クラビット。 クラビット(レボフロキサシン)の作用機序と特徴、副作用【LVFX】

クラビットと鎮痛剤の併用について

クラビット

本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。 本剤の500mg1日1回投与は、100mg1日3回投与に比べ耐性菌の出現を抑制することが期待できる。 本剤の投与にあたり、用量調節時を含め錠250mg及び細粒10%を用いる場合も分割投与は避け、必ず1日量を1回で投与すること(「薬効薬理」の項参照)。 腸チフス、パラチフスについては、レボフロキサシンとして(注射剤より本剤に切り替えた場合には注射剤の投与期間も含め)14日間投与すること。 炭疽の発症及び進展の抑制には、欧州医薬品庁(EMA)が60日間の投与を推奨している。 長期投与が必要となる場合には、経過観察を十分に行うこと。 腎機能低下患者では高い血中濃度が持続するので、下記の用法・用量を目安として、必要に応じて投与量を減じ、投与間隔をあけて投与することが望ましい(「薬物動態」の項参照)。 Ccr<20 初日500mgを1回、3日目以降250mgを2日に1回投与する。 使用上の注意 高度の腎機能障害のある患者[高い血中濃度の持続が認められている(「用法・用量に関連する使用上の注意」、「薬物動態」の項参照)。 ] てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣を起こすことがある。 ] キノロン系抗菌薬に対し過敏症の既往歴のある患者 重篤な心疾患(不整脈、虚血性心疾患等)のある患者[QT延長を起こすことがある。 ] 重症筋無力症の患者[症状を悪化させることがある。 ] 大動脈瘤又は大動脈解離を合併している患者、大動脈瘤又は大動脈解離の既往、家族歴若しくはリスク因子(マルファン症候群等)を有する患者[海外の疫学研究において、フルオロキノロン系抗菌薬投与後に大動脈瘤及び大動脈解離の発生リスクが増加したとの報告がある(「重要な基本的注意」、「重大な副作用」の項参照)。 ] 高齢者[腱障害があらわれやすいとの報告がある(「高齢者への投与」の項参照)。 ] 重要な基本的注意 他の抗結核薬との併用により、重篤な肝障害があらわれることがあるので、併用する場合は定期的に肝機能検査を行うこと。 意識障害等があらわれることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。 大動脈瘤、大動脈解離を引き起こすことがあるので、観察を十分に行うとともに、腹部、胸部又は背部に痛み等の症状があらわれた場合には直ちに医師の診察を受けるよう患者に指導すること。 大動脈瘤又は大動脈解離を合併している患者、大動脈瘤又は大動脈解離の既往、家族歴若しくはリスク因子を有する患者では、必要に応じて画像検査の実施も考慮すること(「慎重投与」、「重大な副作用」の項参照)。 相互作用 フェニル酢酸系又はプロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛薬 フルルビプロフェン等 痙攣を起こすおそれがある。 中枢神経におけるGABA A受容体への結合阻害が増強されると考えられている。 アルミニウム又はマグネシウム含有の制酸薬等、鉄剤 本剤の効果が減弱されるおそれがある。 これらの薬剤は本剤投与から1〜2時間後に投与する。 これらの薬剤とキレートを形成し、本剤の吸収が低下すると考えられている。 クマリン系抗凝固薬 ワルファリン ワルファリンの作用を増強し、プロトロンビン時間の延長が認められたとの報告がある。 ワルファリンの肝代謝を抑制、又は蛋白結合部位での置換により遊離ワルファリンが増加する等と考えられている。 QT延長を起こすことが知られている薬剤 デラマニド等 QT延長を起こすおそれがある。 併用によりQT延長作用が相加的に増加するおそれがある。 副腎皮質ホルモン剤 経口剤及び注射剤 プレドニゾロン ヒドロコルチゾン等 腱障害のリスクが増大するとの報告がある。 これらの薬剤との併用は、治療上の有益性が危険性を上回る場合のみとすること。 機序不明 副作用 承認時の国内・海外(中国)の臨床試験及び製造販売後臨床試験において、総症例1,924例(承認時臨床試験:国内337例、海外1,245例、製造販売後臨床試験:342例)中522例(27. 1%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。 主な副作用は、悪心(3. 3%)、めまい(3. 1%)、白血球数減少(2. 7%)、不眠(2. 6%)、ALT(GPT)上昇(1. 7%)であった。 〔製造販売後臨床試験終了時〕 承認後の使用成績調査(調査期間:2009年10月〜2010年9月)において、総症例29,872例中482例(1. 6%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。 主な副作用は、下痢(0. 24%)、悪心(0. 17%)、発疹(0. 13%)、AST(GOT)上昇(0. 09%)、ALT(GPT)上昇(0. 09%)であった。 〔再審査終了時〕 重大な副作用及び副作用用語 0. 1〜0. 5%未満 0. 注3)結核患者での使用において91例中4例(4. 4%)に関節痛が認められたとの報告がある。 高齢者への投与 患者にレボフロキサシンとして500mgを単回経口投与した場合、口蓋扁桃(投与後2. 6〜4. 1時間で対血漿濃度比:1. 42〜1. 89)、前立腺(投与後2. 9〜4. 0時間で対血漿濃度比:0. 76〜1. 58)、耳漏(投与後1〜4時間で対血漿濃度比:0. 40〜0. 88)、上顎洞粘膜(投与後2. 3〜5. 8時間で対血漿濃度比:0. 89〜2. 29)、鼻汁(投与後1〜4時間で対血漿濃度比:0. 11〜1. 39)であり、高い移行性を示した。 なお、健康成人又は患者にレボフロキサシン水和物として100mg又は200mgを単回経口投与した場合、皮膚(投与後0. 8〜4時間で対血清濃度比:平均1. 1)、唾液(対血清濃度比:約0. 7)、口蓋扁桃(対血清濃度比:約2)、喀痰(対血清濃度比:0. 8〜1. 1)、前立腺(投与後1〜6時間で対血清濃度比:0. 8〜1. 9)、前立腺液(投与後1. 5時間で対血清濃度比:約0. 6)、胆嚢(対血清濃度比:0. 3〜4. 2)、房水(投与後2〜9時間で対血清濃度比:0. 14〜0. 31)、涙液(100mg投与で最高濃度0. 6)、上顎洞粘膜(投与後2〜6時間で対血清濃度比:1. 1〜1. 9)、女性性器(100mg投与後3〜4時間で0. 6〜2. 外国人における成績 国内においてクレアチニン・クリアランス値(Ccr)により群分けし、レボフロキサシン500mgを空腹時単回経口投与した場合、腎機能の低下に伴い血漿中濃度の生物学的半減期の延長、尿中濃度の低下及び尿中排泄率の低下が認められた。 28 81. 78 80. 79 150. 03 56. 51 Ccr<20 4 33. 57 250. 30 28. 83 血液透析又はCAPDは、体内からのレボフロキサシン除去への影響は少ないと報告があり 、透析後の追加投与は不要と考えられる。 シメチジン、プロベネシドによる影響 ブドウ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、クレブシエラ属、インフルエンザ菌、緑膿菌等による呼吸器感染症に対する有効率は次のとおりである。 注1)レボフロキサシンとして注2)レボフロキサシン水和物として注3)急性咽頭・扁桃炎注4)日本において、クラミジア肺炎に対し1例中1例(100. 0%)で有効、マイコプラズマ肺炎に対し15例中15例(100. 0%)で有効であった。 注5)中国において、レジオネラ肺炎に対し3例中3例(100. 0%)で有効、クラミジア肺炎に対し3例中3例(100. 0%)で有効、マイコプラズマ肺炎に対し48例中48例(100. 0%)で有効であった。 0%)で有効であった との報告がある。 参考(注射剤の成績) ブドウ球菌属、腸球菌属、淋菌、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、緑膿菌、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)等による尿路・性器感染症に対する有効率は次のとおりである。 注1)レボフロキサシンとして注2)レボフロキサシン水和物として注3 国内臨床試験成績 主要評価:投与終了時の総合臨床効果 注4 製造販売後臨床試験成績 主要評価:投与終了5-9日後の細菌学的効果 注5 急性前立腺炎注6 非淋菌性尿道炎 クラミジア・トラコマティス性 産婦人科領域感染症 ブドウ球菌属、大腸菌、ペプトストレプトコッカス属、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)等による産婦人科領域感染症に対する有効率は次のとおりである。 注1)レボフロキサシンとして注2)レボフロキサシン水和物として注3)非淋菌性子宮頸管炎(クラミジア・トラコマティス性) 皮膚科領域感染症、外科・整形外科領域感染症 ブドウ球菌属等による皮膚科領域感染症(表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡)、外科・整形外科領域感染症に対する有効率は次のとおりである。 注1)レボフロキサシンとして注2)レボフロキサシン水和物として注3)単純性皮膚・皮膚組織感染症 胆道感染症 レボフロキサシンは嫌気性菌を含むグラム陽性菌群及びグラム陰性菌群に対し、広範囲な抗菌スペクトルを有し、ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、ならびに大腸菌、クレブシエラ属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属を含む腸内細菌科、緑膿菌を含むブドウ糖非発酵グラム陰性菌群、淋菌、インフルエンザ菌、レジオネラ属、ペプトストレプトコッカス属、アクネ菌などに強力な抗菌活性を示した。 また、炭疽菌、結核菌、ペスト菌、ブルセラ属、野兎病菌、Q熱リケッチア(コクシエラ・ブルネティ)、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)、肺炎クラミジア(クラミジア・ニューモニエ)、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)に対しても抗菌力を示した。 実験的マウス感染防御試験及び感染治療試験において、本剤は優れた防御及び治療効果を示した。 酢酸(100)に溶けやすく、水又はメタノールにやや溶けにくく、エタノール(99. 5)に溶けにくい。 光によって徐々に暗淡黄白色になる。 0);0. 厚生労働省健康局結核感染症課編:抗微生物薬適正使用の手引き. 谷村 弘ほか, Jpn J Antibiot. , 45 5 , 557-568, 1992. 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クラビット(レボフロキサシン)の副作用と効果とは!

クラビット

適応菌種 [ ] 本薬剤に感受性のある、、、、、、などによる感染症。 嫌気性菌を含む群及び• 属 注射剤のみ• 属 注射剤のみ 主な適応疾患 [ ]• 、慢性呼吸器病変の二次感染、急性、炎、周囲膿瘍、・炎、炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、、(急性症、慢性症)、炎(副睾丸炎)、炎、感染性、、、、涙嚢炎、、炎、炎、、、化膿性唾液腺炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、、、、、 、• 、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、管・リンパ節炎、慢性膿皮症、(を伴うもの)、・および手術創等の二次感染、、、炎、子宮内感染及び付属器炎、頸管炎 錠剤のみ• 他の薬剤と併用し Helicobacter pylori の除菌に用いられる事がある。 主な副作用 [ ]• QT延長• 関節痛• 胸部不快感• 倦怠感• 低血糖• アキレス腱炎、腱断裂• 過敏性血管炎 主な相互作用 [ ] 他の薬剤との併用により、自身の効力減弱や増強または併用している薬剤の効力に変化を及ぼすが報告されている。 フェニル酢酸系又はプロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛薬 - 痙攣を起こすおそれ• アルミニウム又はマグネシウム含有の制酸薬等、鉄剤 - 効果の減弱• 作用機序 [ ] レボフロキサシンはとの両方に活性がある、薬効範囲の広い抗生物質である。 すべてのキノロン系抗菌薬のように、や ()と呼ばれる二つのタイプのを阻害することにより働く。 製品画像 [ ]• The American Society of Health-System Pharmacists. 2016年8月25日閲覧。 www. drugs. com. 2017年1月23日閲覧。 第一三共株式会社 医薬品インタビューフォーム「クラビット錠・同細粒」p. 日本消化器病学会雑誌 Vol. 107 2010 No. 8 P. 1273-1282, :• 第一三共 参考文献 [ ]• 第一三共株式会社• 岡崎治、『ニューキノロン系合成抗菌剤レボフロキサシンの体内動態』 化学療法の領域 10, 68-73, 1994, 関連項目 [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 外部リンク [ ]• 『皮膚の科学』 Vol. 13 2014 No. 4 p. 278-284, :• 『水環境学会誌』 Vol. 27 2004 No. 11 P. 707-714, : この項目は、に関連した です。

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クラビット錠500mg

クラビット

クラビット(レボフロキサシン)の作用機序:抗菌薬 感染症とは、簡単に言うと「細菌によって引き起こされる病気」になります。 肺炎や膀胱炎、中耳炎など、細菌感染症が原因で起こる病気はたくさんあります。 そこで、これら感染症を治療するために用いられる薬として クラビット(一般名:レボフロキサシン)があります。 クラビットは ニューキノロン系抗菌薬と呼ばれる種類の薬になります。 クラビット(一般名:レボフロキサシン)の作用機序 細菌によって感染症を発症するため、感染症を治療するためには「細菌を退治すれば良い」ことが分かります。 私たちの免疫が細菌の排除に重要な役割を果たしますが、より早く病気を治すために抗菌薬を使用します。 抗菌薬は細菌を殺す作用があるため、これによって感染症を治療するのです。 抗菌薬には、「 ヒトの細胞に対しては作用しないが、細菌に対しては毒性を示す」という働きがあります。 これを専門用語で選択毒性といいます。 選択毒性によって細菌を殺すには、細菌に特徴的な機構を狙う必要があります。 細菌は一つの細胞から成り立っている生命体です。 細胞分裂を行うことで増殖していきますが、これを行うためにはDNAの複製が必要不可欠です。 DNAにはすべての生命情報が書かれています。 DNAを複製できなければ、細胞は増殖できません。 このとき、DNAの複製に重要となる酵素として DNAジャイレースというものがあります。 DNAは二重らせん構造をしており、そのままの状態ではDNAの情報を読み取って複製することができません。 そこで、DNAの鎖を切断することでねじれを解消させ、DNAを読み取りやすくさせる酵素がDNAジャイレースです。 DNAジャイレースを阻害すれば、細菌はDNAの合成ができなくなります。 これによって細胞分裂が抑制され、細菌を死滅させることができます。 このような考えにより、DNA合成に必要な酵素を阻害することで細菌感染症を治療する薬がクラビット(一般名:レボフロキサシン)です。 ヒトはDNAジャイレースを有していないが、細菌はDNAジャイレースが必須です。 この違いを利用することで、細菌に対して選択的に毒性を発揮させるのです。 クラビット(一般名:レボフロキサシン)の特徴 肺炎球菌やインフルエンザ菌、ブドウ球菌など、 抗菌薬の中でも幅広い細菌に対して殺菌作用を有する薬がクラビット(一般名:レボフロキサシン)です。 薬を服用した後、各組織に移行やすい性質をもつため、多くの感染症を効率よく治療することができます。 大部分が尿と共に排泄される薬であり、尿路感染症に対しても使用することができます。 かつて、クラビットは「100mg錠を1日3回服用する」という使われ方をしてきました。 しかし、クラビットの作用は「どれだけ薬の濃度が高いか」によって左右されます。 つまり、薬の服用量を多くするほど、殺菌作用が強くなる薬なのです。 専門用語では、このような作用を示す薬を濃度依存型薬物と呼びます。 この種類の薬を低用量で長く使用し続けていると、抗菌薬に対して耐性をもつことで薬が効かなくなる「耐性菌」が出現してしまいます。 これを回避して薬の効果を最大化させるためには、「一回の投与量を多くする」という使い方が適切です。 そこで、現在では「 500mg錠を1日1回服用する」という方法に変更されています。 この方法では、「100mgを1日3回服用」に比べて、「高い初期殺菌効果」や「耐性菌の出現抑制作用」を示したことが明らかになっています。 このような特徴により、高用量を1日1回服用することで体内に存在する細菌を排除し、感染症を改善させる薬がクラビット(一般名:レボフロキサシン)です。 クラビット(一般名:レボフロキサシン)の効能・効果 <クラビット錠、クラビット細粒10%の効能・効果> クラビット(一般名:レボフロキサシン)には錠剤や細粒(粉薬)があって、様々な細菌による感染症に用いられます。 例えば、「尿の通り道が細菌に感染したとき」や「呼吸による空気の通り道が感染したとき」などに使用されます。 ・尿の通り道の感染 「尿の通り道が感染」するとき、尿の出口から細菌が侵入して病気が生じます。 例えば、尿を蓄えたり排出したりする膀胱の感染による 膀胱炎(ぼうこうえん)でクラビットが使用されます。 膀胱炎は膀胱が細菌によって炎症を起こした状態であり、「トイレが近くなる」「排尿するとき痛い」「尿が濁る」などの症状が見られます。 また、 腎盂腎炎(じんうじんえん)という症状にもクラビットが用いられます。 腎盂(じんう)とは、腎臓で作られた尿を集めて、尿管を通して膀胱へ送る腎臓の一部のことです。 尿の出口から侵入した細菌が膀胱で増殖して、腎臓へ侵入することで腎盂腎炎が発症するのです。 この他に、 前立腺炎でもクラビットが使用されます。 前立腺は男性の臓器で精液の一部をつくる働きをします。 前立腺は膀胱の出口のあたりに存在して、射精と排尿の調節を行っています。 前立腺が細菌に感染すると、前立腺炎を起こすことがあります。 尿の通り道を通じて前立腺が感染されて炎症を起こすことがあるのです。 ・呼吸による空気の通り道の感染 人間は呼吸によって酸素を取り込んで、いらなくなった二酸化炭素を排出しています。 このとき、吸い込んだ空気と一緒に細菌が侵入して、病気を引き起こすことがあります。 そのような症状に対してクラビットを用いることがあります。 例えば、 喉頭炎(こうとうえん)でクラビットを用いることがあります。 喉頭炎とは、のどの粘膜・組織がウイルスや細菌に感染して炎症を起こす病気です。 最初はウイルス感染のみの場合も多いですが、ウイルス感染の後に免疫力が低下したところで細菌の感染を生じることもあります。 他にも、 気管支炎でクラビットが使用することもあります。 気管支は、肺の中の空気の通り道です。 細菌によって気管支に炎症が起こって、咳や痰などの症状を起こす病気が気管支炎です。 さらに、クラビットは 肺炎でも用いられることがあります。 呼吸を通じて肺にウイルスや細菌が侵入して炎症を起こす病気が肺炎です。 肺炎は体力が落ちているときや、高齢により免疫力が弱まっているときに起こしやすいです。 細菌による肺炎に対して、クラビットを用いることがあります。 これらに加えて、 扁桃炎(へんとうえん)でもクラビットを用いることがあります。 扁桃はのどの周りに存在しており、細菌などからのどを守っています。 この扁桃が細菌感染した状態が扁桃炎です。 ・その他、クラビットを使用するとき クラビットは クラミジアや 淋病といった性器の感染症にも用いられることがあります。 性感染症は、性行為によって感染する病気です。 性感染症はSTDとも呼ばれています。 重症化しないように早期に発見し、早期に治療をすることが重要です。 この他にも 中耳炎や 副鼻腔炎(ふくびくうえん)、歯科で抜歯などの治療後にクラビットが使用されることがあります。 細菌やウイルスの感染によって、鼻の穴の中の一部分に膿がたまって副鼻腔炎が起こります。 副鼻腔炎では鼻に炎症が起こって、息がつまったり嫌な臭いがしたりします。 また、抜歯後にクラビットを用いるのは、できた傷口に細菌が感染するのを防ぐためです。 歯科での治療後にはクラビットが多用されます。 なお、 クラビットは風邪の原因といわれているウイルスに対しては効きません。 しかしウイルスによる病気が治る前に、別の細菌によって感染を受けることがあります。 いわゆる 2次感染です。 クラビットはこの2次感染の治療や予防のために用いられることがあります。 <クラビット点眼液1. 5%、0. 5%の効能・効果> クラビットには点眼液(目薬)があります。 クラビットの点眼液は、 ものもらいや 結膜炎に使用されることがあります。 ものもらいとは、「まぶた」の一部分が細菌に感染して起こる炎症のことです。 「眼がかゆい」、「目やにが出る」、「まぶたは腫れる」などの症状が出ることがあります。 結膜炎は、結膜が充血して炎症を起こす病気です。 白目とまぶたの裏側を覆っている半透明な膜が結膜です。 細菌の感染によって、結膜炎が起きることがあります。 これらに加えて、クラビットは 眼科での緑内障や白内障の手術後に使用されることがあります。 緑内障は、眼圧(眼球内の圧力)の高さが主な原因となり、眼の神経が圧迫されることで視野が失われていく病気です。 手術によって、眼圧を低下させます。 白内障は、眼の中の水晶体という部分が濁る病気です。 水晶体はレンズのような役割をもっているため、視力の低下を招きます。 白内障の手術では濁った水晶体を取り除き、作り物の水晶体を挿入します。 眼の手術をしたあと、傷口ができることがあります。 この傷口から細菌が侵入して感染症を引き起こすことを避けるためにクラビットが使われるのです。 なお眼の手術後には、クラビットに加えてリンデロン点眼液(一般名:ベタメタゾン)や、ジクロード点眼液(一般名:ジクロフェナク)などが一緒に用いられることがあります。 これらは、合併症(がっぺいしょう:手術がもとになって起こる病気)の予防や手術後の眼の炎症を抑えるために用いられます。 <クラビット点滴静注> クラビットには錠剤や粉薬、目薬に加えて注射もあります。 「錠剤を飲み込むのが難しい」などの理由がある場合には、点滴でクラビットを使うことができます。 クラビット(一般名:レボフロキサシン)の用法・用量 <クラビット錠の用法・用量> 通常は大人に対して、クラビット錠500mgを1日1回で使用します。 症状によって量が増減することがあります。 服用するタイミングは決まっていないため、その人の生活スタイルに合わせて使用できます。 そのため、朝や昼、夜などいつ服用しても問題ありません。 大切なのは、 飲む時間を統一することです。 例えば、朝食後と決めたら毎回朝食後に服用するようにします。 また、クラビットはあまり食事による影響を受けません。 食後に飲んでも胃を荒らしてしまうことはないため、食前や食間に飲むこともできます。 クラビットを飲み忘れたときは、気が付いたときにできる限り早く服用します。 ただし、次の使用が近いときには忘れた分を飲まずに1回分飛ばします。 2回分を1回に飲むことはできません。 なお、クラビット錠は半分に割ることができます。 その他に、粉砕したり一包化したりすることも可能です。 ・結核に対するクラビットの使用 結核の人にクラビットを使用することがあります。 結核とは、「結核菌」という細菌が原因となって起こる病気です。 結核菌を持っている人が咳や「くしゃみ」をして、空気中に漂った菌を他の人が吸い込んで結核に感染します。 ただ、結核菌を吸い込んでも病気が発現しない人は多いです。 結核の病状が発現すると、咳や痰など風邪のような症状が現れます。 結核の治療をせずに症状が進んでしまうと、呼吸が満足にできなくなります。 クラビットを結核に対して使用するとき、他の結核に対する薬(クラビット以外の抗結核薬)と併用するようにします。 クラビットを単独で結核に対して用いることは通常ありません。 ・チフスによる感染へのクラビットの使用 チフスは、サルモネラ菌の一種であるチフス菌に感染することで症状が出ます。 発展途上国で多く発症する病気です。 チフスに対してクラビットを用いるときは、1日1回クラビット500mgを14日間連続して使用します。 ・クラビットの飲み方が決まるときの注意点 クラビットは、 耐性菌の出現を防ぎながら使用します。 耐性菌とは、薬が効かなくなった細菌のことをいいます。 耐性菌は「同じ薬を漫然と投与し続ける状況」で発生・増殖しやすくなります。 自然の条件では、耐性菌が勢力を拡大させることはあまりありません。 しかし薬を長期間使用していると、「薬が効く細菌(クラビットが効果を示す細菌)」は死滅し、耐性菌(クラビットが効かない細菌)ばかりが増殖するようになってしまいます。 こうなると病気の治療が困難となります。 そのため耐性菌が発現しないように注意しながら、クラビットのような抗生物質(細菌を殺したり増殖したりすることを抑える薬)を用いる必要があります。 耐性菌を発現させないために、クラビットの使用は治療に 必要な最低限の期間に収めます。 効き目が少ないのにクラビットを使用したり、漫然と長い間使用したりすることのないように注意する必要があるのです。 <クラビット点眼液の用法・用量> クラビット点眼液は、1回1滴を1日3回で使用します。 症状によって使用する量が増減することがあります。 なお、クラビット点眼液を使用するとき、飲み薬と同様に耐性菌が発現しないように注意します。 具体的にはクラビットの効きを確認して、治療に必要な期間のみの使用に収めるようにします。 また、クラビット点眼液はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌( MRSA)への効果が十分でないと判断されています。 MRSAは、いわゆる耐性菌で薬が効きにくい細菌です。 黄色ブドウ球菌は日常にありふれた菌であり、健康な人には病状は出ません。 ただし、身体が弱って抵抗力が落ちた人にはMRSAによって病状が出ることがあるので、MRSAをやっつける必要があります。 このような人には、クラビットではなく速やかにMRSAに効果の高い薬剤を使用します。 ・クラビット点眼液はコンタクトレンズの上から使用できるか? クラビット点眼液が使用されるとき、 コンタクトレンズを装着するのは勧められません。 クラビットの使用が必要な時点で、眼は「細菌が悪さをしている環境」です。 コンタクトレンズは、眼を「さらに細菌が繁殖しやすい環境」にしてしまいます。 クラビットの使用期間中はメガネの使用が勧められます。 クラビットの副作用 ・クラビット錠やクラビット細粒の主な副作用 クラビットの主な副作用には、 不眠・めまい・頭痛・悪心・嘔吐・下痢・腹痛・お腹の不快感・肝臓の機能異常・白血球の減少などが報告されています。 肝臓の機能異常によって、血液検査で調べるAST・ALTの数値が上昇することがあります。 また白血球は身体の防御反応に関わる働きをしています。 白血球が減少することによって、身体は外部からの細菌やウイルスに対する抵抗力が弱くなってしまいます。 ・クラビット点眼液の主な副作用 クラビット点眼液の主な副作用には、 眼がしみる(刺激感)・眼の痒みがあります。 さらにクラビット点眼液1. 5%には、 味覚障害の副作用が報告されています。 味覚障害の副作用に関して、クラビットの点眼後に苦みを感じた報告があります。 クラビットの重篤な副作用 クラビットによって、以下のような重篤な副作用が起こることがあります。 ・アナフィラキシーショック アナフィラキシーショックとは、過剰な免疫反応を示すことです。 非常に稀ですが、クラビットを使用して蕁麻疹や発汗・息苦しさなどが現れたときはクラビットを中止して適切な処置を行います。 ・ライエル症候群やスティーブンズ・ジョンソン症候群 クラビットによる重篤な副作用で稀な例ですが、「ライエル症候群」や「スティーブンズ・ジョンソン症候群」という、いわゆる重症化した薬疹(薬による発疹)を生じることがあります。 全身の皮膚が赤くなって、こするだけで皮膚が剥がれます。 皮膚だけでなく唇や眼にも症状が発現するのが特徴です。 急に症状が発現するケースと、ゆっくりと症状が重くなっていくケースがあります。 早期に治療することが大切ですので、クラビット服用後にこのような異常が見られたときは使用を中止して適切な処置を受けます。 ・痙攣(けいれん) 稀ですが、クラビット服用後に痙攣を生じた報告があります。 クラビットの服用後に痙攣が認められた場合、使用を中止して処置を受けます。 ・QT延長(不整脈) 心臓は心筋(しんきん)と呼ばれる筋肉でできていて、心筋に電気が流れて収縮することで働く仕組みになっています。 QT延長とは、「心臓が一回収縮して元の状態に戻るまでの時間」が長くなっている状態をいいます。 非常に稀ですが、クラビットの使用後にこのような心臓への副作用が報告されています。 QT延長は不整脈を引き起こすリスクになります。 ・アキレス腱炎、アキレス腱断裂 非常に稀な例ですが、クラビットを使用して アキレス腱の炎症や断裂が起きた事例が報告されています。 この副作用の仕組みは不明ですが、アキレス腱の痛みやむくみが出現した場合はクラビットの使用を中止して適切な処置を受けます。 なお、この副作用は60歳以上の人や臓器移植を受けた人で現れやすい報告があります。 クラビット(一般名:レボフロキサシン)の投与禁忌と併用注意(飲み合わせ) クラビットと併用できない薬(併用禁忌)の薬はありません。 しかし、以下の薬はクラビットと併用するとき注意して使用します。 <クラビットの併用注意> ・一部の解熱鎮痛薬(げねつちんつうやく:痛みや発熱を抑える薬) ・ロキソニン(一般名:ロキソプロフェン)、ブルフェン(一般名:イブプロフェン)、ボルタレン(一般名:ジクロフェナクナトリウム) これらの薬はクラビットと併用したとき、 痙攣が発生する可能性が高まると考えられています。 原因は明らかではありませんが、クラビットは脳内に存在する「興奮を抑制する物質」を抑制するといわれます。 つまり、脳が過剰に興奮するようになります。 以上の解熱鎮痛薬は、この過程を増強すると考えられているため、クラビットとの併用は注意して行います。 ・アルミニウム・マグネシウム・カルシウムを含む薬(食品)や鉄剤 マグミット・マグラックス(一般名:酸化マグネシウム)、フェロミア(一般名:クエン酸第一鉄)、バファリン(一般名:アスピリン)、ポリフル(一般名:ポリカルボフィル)、牛乳、ヨーグルト これらの薬や食品は、クラビットとくっつきます。 すると、 クラビットの吸収が悪くなって効果が落ちます。 そのため、クラビットを飲む時間に対して、1~2時間の間隔を空ける必要があります。 例えば、クラビットを服用した後、1~2時間以上の時間をあけてアルミニウムや鉄剤などを服用するようにします。 ・ワーファリン(一般名:ワルファリン) ワーファリンは、血栓症(けっせんしょう:血管内で血液が固まって血の流れを止める病気)に用いられます。 原因が明らかではないですが、クラビットはワーファリンが不活性化されるのを抑制するといわれています。 つまり、ワーファリンが体内で長く存在するようになります。 このとき、ワーファリンの働きは強くなり、ワーファリンが効きすぎて副作用が強まる恐れがあるため注意して併用します。 クラビットと併用できる薬 これらの一方で、クラビットは以下の薬と問題なく使用することができます。 ・胃薬や整腸薬 セルベックス(一般名:テプレノン)、プロマック(一般名:ポラプレジンク)、パリエット(一般名:ラベプラゾール)、ナウゼリン(一般名:ドンペリドン)、プリンペラン(一般名:メトクロプラミド)、ブスコパン(一般名:ブチルスコポラミン)、ムコスタ(一般名:レバミピド)、ビオフェルミン(一般名:ビフィズス菌)、ラックビー(一般名:耐性乳酸菌)、ビオスリー(一般名:ラクトミン・酪酸菌・糖化菌)、プルゼニド(一般名:センノサイド)、ガスモチン(一般名:モサプリド)、ガスコン(一般名:ジメチコン)、ミヤBM(一般名:酪酸菌) ・アレルギーの症状へ用いる薬 ゼスラン(一般名:メキタジン)、ディレグラ(一般名:フェキソフェナジン・プソイドエフェドリン)、アレジオン(一般名:エピナスチン)、アレグラ(一般名:フェキソフェナジン)、ザイザル(一般名:レボセチリジン)、 ・睡眠薬、安定剤(不安な時などに使用する薬)、うつ(心からくる身体の不調)の薬 ソラナックス(一般名:アルプラゾラム)、ワイパックス(一般名:ロラゼパム)、デパス(一般名:エチゾラム)、レンドルミン(一般名:ブロチゾラム)、ベルソムラ(一般名:スボレキサント)、パキシル(一般名:パロキセチン)、マイスリー(一般名:ゾルピデム) ・ステロイド、女性ホルモンの薬 プレドニン(一般名:プレドニゾロン)、ディナゲスト(一般名:ジエノゲスト)、ピル・ヤーズ(卵胞ホルモン・黄体ホルモン)、 ・風邪薬(鼻炎の薬、のどの薬など) ソランタール(一般名:チアラミド)、トランサミン(一般名:トラネキサム酸)、ムコダイン(一般名:カルボシステイン)、エンピナース(一般名:プロナーゼ)、ポララミン(一般名:クロルフェニラミン)、ムコソルバン(一般名:アンブロキソール)、ピーエイ・ぺレックス(総合風邪薬:風邪の諸症状を抑える成分が混ざった薬) ・クラビットと併用できる解熱鎮痛薬(痛みを鎮める薬) ポンタール(一般名:メフェナム酸)、カロナール(一般名:アセトアミノフェン)、セレコックス(一般名:セレコキシブ)、ロルカム(一般名:ロルノキシカム)、モービック(一般名:メロキシカム) クラビットの高齢者への投与 ・クラビット錠剤、細粒の高齢者への投与 クラビットは高齢者にも安全に使用することができます。 ただし慎重に使用する必要があります。 クラビットは腎臓から身体の外へ排出されます。 高齢者では腎臓の機能が落ちてしまうことが多いです。 そのため薬が上手く排泄されず、血液中の薬の濃度が高くなって副作用が起きやすくなってしまいます。 このような事態を避けるため、「クラビットを使用する量」や「薬を使用する間隔」に十分注意してクラビットを高齢者へ使用します。 ・クラビット点眼液の高齢者への投与 高齢者の人へも、クラビット点眼液を問題なく使用することができます。 実際にクラビット点眼液の副作用の発現率は、高齢者と非高齢者(高齢者でない人)に差は認められませんでした。 クラビットの小児(子供)への使用 ・クラビット錠や細粒の小児への使用 クラビットは 小児(15歳未満)へ使用しません。 動物の子どもに対する臨床試験において、クラビットの使用で関節に異常が起きた報告があります。 例外として、炭疽菌(たんそきん)による重篤な症状が起きているときにクラビットが用いられることはあります。 ・クラビット点眼液の小児への使用 クラビット点眼液は小児へ使用することができます。 大人と同様にクラビットの効きを確認して、治療に必要な期間のみの使用に収めるようにします クラビットの妊婦・授乳婦への使用 ・妊婦への使用 妊婦の人に対してクラビットを使用することはできません。 赤ちゃんの関節に異常が見られた報告があります。 ただし、クラビットによって奇形の発生率が上昇した報告はありません。 なお、クラビットの他に妊婦の人に用いることのできる「細菌に対する薬」は存在しますので、そちらが優先的に用いられます。 ・授乳婦への使用 授乳中の人に対して、クラビットはほとんど用いられません。 クラビットは母乳中へ移行することが報告されています。 母乳へ移行する量は多くないといわれていますが、クラビットは重篤な例を除いて子どもへも用いられません。 そのため、授乳中の人へも安全に使用できる他の薬が用いられます。 クラビット点眼液の妊婦・授乳婦への使用 ・妊婦への使用 クラビット点眼液は、妊婦の人へ問題なく使用することができます。 クラビットの点眼によって全身に循環される薬物量は僅かです。 そのため、妊娠や胎児に与える影響はほとんどないと考えられています。 ・授乳婦への使用 クラビット点眼液は、授乳婦の人へ問題なく使用できると考えられています。 クラビット点眼液によって全身に循環する薬物量は僅かですし、赤ちゃんへの影響はほとんどないと考えられています。 クラビット(一般名:レボフロキサシン)の効果発現時間 クラビットは服用して1時間後に血液中の薬物濃度が最大になります。 また、薬の濃度が半分になる「半減期」は約8時間です。 クラビットを1日1回毎日服用することで身体に蓄積されていくこともありません。 クラビットの効果を安定させるため、毎日同じ時間に使用することが大切です。 クラビットの後発品 クラビットの錠剤や点眼液、細粒には後発医薬品(ジェネリック医薬品)が存在します。 クラビットを後発医薬品に替えることで安く薬を手に入れることができます。 ジェネリック医薬品では一般名が活用され、レボフロキサシン錠「メーカー名」、レボフロキサシン点眼液0. 5%「メーカー名」のような商品名になります。 クラビットと別の抗菌薬との併用について クラビットとは違う構造や作用をする抗菌薬があります。 抗菌薬は構造や作用の仕方によって分類されています。 例えば、クラビットとは別の分類の抗菌薬には以下のような薬があります。 ・サワシリン(一般名:アモキシシリン)、ミノマイシン(一般名:ミノサイクリン)、メイアクト(一般名:セフジトレン)、クラリス(一般名:クラリスロマイシン)、ユナシン(一般名:スルタミシリン)、ジスロマック(一般名:アジスロマイシン)、ゾシン(一般名:タゾバクタム)、フロモックス(一般名:セフカペン) 基本的に抗菌薬は、原因となる細菌に対して1種類で用いられます。 ただし治療上の例外として、複数の細菌をやっつけるために抗菌薬を組み合わせるケースが存在します。 抗菌薬はさまざまな診療科で処方されるため、それぞれの病院から抗菌薬が処方されてしまうこともあります。 本来、不必要な抗菌薬の使用は耐性菌の原因にもなるため避けなければなりません。 したがって、他に飲んでいる薬を必ず医師や薬剤師に伝えましょう。 そうすれば、無駄に抗菌薬を併用してしまうのを避けることができます。 クラビットを慎重に投与する人 なお、クラビットを慎重に投与するべき人が存在します。 こうした人としては、以下のような人がいます。 ・腎臓の機能に障害のある人 クラビットは腎臓から尿と一緒に排出されます。 腎臓の機能が低下した人ではクラビットの排泄が進まず、血液中の濃度が高く持続したことが認められました。 そのため、腎機能が低下した人へはクラビットは慎重に使用します。 ・てんかんなどの痙攣を伴う病気の人 国内での臨床試験の結果、クラビットを使用して痙攣(けいれん)が発現した報告があります。 痙攣を伴う病気の人や、過去にそのような病気があった人に対して、クラビットは慎重に使用します。 痙攣を起こす可能性が高まる危険があるためです。 ・クラビットと似た構造の薬に過敏症のある人 クラビットは細菌に対する薬において「キノロン系」と呼ばれる区分の薬です。 クラビットと似た薬(キノロン系抗菌薬)に過敏症がある人は、慎重にクラビットを使用する必要があります。 例えば、タリビッド(一般名:オフロキサシン)、オゼックス(一般名:トスフロキサシン)、ジェニナック(一般名:ガレノキサシン)、グレースビット(一般名:シタフロキサシン)などに過敏症のある人へはクラビットは慎重に使用します。 クラビットの取り扱い ・クラビット錠や細粒の取り扱い クラビット錠や細粒は、直射日光や湿気を避けて子どもの手の届かないところに保管します。 部屋の涼しいところに置きましょう。 ・クラビット点眼液の取り扱い クラビット点眼液は、直射日光や湿気を避けて子どもの手の届かないところに保管します。 部屋の涼しいところに置きましょう。 またクラビット点眼液を使用するときは、容器の先がまつ毛や眼に直接触れないように注意します。 容器と触れることで、目やにや雑菌によって薬が汚染されることがあるためです。 このように非常に幅広い病気(感染症)に対して多用される抗菌薬がクラビット(一般名:レボフロキサシン)です。

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