済んでいますか? 」 「まだです…」 「急いでください。 社会人はともかく、受験志望の中学生やその保護者はHPを結構こまめにチェックしていますから」 「は、はい」 そこの部署だけではない他の部署にも手厳しい追及が入る。 だが、ただ 責するだけではなく問題点を提示してケツを叩くので効率があがるし何よりも雪ノ下を怒らせたくないという思いがあるのだろう 尚、記録雑務は特に何も問題がない。 この部署でよかったかもしれないな雪ノ下の様子を見れるし相模の動向も見れるし何よりもあの演劇に出れなくていいと思っている、いやほんと この後も三年生に遠慮せず物申す為、会議が捗る捗る。 城廻先輩からも褒められ他の実行員達も雪ノ下を称賛する。 だが、ここで面白く思わない人物がいる そう相模だ。 本来ならその称賛を受けるのは自分なのだから相当気に食わないのだろう。 今日はそれで解散となったが明日からは本格的に始動しそうだ 文実の仕事前に教室を覗くと海老名と女子陣によるスパルタ指導に葉山が犠牲になるドンマイ。 そして、戸塚よ本当にすまない。 川崎も役割分担を担ったようだ、まあ、俺が海老名に一声掛けたんだがな 「んで、衣装担当になったんだな川崎」 「うん、まあ裁縫とか得意だから」 「けーちゃんの服とか直していたもんな…それにしても」 「大丈夫大丈夫。 雪ノ下さん超頼りになるし~。 それに、クラスの企画申請書、書くのもうちの仕事だからさ~」 由比ヶ浜が相模に文実について尋ねるがこの返しだ。 まさかとは思うがこいつサボりつもりじゃあないだろうな? そろそろ時間なので会議室に向かう為教室を後にすると 「今から文実? 」 メイクを落とす葉山に遭遇、文実になんで来るのか目で訴えると有志団体の申し込みをするようなので一緒に行く事に会議室の扉を開ける。 開けた瞬間、後悔した なんでお前そこにいる雪ノ下陽乃。 雪ノ下とめぐり先輩と何やら話しており、耳を澄ますと有志バンドで盛り上がったとかだが、雪ノ下が唇を噛み締めてしたのが印象に残った 「あれ、比企谷くんだ、ひゃっはろー! 」 幻覚だといいなー……そんな話ねえか。 この人…一体何に来たんだ? 何もしなければいいんだがな.

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